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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):原油ブル、アイスタディ、マイネット

アイスタディ <日足> 「株探」多機能チャートより
■中国工業 <5974>  378円  +80 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
   中国工業<5974>がストップ高。同社は午前10時に増配や自社株買いなどの実施を発表したことが好感された。20年3月期の期末一括配当は、従来予想の10円から15円(前期比5円増)に増配する。また5万株(発行済み株式数の1.52%)、2500万円を上限に自社株買いを実施する。取得期間は3月12日から9月30日まで。さらに、毎年9月末時点に1単元(100株)以上を保有する株主に対して、株数や保有期間に応じてクオカードを贈呈する株主優待制度を導入することも明らかにした。

■NEXT 原油ブル <2038>  699円  +84 円 (+13.7%) 一時ストップ高   本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>が急反騰。原油ブルは原油市況の動きに連動するETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定したボラティリティの高さが特長となっている。ここOPECとロシアの減産交渉決裂などを受けWTI原油先物価格は波乱安となり、前々日の9日は終値ベースで1バレル=31ドル13セントと10ドル以上の暴落を示していた。10日のWTI原油価格は3ドル23セントの反発で34ドル36セントまで戻しており、ここ急落を余儀なくされていた原油ブルも一気に買い戻される形となっている。

■アイスタディ <2345>  739円  +56 円 (+8.2%) 一時ストップ高   本日終値
 アイスタディ<2345>が全般波乱相場に逆行、一時ストップ高に買われた。学習ソフトの製販を主力とし、システムエンジニア向けなど中心にオンライン学習システム「SLAP」の展開に注力している。この「SLAP」については新型コロナウイルスの影響で臨時休校を余儀なくされている学校教育機関向け教育支援ツールとしての提供も開始しており、新型コロナウイルスの感染拡大を契機にオンライン教育関連株の一角に注目が集まるなか、その象徴株として投資資金が流入している。同社株は2月下旬に人気化し3月2日には1823円の高値に買われたが、その後は急反落を余儀なくされ、時価はほぼ“往って来い”の水準まで切り下げていた。値ごろ感からの仕切り直しの買いを誘っている。

■マイネット <3928>  552円  +31 円 (+6.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 マイネット <3928> が急伸。10日大引け後、20年12月期の連結営業損益を従来予想の4億円の黒字→7.5億円の黒字(前期は7.7億円の赤字)に87.5%上方修正し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。子会社取得にかかるのれん4.3億円を前期に減損損失として計上することに伴い、今期ののれん償却額が減少することが利益上振れの要因となる。

■極楽湯ホールディングス <2340>  364円  +13 円 (+3.7%)  本日終値
 極楽湯ホールディングス<2340>が急反発。10日の取引終了後、日本アジアグループ<3751>傘下のアスナルコーポレーション(石川金沢市)から、エオネックス(石川県金沢市)及び利水社(同)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。エオネックスなどは、石川県などの北陸地域をはじめとして、全国で温泉掘削や温泉設備工事、地質調査、測量及び温浴施設2店舗の運営などを展開している。極楽湯HDでは、温浴施設の出店が増えていくなか、温浴設備の保守メンテナンスの強化が、安定した施設運営で重要と考えていることから、温浴施設の運営を効率よく、かつ低価格でサポートできる体制の確保のため、今回の子会社化を決めたという。なお、株式取得日は4月1日の予定で、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■Casa <7196>  1,170円  +41 円 (+3.6%)  本日終値
 Casa<7196>は続伸。10日の取引終了後、21年1月期の連結業績予想について、売上高104億4600万円(前期比10.7%増)、営業利益16億3400万円(同7.3%増)、純利益10億1200万円(同9.2%増)を見込み、期末一括配当を前期比2円増の30円にすると発表しており、これが好感されたようだ。自主管理家主向けに、メディアの配信や家主セミナーなどを通じて「家主ダイレクト」の販売を推進するほか、入居者や代理店に対する新たな商品開発やサービスラインアップの拡充を図る。なお、20年1月期の業績は、売上高94億3600万円、営業利益15億2200万円、純利益9億2700万円だった。この期から連結決算に移行したため、前の期との比較がない。

■安江工務店 <1439>  860円  +25 円 (+3.0%)  本日終値
 安江工務店 <1439> [JQ]が高い。10日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.07%にあたる4万株(金額で3000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月11日から12月30日まで。

■ODKソリューションズ <3839>  494円  +12 円 (+2.5%)  本日終値
 ODKソリューションズ <3839> [JQ]が続伸。10日大引け後、東証が17日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■一家DP <9266>  655円  +10 円 (+1.6%)  本日終値
 一家ダイニングプロジェクト<9266>が4日ぶりに反発。同社株は、きょう付けで東証マザーズ市場から東証1部へ市場変更された。これを受けて、4月末にはTOPIXに組み入れられることから、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要の発生が予想され、これを先取りする形で買いが入った。

■大盛工業 <1844>  202円  +2 円 (+1.0%)  本日終値
 大盛工業 <1844> [東証2]が続伸。10日大引け後、20年7月期の連結経常利益を従来予想の3.5億円→4.8億円に35.1%上方修正。従来の22.3%減益予想から一転して5.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。新規建設工事の受注遅れや東京五輪開催期間における工事施工の抑制を背景に売上高は計画を下回るものの、利益率の高い推進工事の増額変更に加え、工事期間短縮で費用・経費が減少することが利益を押し上げる。

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