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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、高島屋、アイスタディ

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  531.9円  -12.7 円 (-2.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが安い。27日の米債券市場で前日比0.08%低い1.26%に低下。一時、1.24%と過去最低を更新している。新型肺炎の感染拡大による影響が懸念されており、安全資産の債券に買いが集中。日本でも国債利回りの低下が進行している。金利低下に伴う利ザヤ縮小で、銀行の収益が悪化することを警戒する売りが膨らんでいる。

■高島屋 <8233>  1,009円  -10 円 (-1.0%)  本日終値
 高島屋<8233>が5日続落。27日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた取り組みを発表し、国内10店舗の営業時間を2月28日から3月17日まで短縮するとしたことを受けて、業績への影響を懸念した売りが出たようだ。また、店舗外で開催するイベントの一部の中止も発表している。

■アイスタディ <2345>  1,604円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 アイスタディ<2345>が上値追い加速。前日まで3日連続ストップ高に買われる人気となっていたが、きょうも全般波乱相場が続くなか逆行高で水準を切り上げた。前日取引時間中にフィスコ<3807>とIR動画分野で提携強化する方向で基本合意したことを発表。また、引け後には法人企業向けオンライン学習システム「SLAP」を学校教育機関向けの教育支援ツールとして提供開始したことに伴い、子会社エイム・ソフトの島根事業所開発センター内部にサポートセンターを開設したことも発表しており、これらを手掛かり材料に投資資金の流入が加速している。一方、フィスコも大きく買い優勢で気配値を切り上げる展開となり、4日ぶり急反発に転じている。

■城南進学研究社 <4720>  478円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 城南進学研究社<4720>はストップ高。午後1時30分ごろ、小中学生を対象にしたWEB学習システム「デキタス」を3月から期間限定で特別価格で提供すると発表しており、これが好感された。同社ではWEB学習システム「デキタス」と、atama plus社(東京都中央区)が提供するAI教材「atama+」の2つのシステムを提供しているが、経済産業省の実証事業にも採択され、学校教育での活用をはじめ広く学習塾でも採用されているという。今回、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、家庭でも教科書内容にあった学習ができる環境の整備が必要と判断し、「デキタス」の特別価格での提供と「atama+」のWEB版を提供するとしている。

■バーチャレク <6193>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 バーチャレクス・ホールディングス<6193>はストップ高。安倍晋三首相が27日、新型コロナウイルス感染症対策本部で、3月2日から全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請する考えを明らかにしたことを受けて、子会社タイムインターメディアが学校基幹サービスやeラーニングシステムを含む学内情報活用サービス、学校経営支援サービスなどの教育機関向けICTソリューションを手掛けている同社にも思惑的な買いが入ったようだ。

■フィスコ <3807>  154円  +22 円 (+16.7%)  本日終値
 27日に発表した「アイスタディとIR動画分野で業務提携」が買い材料。
 アイスタディ <2345> [東証2]とIR動画分野で業務提携。株主総会やIR説明会のオンライン配信の開始で遠隔開催を支援。

■fonfun <2323>  577円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 fonfun<2323>がストップ高。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、政府がテレワークや時差出勤を進めていることを受けて、法人向けにリモートメールやリモートトーク、リモートブラウズなどのリモートソリューションを提供している同社にも思惑的な買いが入ったようだ。きょう付けの日本経済新聞朝刊でも「主要企業を対象に緊急調査したところ、約5割の企業が原則または一部で在宅勤務に切り替えた」と報じられている。テレワークの利用は着実に広がっており、ビジネスチャンスの拡大が期待されている。

■フォーバルR <9423>  111円  +6 円 (+5.7%)  本日終値
 フォーバル・リアルストレート<9423>が暴落相場に抗して急反騰。出来高も高水準だ。一時19%高の125円まで買われる人気となった。通信・OA機器を販売し、オフィス移転支援や内装工事を行っている。ウイルスの感染原因の約8割を占めるといわれる接触感染への対応では、業界初の新技術でウイルスを無力化し接触感染を防止、安全なオフィス環境の構築に注力しており、新型コロナ関連の一角として浮上している。

■日水製薬 <4550>  1,316円  +65 円 (+5.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 日水製薬<4550>が後場急伸。同社はきょう、英ランドックス・ラボラトリーズが開発した新型コロナウイルス及び呼吸器関連感染症ウイルスを同時に測定するPCR試薬と専用検査機器を研究用として3月に発売すると発表。また、その後に開業医・クリニックでも簡易に新型コロナウイルスの抗体を測定できるイムノクロマト法試薬の発売も予定しているといい、これが株価を押し上げたようだ。

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