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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、JAL、アイスタディ

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  990.3円  -29.7 円 (-2.9%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が続落、フシ目の1000円大台を割り込んだ。新型肺炎の世界的な感染拡大が原油需要を減退させるとの思惑がWTI原油先物価格にも反映されている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで前日比1ドル53セント安の1バレル=49ドル90セントと急落、50ドル台を割り込んだ。これを受け前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が売られ、全体相場の下げを助長した。東京市場でも、同社株など原油市況と株価連動性の高い資源開発関連に売りを誘っている。

■日本航空 <9201>  2,822.5円  -55 円 (-1.9%)  本日終値
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株が売られた。新型肺炎の世界的な感染拡大で旅客数が大幅に減少することは必至とみられ、収益への影響を懸念する売りがかさんでいる。両銘柄とも前日にマドを開けて下放れ昨年来安値を更新したが、きょうは値ごろ感から買い向かう動きもまばらで下値模索の展開を余儀なくされている。

■三菱UFJ <8306>  551.7円  -4.6 円 (-0.8%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンク株が軟調。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大は世界経済に与える影響を懸念する動きが強まっており、前日の米株市場ではNYダウなど主要指数が続急落。この米株安の一方で、安全資産である米国債が買われる展開となっており、米10年債利回りは取引時間中に1.30%台、終値ベースでも1.35%台まで急低下、史上最低水準まで切り下がった。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガン、シティグループ、バンクオブアメリカなど大手金融機関が軒並み売られており、これを受け東京市場でも米国事業を展開するメガバンクなどには売りを誘発している。

■ルネサス <6723>  730円  -6 円 (-0.8%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が3日続落。25日の取引終了後、上限を2000万株(発行済み株数の1.17%)、または100億円とする自社株買いを発表したが、全般相場安もあって好反応の動きは限定的のようだ。取得期間は3月26日から21年3月25日まで。株主への利益還元と資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本戦略の遂行を図るのが目的としている。

■東京エレクトロン <8035>  24,150円  -135 円 (-0.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軟調。前日の米国株市場ではマイクロンテクノロジーやエヌビディアなどが大幅な下げをみせるなど半導体関連株が安く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%強の下落で4日続落となった。同指数は19日に史上最高値をつけたが、新型肺炎に対する懸念を背景にそこから4営業日で12%近い大幅調整となっている。ただ、半導体市況は在庫調整の進展に加え5G関連投資の拡大により構造的に回復局面にあるとの見方もあり、下値では値ごろ感から押し目買いも入り始めているようだ。

■オークマ <6103>  4,805円  -25 円 (-0.5%)  本日終値
 オークマ<6103>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は7200円から5300円に見直した。先進国の設備投資減速により業績低迷が長期化する可能性が高まると指摘。新型肺炎により20年3月まで中国の受注や販売が低迷することなどを新たに想定。20年3月期の連結営業利益は従来予想の149億円を138億円(会社予想162億円)に見直している。

■リアルワールド <3691>  1,356円  +300 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値
 リアルワールド<3691>が大幅高で4連騰。ここ急速人気化しており前日はストップ高で4ケタ大台乗せ。きょうも値幅制限上限まで買われる人気となった。ネット上で個人に仕事を仲介するクラウドソーシング事業を展開しており、テレワークや巣ごもり消費関連のテーマに乗る銘柄として注目を集めている。業績は低迷しているが、それだけに投資ファンドなど機関投資家が保有する株が少なく、上昇局面で戻り売りを浴びにくい強みがある。

■fonfun <2323>  417円  +80 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値
 fonfun<2323>がストップ高。同社は法人向けにリモートメールやリモートトーク、リモートブラウズなどのリモートソリューションを提供しており、テレワーク関連としてにわかに人気が高まっているようだ。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、政府の新型コロナウイルス感染症対策の基本方針でも「テレワークや時差出勤の推進などを強力に呼びかける」としており、この日も資生堂<4911>や電通グループ<4324>などで在宅勤務への取り組みが判明。これを受けてテレワーク関連には引き続き思惑的な買いが流入している。

■アイスタディ <2345>  1,004円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 アイスタディ<2345>がストップ高。同社株は前日に値幅制限いっぱいに買われていたが、きょうも物色人気が続き上げ足を加速させる展開。同社はシステムエンジニア向け中心にeラーニングなど学習ソフトの製販を手掛けている。25日取引終了後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業向けオンライン学習システム「SLAP」を、臨時休校の恐れがある学校教育機関向けの教育支援ツールとして提供開始することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

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