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【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり反発、円安・アジア株堅調で買い戻しが優勢 (2月19日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23329.33
高値  23468.56(13:26)
安値  23234.96(10:19)
大引け 23400.70(前日比 +206.90 、 +0.89% )

売買高  11億3397万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆1108億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶり反発、前日までの下げの反動で買い戻しが優勢に
 2.米株市場ではアップル下方修正受けNYダウ軟調もナスダック指数はプラス
 3.外国為替市場で1ドル110円台に入る円安好感し、アジア株堅調も追い風
 4.ヘッジファンドの先物買い戻しで上昇加速、後場後半は戻り売りで伸び悩む
 5.値上がり銘柄数は全体の6割弱にとどまるも、売買代金2兆円台キープ続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは165ドル安と3日続落した。新型ウイルスの影響によるアップルの売上未達見通しが嫌気されたほか、半導体や中国関連株が売られた。

 東京市場では、前日までのリスクオフの巻き戻しで日経平均株価は反発に転じた。後場後半は伸び悩んだものの2万3400円に乗せて着地した。

 19日の東京市場は、新型肺炎による企業業績への影響を警戒するムードは拭えないものの、前日までの下げの反動もあって買いが優勢だった。前日の米国株市場では、アップルの売上高見通し下方修正などを受けNYダウが安かったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が小幅プラスで引けたことで過度な不安心理が後退、更に取引時間中はアジア株が総じて堅調な値動きを見せたことや外国為替市場で1ドル=110円台に入るなど円安方向に振れたことも投資家マインドの改善につながった。海外ヘッジファンド筋が先物を買い戻し、これに追随する形で日経平均もリバウンド局面に移行した。ただ、後半は戻り売りを浴び上げ幅を縮小、東証1部の値上がり銘柄数は全体の6割弱にとどまった。売買代金は本日も活況の目安となる2兆円を上回った。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>がしっかり、東京エレクトロン<8035>が大きく切り返し、SUMCO<3436>も高い。ファーストリテイリング<9983>が大幅上昇したほか、ダイキン工業<6367>も買いが優勢だった。有機合成薬品工業<4531>がストップ高で買い物を残す人気に。テモナ<3985>も値幅制限上限まで買われた。アイティメディア<2148>も急伸。ブイキューブ<3681>も商い増勢で物色人気となった。
 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、日本製鉄<5401>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの上値も重い。アキレス<5142>が急反落で値下がり率トップとなり、ダイトウボウ<3202>、大幸薬品<4574>も大幅安。パーソルホールディングス<2181>、電通グループ<4324>、ダブル・スコープ<6619>なども売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約117円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は電通グループ <4324> 、日産化 <4021> 、大和ハウス <1925> 、日東電 <6988> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約15円。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)ゴム製品、(3)海運業、(4)金属製品、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)銀行業、(3)ガラス土石製品、(4)非鉄金属、(5)建設業。

■個別材料株

△エスクリ <2196>
 1.3%を上限に自社株買いを実施。
△レカム <3323> [JQ]
 1.41%を上限に自社株買いを実施。
△SUMCO <3436>
 自社買いと消却を実施へ。
△アクリート <4395> [東証M]
 3キャリア対応「+メッセージ」配信サービスを開始。
△JFEシステ <4832> [東証2]
 SAPのパートナー・パッケージソリューションに認定。
△LIEH <5856> [東証2]
 14.4%を上限に自社株買いを実施。
△バリューHR <6078>
 1→2の株式分割を実施。
△インソース <6200>
 テレワーク・リモートワーク支援システムの代理販売開始。
△インターアク <7725>
 大口受注を獲得と発表。
△タムロン <7740>
 創業家の資産管理会社を完全子会社化へ。

▼電通グループ <4324>
 三菱UFJMS証券が目標株価を3300円に引き下げ。
▼ミニストップ <9946>
 20年2月期営業利益予想を一転赤字に修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)有機薬 <4531> 、(2)テモナ <3985> 、(3)ビーグリー <3981> 、(4)ITメディア <2148> 、(5)バリューHR <6078> 、(6)アイモバイル <6535> 、(7)ブイキューブ <3681> 、(8)Sサイエンス <5721> 、(9)GMOクラウ <3788> 、(10)IRジャパン <6035> 。
 値下がり率上位10傑は(1)アキレス <5142> 、(2)大幸薬品 <4574> 、(3)ダイトウボウ <3202> 、(4)ランド <8918> 、(5)サインポスト <3996> 、(6)丸山製 <6316> 、(7)BML <4694> 、(8)荏原実業 <6328> 、(9)スカラ <4845> 、(10)DVx <3079> 。

【大引け】

 日経平均は前日比206.90円(0.89%)高の2万3400.70円。TOPIXは前日比6.15(0.37%)高の1671.86。出来高は概算で11億3397万株。東証1部の値上がり銘柄数は1245、値下がり銘柄数は801となった。日経ジャスダック平均は3719.69円(24.44円高)。

[2020年2月19日]


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