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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アウトソシン、ユニチャーム、日経Dインバ

アウトソシン <日足> 「株探」多機能チャートより
■学研ホールディングス <9470>  7,340円  +420 円 (+6.1%)  本日終値
 14日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は37%増益で着地」が好感された。
 学研ホールディングス <9470> が2月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比37.1%増の10.7億円に拡大し、通期計画の53億円に対する進捗率は5年平均の8.4%を上回る20.3%に達した。
  ⇒⇒学研ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■アウトソーシング <2427>  1,023円  +56 円 (+5.8%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が物色人気化、急速に切り返し底入れの動きをみせている。同社は14日取引終了後に発表した19年12月期決算は営業利益段階で前の期比6%増の155億100万円と増益を確保、更に20年12月期は前期比36%増の210億円と利益の伸びが加速する見通し。労働者派遣法改正に伴い、アウトソーシング業界大手として商機を捉えている。年間配当も前期実績に3円増配の27円と株主還元にも前向き。これを材料視する形で、大口の投資資金が流入した。

■MTG <7806>  830円  +43 円 (+5.5%)  本日終値
 MTG<7806>は反発。前週末の14日に20年9月期第1四半期(19年10~12月)業績を発表。売上高93億1300万円(前年同期比9.7%減)、営業損益2億2500万円の赤字(同13億3400万円の赤字)と赤字幅が大きく縮小しており、これが好感されたようだ。中国の新EC法の施行によるインバウンド需要の減少や香港のデモ継続による悪影響などで売り上げが減少したほか、マーケティング費用が膨らみ営業赤字となった。ただ、全社的な経費削減努力が奏功し赤字幅が縮小した。なお、通期業績見通しは、売上高380億円(前期比5.4%増)、営業損益20億円の赤字(同144億2100万円の赤字)と従来予想を据え置いている。

■ユニ・チャーム <8113>  3,981円  +158 円 (+4.1%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が一時5%を超える上昇で未踏の4000円大台に乗せ、連日の昨年来高値更新と同時に約1年半ぶりの上場来高値も更新となった。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に伴い、使い捨てマスクの需要が急増しており、既に今年に入ってから約15億枚のマスクが出荷されたと伝わっている。通常の約5倍の水準であり、大手メーカーである同社には収益面での上乗せ要因として株価上昇の背景となっている。

■クレスコ <4674>  1,955円  +44 円 (+2.3%)  本日終値
 クレスコ<4674>は日経平均が大幅安となるなか5連騰と強さを発揮、2月5日につけた高値1957円を上抜き戻り高値を更新した。独立系のソフト受託開発会社で金融業界向けに高い実績を地誇る。人工知能(AI)やロボティクス分野にも積極的に踏み込み、従来有するアプリケーション開発などのコア技術にこれらを融合して事業領域を広げており、企業のIT投資需要を取り込むことに成功している。19年4~12月期は営業利益段階で前年同期比15%増の26億5300万円と2ケタ成長を確保した。マシーンラーニングを活用し医療画像から高い精度で疾患を分類するAI関連特許を米国で取得するなど、その技術力にも注目が集まっている。

■日経Dインバ <1357>  880円  +11 円 (+1.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が3日続伸。値刻みこそ小幅ながら目先25日移動平均線を上回り、底入れの動きをみせた。全体相場は新型肺炎の感染拡大を懸念したリスク回避の売りに押される展開にある。日経平均株価に逆方向に連動するETFで、全体相場が軟化する局面では上昇するのが日経Dインバで目先買い優勢の流れとなった。信用買い残が直近データで急増しており、個人投資家もここから日経平均が下値を試すと見る向きが多いことを物語っている。

■スマレジ <4431>  3,850円  +35 円 (+0.9%)  本日終値
 スマレジ<4431>が全般地合い悪に抗して5連騰。株価は5日移動平均線をサポートラインとしたきれいな下値切り上げ波動を形成、昨年3月以来となる4000円大台乗せも意識される局面となってきた。スマートフォンを使ったPOSレジアプリ「スマレジ」を主力に中小事業者の需要を捉えており、19年4月期の営業36%増益に続き、20年4月期は前期比5割増益の6億4200万円と急成長が続く見通し。ファンド系資金とみられる継続的な実需買いが観測されている。

■イーソル <4420>  1,839円  -399 円 (-17.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 14日に決算を発表。「今期経常は7%減益へ」が嫌気された。
 イーソル <4420> が2月14日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比26.2%増の8億6700万円に伸びたが、20年12月期は前期比7.2%減の8億0500万円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒イーソルの詳しい業績推移表を見る

■インフォマート <2492>  752円  -150 円 (-16.6%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率3位
 インフォマート<2492>がストップ安の752円に売られた。14日の取引終了後に発表した20年12月期連結業績予想で、売上高96億4900万円(前期比13.0%増)、営業利益15億500万円(同39.0%減)、純利益10億2600万円(同39.4%減)と大幅営業減益を見込んでいることが嫌気された。働き方改革や生産性向上、人手不足などを背景にBtoBプラットフォームへの顧客ニーズが高まっており、これを好機ととらえ拡販予算の積極的な投下で売り上げ成長を加速させる方針。それに伴い、サーバー体制の増強や営業人員の増加、販促費やマーケティング費の増加などを見込んでいることが利益を圧迫する見通しだ。なお、19年12月期決算は、売上高85億4000万円(前の期比11.8%増)、営業利益24億6900万円(同4.9%増)、純利益16億9400万円(同9.2%増)だった。

■日機装 <6376>  1,126円  -186 円 (-14.2%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 14日に決算を発表。「今期税引き前は12%減益へ」が嫌気された。
 日機装 <6376> が2月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期の連結税引き前利益は前の期比16.8%増の113億円に伸びたが、20年12月期は前期比12.1%減の100億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒日機装の詳しい業績推移表を見る

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