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【注目】前週末14日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ソースネクス <日足> 「株探」多機能チャートより

■ソースネクスト <4344>  420円 (-94円、-18.3%)

 東証1部の下落率4位。ソースネクスト <4344> が急反落。13日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を200億2100万円から170億円(前期比15.6%増)へ、営業利益を16億500万円から9億5800万円(同11.4%増)へ、純利益を11億2000万円から5億1000万円(同17.0%減)へ下方修正し、あわせて1円23銭を予定していた期末配当を56銭に引き下げると発表したことが嫌気された。昨年12月に発売した新作「POCKETALK S」の生産が想定ほど順調に進まず、売上高が計画を下回っていることに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大で、主力製品の生産元である中国工場で想定していた生産台数確保の見通しが不透明となっていることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年4-12月)決算は、売上高130億8900万円(前年同期比27.8%増)、営業利益4億6400万円(同45.1%減)、純利益2億6400万円(同57.6%減)だった。

■LIFULL <2120>  482円 (-92円、-16.0%) 一時ストップ安

 東証1部の下落率6位。LIFULL <2120> が急反落。同社は13日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年9月期第1四半期(10-12月)の連結税引き前利益は前年同期比38.9%減の9.2億円に落ち込んだ。

■日本マイクロ <6871>  1,147円 (-177円、-13.4%)

 東証1部の下落率8位。日本マイクロニクス <6871> が急反落。同社は13日大引け後に業績修正を発表。20年12月期第2四半期累計(19年10月-20年3月)の連結経常利益を従来予想の13億円→12億円(前年同期は23.7億円)に7.7%下方修正し、減益率が45.2%減→49.4%減に拡大する見通しとなった。

■日産自 <7201>  513.7円 (-54.8円、-9.6%)

 日産自動車 <7201> が大幅に5日続落。株価は13日に比べ9%超安と急落し、約10年半ぶりの水準に下落した。13日取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正と今期配当の大幅減配を発表したことが嫌気されている。売上高は10兆6000万円から10兆2000万円(前期比11.9%減)に見直したほか、営業利益は1500億円から850億円(同73.3%減)、純利益は1100億円から650億円(同79.6%減)に修正した。米国など世界での自動車販売が減り、中国市場も不振だった。期末配当はゼロとし、年間配当は10円(前期比47円減)と大幅減配することも明らかにした。同社株は高配当利回りで知られてきたが、足もとの株価で弾いた配当利回りは1.9%前後と急低下することも嫌気され株価は大幅安となった。

■三桜工 <6584>  999円 (-98円、-8.9%)

 三櫻工業 <6584> が大幅反落。13日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を45億円から53億円(前期比2.6倍)へ、純利益を18億円から28億円(前期85億2500万円の赤字)へ上方修正した。これを受けて朝方は大幅高で始まったものの、その後は目先の材料出尽くし感から売り優勢となっている。上方修正では、売上高は1430億円(前期比1.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、グループを挙げて品質の安定化とロスの低減を図ったほか、材料・部材購入費や製造経費、物流費の抑制によるコストダウンと生産効率の向上に取り組んだことが寄与した。また、人員削減を含む固定費の削減、不採算製品についての販売価格の見直しなどを推進したことも貢献した。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年4-12月)決算は、売上高1072億8800万円(前年同期比2.8%増)、営業利益40億3900万円(同57.9%増)、純利益26億9200万円(前年同期4億4700万円の赤字)だった。

■セイコーHD <8050>  2,371円 (-219円、-8.5%)

 セイコーホールディングス <8050> が大幅に5日続落。株価は一時、13日に比べ9%超安に売られた。同社は13日取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は2530億円から2480億円(前期比0.3%増)、営業利益は100億円から90億円(同4.2%減)、純利益は95億円から75億円(同18.9%減)に見直された。昨年10月の消費増税後の反動が厳しかったほか、海外の普及価格帯ウオッチも低調だった。ただ、高級腕時計ブランドの「グランドセイコー」の売上高は、増税後に落ち込みはあったものの、その後持ち直している様子だ。アナリストからは、今回の業績下方修正に関して「ややネガティブ」との見方が出ている。

■アルバック <6728>  3,880円 (-295円、-7.1%)

 アルバック <6728> が急反落。13日の取引終了後、20年6月期の連結業績予想について、売上高を2050億円から1980億円(前期比10.3%減)へ、営業利益を225億円から150億円(同37.0%減)へ、純利益を155億円から108億円(同42.1%減)へ下方修正したことが嫌気された。大型液晶パネル投資の大型商談が一段落し、スマートフォン用有機ELパネル投資も一時的な調整局面にあることから、FPD関連の受注が減少していることが要因という。また、開発投資などにより固定費が増加することも響くとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(19年7-12月)連結決算は、売上高967億4900万円(前年同期比17.2%減)、営業利益83億9600万円(同45.8%減)、純利益77億8700万円(同30.7%減)だった。

■ラクス <3923>  1,645円 (-115円、-6.5%)

 ラクス <3923> [東証M]が急反落。同社は13日大引け後に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比26.3%減の9.1億円に減った。

■京急 <9006>  1,927円 (-103円、-5.1%)

 京浜急行電鉄 <9006> が5日続落。同社は13日大引け後に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.7%減の263億円に減ったが、通期計画の255億円に対する進捗率が103.3%とすでに上回り、5年平均の101.5%とほぼ同水準だった。

※14日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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