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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株急伸を背景にリスク選好の買い優勢 (2月5日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23351.47
高値  23414.69(14:00)
安値  23241.64(10:35)
大引け 23319.56(前日比 +234.97 、 +1.02% )

売買高  13億2970万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆4412億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、前日の米株市場の急伸を背景にリスク選好の流れに
 2.中国人民銀の大規模な資金供給に加え、中国政府の景気刺激策にも期待感
 3.為替が円安に振れたことや中国株が続伸歩調をみせたこともプラス材料に
 4.東証1部33業種中で32業種が高く、個別でも値上がり銘柄数は7割超
 5.売買代金も5日連続で2兆円台と市場参加者が増勢にあることを示唆

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは407ドル高と大幅続伸した。新型肺炎への警戒感は残るものの、中国政府が積極的な経済対策を打ったことが好感された。

 東京市場では、買い優勢の展開となり日経平均株価は前日に続き上値を指向した。後場終盤は手じまい売りで伸び悩んだものの230円あまり上昇した。

 5日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが400ドルあまり上昇するなど主要株指数が揃って急伸したことを受けリスク選好の流れとなった。中国の新型肺炎の感染拡大に対する懸念は拭えないものの、中国人民銀行の大規模な資金供給や政府当局による財政投入を伴う景気刺激策への期待感が相場を押し上げた。外国為替市場で1ドル=109円台半ばまで円安傾向に振れたことも主力株中心にポジティブ材料となった。取引時間中は中国・上海株が続伸歩調となったことも先物の買い戻しを誘発し、投資家心理の改善につながった。業種別では33業種中32業種が高いというほぼ全面高商状、個別ベースでも全体の73%の銘柄が上昇した。東証1部の売買代金も5日連続で2兆円台をキープしており、外国人など市場参加者が増勢にあることを示唆している。

 個別では、任天堂<7974>が堅調、パナソニック<6752>も買いが優勢だった。キーエンス<6861>が値を上げ、ローム<6963>も上昇した。富士通<6702>も上値指向が続いている。武田薬品工業<4502>も堅調。日本曹達<4041>が値上がり率トップに買われ、日本ユニシス<8056>、ユーグレナ<2931>も値を飛ばした。タマホーム<1419>、ダブル・スコープ<6619>などが大幅高。ニチレイ<2871>も水準を切り上げた。
 半面、NTTデータ<9613>が大きく売られたほか、村田製作所<6981>も冴えない。レーザーテック<6920>も軟調。花王<4452>も下値を試した。ダイトウボウ<3202>がストップ安となり、システナ<2317>、日本触媒<4114>、エディオン<2730>、いであ<9768>なども大幅安となった。日本エアーテック<6291>、日本通信<9424>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、SBG <9984> 、ファミマ <8028> 、リクルート <6098> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はNTTデータ <9613> 、花王 <4452> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約38円。うち20円はNTTデータ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はその他金融業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)保険業、(3)鉱業、(4)情報・通信業、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)精密機器、(2)銀行業、(3)石油石炭製品、(4)電気・ガス業、(5)陸運業。

■個別材料株

△タマホーム <1419>
 今期の経常最高益予想を20%上乗せ、配当も10円増額。
△セーレン <3569>
 20年3月期業績予想を上方修正。
△日曹達 <4041>
 第3四半期は営業利益59%増で自社株買いも発表。
△セプテニHD <4293> [JQ]
 10-12月期(1Q)税引き前は49%増益で着地。
△AIクロス <4476> [東証M]
 前期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△日パレット <4690> [JQ]
 今期経常を30%上方修正。
△北越メ <5446> [東証2]
 今期経常を64%上方修正。
△オーデリック <6889> [JQ]
 アマセクリエートがMBOを実施。
△ユニシス <8056>
 今期の経常最高益予想を14%上乗せ、配当も5円増額。
△クロップス <9428>
 今期の経常最高益予想を37%上乗せ、配当も5円増額。

▼日本触媒 <4114>
 今期税引き前を31%下方修正。
▼宇部興 <4208>
 今期経常を13%下方修正。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日曹達 <4041> 、(2)セーレン <3569> 、(3)ユーグレナ <2931> 、(4)ユニシス <8056> 、(5)ニイタカ <4465> 、(6)クロップス <9428> 、(7)タマホーム <1419> 、(8)BEENOS <3328> 、(9)チェンジ <3962> 、(10)ビジ太田昭 <9658> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ダイトウボウ <3202> 、(2)システナ <2317> 、(3)EPS <4282> 、(4)ITメディア <2148> 、(5)NTTデータ <9613> 、(6)日触媒 <4114> 、(7)三洋化 <4471> 、(8)エディオン <2730> 、(9)いであ <9768> 、(10)TAC <4319> 。

【大引け】

 日経平均は前日比234.97円(1.02%)高の2万3319.56円。TOPIXは前日比17.59(1.04%)高の1701.83。出来高は概算で13億2970万株。東証1部の値上がり銘柄数は1581、値下がり銘柄数は493となった。日経ジャスダック平均は3808.39円(22.41円高)。

[2020年2月5日]


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