【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、郵船、ワークマン
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
ユナイテッドアローズ<7606>は小動き。4日の取引終了後に発表した1月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比2.9%減と2カ月連続で前年実績を下回ったものの、市場の反応は限定的のようだ。暖冬の影響で冬物衣料の苦戦が続いた。また、一部通販サイトにおける前年の販促施策の反動などで小売り、ネット通販ともに前年割れとなった。なお、全社売上高は同0.5%減だった。
■トヨタ自動車 <7203> 7,715円 +76 円 (+1.0%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が続伸、マドを開けて買われ25日移動平均線とのマイナスカイ離を埋めてきた。前日の米国株市場でNYダウが400ドルを超える上昇をみせるなどリスクオンムードが一気に高まっており、東京市場でも主力銘柄への買い戻しを促す展開にある。また、足もと外国為替市場で1ドル=109円40銭台まで円安が進んでおり、日本の輸出企業のなかでも為替感応度が特に高い同社株には追い風材料となっている。なお、同社はあすに20年3月期第3四半期決算を控えており、マーケットでも関心が高い。
■日本郵船 <9101> 1,759円 +15 円 (+0.9%) 本日終値
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が軒並み上昇、ここ中国の新型肺炎の感染拡大に伴う景気減速懸念を背景に下値模索の展開をみせていたが、中国人民銀行による金融市場への大量の資金供給や中国政府による景気刺激策に対する期待を背景に、値ごろ感からの押し目買いや空売り筋の買い戻しを誘発した。朝方は東証1部33業種中で業種別値上がり率トップに買われる場面があった。
■日本パレットプール <4690> 4,405円 +700 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
日本パレットプール <4690> [JQ]がストップ高。4日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.5億円→5.9億円に30.3%上方修正。増益率が23.9%増→61.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。主力の石油化学樹脂関連企業向け、一般顧客向けレンタルが堅調に推移するなか、レンタル稼働率の向上で現有資産のメンテナンスコスト低減や運用効率化が進み、採算が大きく改善する。
■アダストリア <2685> 2,139円 +16 円 (+0.8%) 本日終値
アダストリア<2685>は続伸。4日の取引終了後に発表した1月度の月次売上高は、既存店売上高が前年同月比1.6%減と4カ月連続で前年実績を下回ったものの、株価は今年に入り下落基調にあっただけに、アク抜け感から買われたようだ。全国各地で平年より気温が高かったことで、セール商戦が緩やかな推移となった。ただ、下旬からは春物が順調に立ち上がったという。なお、全店売上高は同2.0%減だった。
■ワークマン <7564> 8,780円 +60 円 (+0.7%) 本日終値
ワークマン <7564> [JQ]が高い。4日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比47.5%増の175億円に拡大して着地したことが買い材料視された。自社企画の主要3ブランドの販売が好調に推移。ワークマンプラスへの改装転換を積極展開するなか、マスコミやインフルエンサーを活用したメディア戦略が奏功し、既存店売上高は2ケタ成長を継続した。併せて、通期の同利益を従来予想の163億円→203億円に24.5%上方修正。増益率が10.5%増→37.6%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
■三菱UFJ <8306> 570.6円 +2.6 円 (+0.5%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が買い優勢、目先底入れの動きをみせている。米国の長期金利が足もと底入れ反転の動きをみせており、4日の米10年債利回りは前日比0.07%上昇して1.6%台に乗せた。同様に米30年債利回りも上昇しており、これを背景に米国事業を展開する大手金融株は運用環境の改善を手掛かりに買い戻しが入った。
■東京エレクトロン <8035> 24,590円 +105 円 (+0.4%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が値を飛ばした。前日の米国株市場ではNYダウが400ドル強の大幅高となり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は200ポイント近い上昇で最高値を更新した。そのなか、半導体製造装置世界最大手のアプライドマテリアルズは5.5%高と急騰した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%強の上昇と大きく水準を切り上げており、これを引き継ぐ形で東京市場も関連銘柄に買いが集まった。
■EPSホールディングス <4282> 1,269円 -106 円 (-7.7%) 本日終値 東証1部 下落率3位
4日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は44%減益で着地」が嫌気された。
EPSホールディングス <4282> が2月4日大引け後(16:00)に決算を発表。20年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比43.8%減の8.9億円に落ち込み、通期計画の63.2億円に対する進捗率は14.1%にとどまり、5年平均の24.7%も下回った。
⇒⇒EPSホールディングスの詳しい業績推移表を見る
■NTTデータ <9613> 1,462円 -110 円 (-7.0%) 本日終値 東証1部 下落率5位
4日に決算を発表。「10-12月期(3Q)税引き前は12%減益」が嫌気された。
NTTデータ <9613> が2月4日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比2.4%減の923億円となり、通期計画の1450億円に対する進捗率は63.7%となり、前年同期の64.4%とほぼ同水準だった。
⇒⇒NTTデータの詳しい業績推移表を見る
■日本触媒 <4114> 6,040円 -450 円 (-6.9%) 本日終値 東証1部 下落率6位
日本触媒<4114>が急落。株価は前日に比べ7%弱下落した。4日取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は3250億円から3050億円(前期比10%減)に見直したほか、営業利益は175億円から110億円(同58%減)、純利益は160億円から95億円(同60.2%減)に修正した。基礎化学品セグメントで製品海外市況が低迷する一方で原料価格が上昇傾向にあり、スプレッドは縮小している。また、機能性化学品セグメントも高吸水性樹脂を中心に競争が激化している。同社の業績減額修正は昨年7月に続くものであり、市場からは「ネガティブ」との見方が出ている。
●ストップ高銘柄
日本ユピカ <7891> 2,051円 +400 円 (+24.2%) ストップ高 本日終値
MICS化学 <7899> 459円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
アマガサ <3070> 536円 +80 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値
バーチャレク <6193> 718円 +100 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
ダイトウボウ <3202> 221円 -80 円 (-26.6%) ストップ安 本日終値
川本産業 <3604> 1,895円 -500 円 (-20.9%) ストップ安 本日終値
エムケイシステム <3910> 1,555円 -400 円 (-20.5%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
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