【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 タマホーム、ソニー、ワークマン (4日大引け後 発表分)

　4日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　タマホーム <1419> 　　★今期の経常最高益予想を20％上乗せ、配当も10円増額
　◆20年5月期の連結経常利益を従来予想の75億円→90億円に20.0％上方修正。増益率が7.8％増→29.4％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。注文住宅の引き渡しが順調に進むうえ、戦略商品である地域限定商品の採算が想定より上向く。戸建て分譲住宅の販売好調なども上振れに貢献する。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の60円→70円(前期は53円)に増額修正した。

　セプテニＨＤ <4293> [ＪＱ]　　★10-12月期(1Q)税引き前は49％増益で着地
　◆20年9月期第1四半期(10-12月)の連結税引き前利益は前年同期比49.3％増の6億円に拡大して着地。国内ブランド広告の取扱高や大型顧客の出稿が増加したうえ、電通との提携効果も寄与し、ネット広告代理事業の収益が伸びた。マンガアプリ「GANMA!」の利用者拡大で広告収入や課金収入が増えたことも大幅増益に貢献した。

　ＡＩ　ＣＲＯＳＳ <4476> [東証Ｍ]　　★前期経常を20％上方修正・最高益予想を上乗せ
　◆19年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億4000万円→1億6800万円に20.0％上方修正。増益率が47.4％増→76.8％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。コミュニケーションツールの利用用途拡大で新規利用者数が増加したうえ、既存顧客の売り上げも伸び、売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。

　日パレット <4690> [ＪＱ]　　★今期経常を30％上方修正
　◆20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.5億円→5.9億円に30.3％上方修正。増益率が23.9％増→61.4％増に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。主力の石油化学樹脂関連企業向け、一般顧客向けレンタルが堅調に推移するなか、レンタル稼働率の向上で現有資産のメンテナンスコスト低減や運用効率化が進み、採算が大きく改善する。

　北越メタル <5446> [東証２]　　★今期経常を64％上方修正
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の7.3億円→12億円に64.4％上方修正。増益率が2.7倍→4.4倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年9月に続き、2回目。主原料である鉄スクラップ価格が想定を下回る水準で推移するなか、資材や輸送コストの上昇を背景に販売価格を維持し、利幅が拡大することが寄与。売上高は海外鋼材需要の低迷で計画未達となる。

　ソニー <6758> 　　★今期税引き前を8％上方修正、未定だった配当は10円増配
　◆20年3月期の連結税引き前利益を従来予想の8000億円→8600億円に7.5％上方修正。減益率が20.9％減→15.0％減に縮小する見通しとなった。スマートフォン向けイメージセンサーの販売が想定より伸びるうえ、製品ミックスも改善する。昨年12月に新規上場したＳＲＥホールディングス <2980> [東証Ｍ]株式の一部売り出しに伴う売却益や評価益を計上したことも利益を押し上げる。
　　業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は45円(前期は35円)実施する方針とした。

　ワークマン <7564> [ＪＱ]　　★今期経常を25％上方修正・最高益予想を上乗せ
　◆20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比47.5％増の175億円に拡大して着地。自社企画の主要3ブランドの販売が好調に推移。ワークマンプラスへの改装転換を積極展開するなか、マスコミやインフルエンサーを活用したメディア戦略が奏功し、既存店売上高は2ケタ成長を継続した。
　　併せて、通期の同利益を従来予想の163億円→203億円に24.5％上方修正。増益率が10.5％増→37.6％増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　ユニシス <8056> 　　★今期の経常最高益予想を14％上乗せ、配当も5円増額
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の228億円→259億円に13.6％上方修正。増益率が11.1％増→26.2％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。旺盛なIT投資需要を背景に、システムサービス、ソフトウェア、ハードウェアなどの受注が想定より伸びる。
　　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の65円→70円(前期は55円)に増額修正した。

　クロップス <9428> 　　★今期の経常最高益予想を37％上乗せ、配当も5円増額
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の13.7億円→18.7億円に36.5％上方修正。増益率が4.2％増→42.2％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。電気通信事業法改正や消費税増税後に想定していたほどの販売の大幅な落ち込みがなかったことに加え、業務見直しによるコスト削減や自然化粧品販売会社の買収効果なども上振れに貢献する。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の12円→17円(前期は15円)に大幅増額修正した。

株探ニュース