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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):コロナウイルス関連、中外薬、ネットワン

中京医薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
■立花エレテック <8159>  1,867円  +23 円 (+1.3%)  本日終値
 立花エレテック<8159>が3日続伸。21日の取引終了後、八洲電機<3153>が保有する八洲電子ソリューションズの全株式を譲受する契約を締結したと発表。株式譲受に関しては昨年9月に発表済みだが、契約締結で改めて今後の業績への貢献への期待が高まっているようだ。八洲電子をグループ化することで、商材ラインナップの拡充による顧客満足度の向上が期待できるほか、販売先の重なりも少ないことによるマーケットの拡大や互いの得意分野における技術補完によるソリューション提案力の強化などが図れるという。譲受価額は5億3000万円で、株式譲受日は4月1日を予定している。

■ビルファンド <8951>  838,000円  +10,000 円 (+1.2%)  本日終値
 東証REIT指数は反発。一時2180ポイント台に上昇し、昨年12月初旬以来の高値に買われた。年末・年始にかけ、長期金利が上昇するなか、高利回り商品のREITには売りが先行していた。しかし、新型肺炎への警戒感も高まるなか、ディフェンシブ志向の流れも強まり、REITに見直し買いが入っている様子だ。この日は日本ビルファンド投資法人<8951>が高く、ジャパンリアルエステイト投資法人<8952>が昨年来高値に買われている。

■ステムリム <4599>  915円  +6 円 (+0.7%)  本日終値
 ステムリム<4599>が反発。この日の寄り前、「再生誘導医薬」として開発を進めている骨髄間葉系幹細胞動員医薬KOI2(HMGB1ペプチド)について、栄養障害型表皮水疱症患者を対象とした第2相医師主導臨床試験の結果発表が、ロンドンで開催中の国際表皮水疱症会議で行われたと発表。主要評価項目で統計学的有意な改善が確認されたほか、安全性評価では懸念となる有害事象が確認されなかったとしていることが好材料視されたようだ。

■島忠 <8184>  3,190円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 島忠<8184>が堅調な動き。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を3000円から3100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、100円ショップの展開や食品スーパーなどのテナント導入による既存店売り上げの持ち直しと不動産賃貸収入増の確認に注目。第1四半期19年9~11月)は増収減益で着地したが、20年8月期は「増税後の既存店売り上げ」「新店・増床にかかわるコスト増一巡後の収益性」が重要と指摘している。

■中外製薬 <4519>  10,625円  +5 円 (+0.1%)  本日終値
 中外製薬 <4519> が反発し、連日で上場来高値を更新した。21日大引け後、6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,494円  -441 円 (-15.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ネットワンシステムズ<7518>と日鉄ソリューションズ<2327>がともに急落。午前中の日本経済新聞電子版で、「東芝の連結子会社、東芝ITサービス(川崎市)で発覚した架空取引に、東証1部上場のシステム開発企業、ネットワンシステムズと日鉄ソリューションズが関わっていたことが22日、分かった」と報じられており、これを嫌気した売りが出た。東芝<6502>は18日、東芝ITサービスの商取引において実在性の確認ができない取引が複数年にわたり行われていた可能性があることが発覚したと発表。20年3月期上期売上高で約200億円規模の架空取引があったとしていた。ネットワンとNSSOLはそれぞれ、19年12月13日に国税庁から「納品の事実が確認できない取引の疑義があると指摘された」として、利害関係のない第三者で構成する特別調査委員会を設置したと発表していたが、報道を受けて両社とも改めて売られたようだ。

■東海カーボン <5301>  1,018円  -17 円 (-1.6%)  本日終値
 東海カーボン<5301>が続落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2020年12月期の連結営業利益は400億円程度と前期推定から約3割減となりそうだ」と報じられており、これが弱材料視されたようだ。記事によると、米中貿易戦争などを受けた世界経済の成長鈍化を受けて、電気炉製鋼向け部材である黒鉛電極の需要が低迷するという。また、19年前半までの需給逼迫による顧客の前倒し発注に伴う在庫調整が長引くことで価格は下がるとしている。なお、19年12月期の決算発表は2月12日を予定している。

■中京医薬品 <4558>  302円  +80 円 (+36.0%) ストップ高   本日終値
 中京医薬品<4558>がストップ高。室内に貼る・置く、また持ち運ぶなどしてウイルスや菌を除去する二酸化塩素を利用した除菌製品「エアーマスク」シリーズを展開していることから、にわかに新型コロナウイルスによる肺炎対策関連として人気化しているようだ。新型肺炎に関しては、患者数が中国全体で300人を突破したほか、海外での感染も広がり、米国でも初めての患者が確認されている。人から人への感染の可能性も高まっており、中国の春節(旧正月)を控えて感染拡大が警戒されている。この日の関連銘柄では、大木ヘルスケアホールディングス<3417>、川本産業<3604>が同じくストップ高に買われた。アゼアス<3161>、興研<7963>、重松製作所<7980>が連騰している。更に、予防のための手洗い重要性からニイタカ<4465>が商いを伴い続騰している。

■KYCOM <9685>  856円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 KYCOMホールディングス<9685>がストップ高。今週20日にストップ高人気となったが、前日も引けは伸び悩んだものの取引時間中にストップ高に買われる場面があり、3日連続で値幅制限いっぱいに買われる人気となった。通信や公共向け中心にシステムの受託開発を手掛けており、各省庁がDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを強化するなか、ビジネスチャンスの拡大を見込んだ投資資金の流入が加速している。

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