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【材料】日電硝は朝安後切り返す、19年12月期業績は計画下振れと発表も織り込み済み

 日本電気硝子<5214>は朝安スタートの後、切り返している。20日の取引終了後、集計中の19年12月期連結業績について、売上高が2700億円から2570億円(前の期比14.4%減)へ、営業利益が180億円から160億円(同35.7%減)へ、最終損益が80億円の黒字から340億円の赤字(前の期151億9900万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表したが、修正幅は想定内で織り込み済みとの見方が強い。

 第3四半期以降のパネルメーカー各社の減産の影響を受け、薄型ディスプレー用ガラスの出荷が想定を下回ったことに加えて、ガラスファイバの需要回復が想定以上に遅れていることが利益を押し下げた。また、米国ガラス繊維事業子会社の一部工場の閉鎖と欧米ガラス繊維事業に関する減損損失の計上などの特別損失を計上したことも最終赤字の要因としている。

 なお、業績下振れに伴い、従来60円を予定していた期末配当を50円にするとあわせて発表した。年間配当は100円(従来予想110円)となり、前の期と同額となる。

出所:MINKABU PRESS

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