【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):スクエニHD、サイステップ、リックソフト
スクエニHD <日足> 「株探」多機能チャートより
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反落。この日、従来3月3日に世界同時発売を予定していた「ファイナルファンタジー7(FF7) リメイク」の発売日を4月10日に変更すると発表しており、業績への影響を警戒した売りが出たようだ。
■パルHD <2726> 3,585円 -50 円 (-1.4%) 本日終値
パルグループホールディングス<2726>が3日続落。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算は、売上高996億7200万円(前年同期比2.2%増)、営業利益80億1000万円(同17.6%増)、純利益65億5900万円(同64.7%増)と2ケタ営業増益となったが、9~11月期では14.7%営業減益となっており、これが売り材料視された。第3四半期累計では、衣料事業で積極的なブランドプロモーションを展開するとともに、機動的な商品投入によって店頭商品の鮮度を向上させるなどしたことが寄与した。また、雑貨事業も伸長した。ただ、暖冬による影響などで直近四半期は業績が悪化した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1377億円(前期比5.5%増)、営業利益91億9000万円(同15.8%増)、純利益70億5000万円(同48.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、2月29日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的としている。
■ファンクリG <3266> 145円 +36 円 (+33.0%) 一時ストップ高 本日終値
ファンドクリエーショングループ<3266>が急騰。低位株の強みで全市場を通じて値上がり率トップ。同社は不動産や株式を主力に公募型ファンドの運用のほか不動産投資を手掛ける。足もとの業績は回復色が鮮明で、14日取引終了後に発表した19年11月期決算では営業利益が1億1900万円(前の期は1800万円の赤字)と急改善、続く20年11月期は85%増益の2億2000万円と大幅な伸びが継続する見通し。これを好感する形で投資資金の流入が加速した。
■京写 <6837> 381円 +80 円 (+26.6%) ストップ高 本日終値
京写<6837>がストップ高。同社はきょう、ノンシリコーンでも高温工程で繰り返し使用可能な部品搬送用キャリアを世界で初めて開発したと発表。電子機器の小型化や高性能化に伴う部品の小型化要求により、その部品製造工程での搬送方法が複雑化しているなか、シリコーンを用いた搬送では電極部への接点障害リスク及び粘着層接触部の濡れ性低下による塗装工程への影響などからシリコーンを使用しない工法開発が急務となっている。こうした状況下、同社はノンシリコーン粘着インクを塗布した部品搬送用キャリアの供給実現にメド。既に昨年12月から順次国内工場で試作品の受注を開始しているほか、特許を出願中だとしている。
■サイバーステップ <3810> 1,916円 +400 円 (+26.4%) ストップ高 本日終値
サイバーステップ <3810> [東証2]がストップ高。14日大引け後に発表した20年5月期上期(6-11月)の連結経常損益が3億1600万円の黒字(前年同期は1億0600万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。テレビCM効果や限定景品の投入などを背景に、オンラインクレーンアプリ「トレバ」の収益が拡大したことが寄与。通期計画の4億円に対する進捗率は79.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当となる10円を実施する方針としたことも買いに拍車を掛けた。
■シー・エス・ランバー <7808> 1,580円 +300 円 (+23.4%) ストップ高 本日終値
シー・エス・ランバー <7808> [JQ]がストップ高。14日大引け後、20年5月期の連結経常利益を従来予想の6.3億円→8.7億円に38.1%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。賃貸住宅の建築などの低迷で売上高は計画を下回るものの、製造部門における歩留り向上や配送の効率化による原価削減で採算が大きく改善する。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の42円→50円(前期は22円)に増額修正したことも評価材料となった。
■シンメンテ <6086> 2,902円 +500 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
シンメンテホールディングス<6086>がストップ高。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高120億800万円(前年同期比8.5%増)、営業利益7億5200万円(同33.7%増)、純利益5億8600万円(同49.3%増)となり、営業利益が通期計画を上回って着地したことが好感された。店舗メンテナンスサービスで、新規顧客の獲得に加えて既存顧客のサービス対象店舗及びメンテナンスの対象種類の増加により、主力の緊急メンテナンスサービスの依頼数が増加したことが牽引した。また、予防メンテナンスサービスも大手チェーンの店舗を中心にエアコン、冷凍・冷蔵機器の事前整備・点検・洗浄が堅調に推移した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高150億円(前期比6.0%増)、営業利益7億3800万円(同16.4%増)、純利益5億4200万円(同8.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、2月29日を基準日として、1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、一層の投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的としているという。
■JMACS <5817> 502円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値
JMACS<5817>がストップ高。通信用や防災用などを主力とする電線メーカーで、足もとではOEM空調向けなどが収益に貢献して業績回復色が強い。14日取引終了後に発表した19年3~11月期決算は営業利益が2800万円と黒字化、上期時点では4800万円の赤字であったが、第3四半期に大きく改善した。時価総額20億円強と小型で足が軽く、昨年末から動意含みの展開にあったが、前日の決算発表を契機に一気に投資マネーの攻勢が加速した。
■リックソフト <4429> 6,750円 +1,000 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
リックソフト<4429>がストップ高。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高23億7600万円(前年同期比34.8%増)、営業利益3億5200万円(同44.0%増)、純利益2億1100万円(同18.9%増)と大幅増益となったことが好感された。アトラシアン社製プロジェクト管理アプリ「WBS Gantt-Chart for Jira Cloud」などが伸長し業績を牽引した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高30億円(前期比20.9%増)、営業利益4億600万円(同9.4%増)、純利益2億8300万円(同11.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■セラク <6199> 1,031円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
セラク <6199> がストップ高。14日大引け後に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比5.6倍の2.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。慢性的なIT技術者不足を背景に、システムインテグレーション事業の引き合いが旺盛だったことが寄与。デジタルトランスフォーメーション事業が黒字転換したことも大幅増益に貢献した。上期計画の2.1億円をすでに上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。
●ストップ高銘柄
ヤマト・インダストリー <7886> 931円 +150 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
光陽社 <7946> 1,015円 +150 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
大日光 <6635> 750円 +100 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
WT商品総合 <1684> 1,064円 0 円 (0.0%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース