【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日ハム、トリケミカル、ガンホー
日ハム <日足> 「株探」多機能チャートより
日本ハム<2282>が反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「3月、植物性の材料を使う『植物肉』市場に参入する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、大豆を主原料にしたハムやソーセージ風の商品を発売するという。植物肉は、人口増や動物保護の観点、健康志向の高まりなどから世界的に需要が拡大していることから、参入を決めたもよう。記事によると、初年度は5億円の売上高を目指すとしている。
■トリケミカル研究所 <4369> 10,020円 +170 円 (+1.7%) 本日終値
トリケミカル研究所<4369>が4日続伸。株価は初の1万円乗せを達成した。同社は半導体向け化学薬品などを製造しており、半導体需給が好転するなか、同社株を評価する買いが膨らんでいる。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資評価「A」を継続するとともに、目標株価は9500円から1万2000円に引き上げた。同証券では、5Gの商用化に伴い、スマートフォンやサーバーのメモリー容量が増加し、これが同社の高純度薬品の販売増につながるという好サイクルに入ったと評価。同社の成長は今後加速すると見込んでいる。20年1月期の連結経常利益は会社予想32億6000万円に対して35億円(前期比19%)増への増額修正を予想。21年1月期の同利益は今期推定比30%増の45億4000万円を見込んでいる。
■ガンホー <3765> 2,256円 +17 円 (+0.8%) 本日終値
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は朝安スタートしたものの切り返している。午前11時ごろ、「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)シリーズの最新作となる対戦パズルアクション「パズドラGOLD」をニンテンドースイッチ向けダウンロード専用ソフトとして発売したと発表しており、これが好感された。「パズドラGOLD」は、国内累計5300万ダウンロードを突破したスマートフォン向けパズルRPGのゲームプレイ感はそのままに、リーダーモンスターが大迫力の3Dモデルで動き回る、対戦パズルアクション。アニメ「パズドラ」のオリジナルストーリーで登場するプロゲーマーたちとの対戦バトルなど、これまでとはまた一味違った「パズドラ」の世界観が楽しめるのが特徴としている。
■古野電気 <6814> 1,190円 -166 円 (-12.2%) 本日終値 東証1部 下落率2位
古野電気<6814>が急落。14日の取引終了後、20年2月期の連結利益予想の下方修正を発表したことが嫌気された。今期の営業利益は従来予想の40億円から25億円(前期比47.6%減)へ、純利益は30億円から25億円(同37.9%減)へ見直した。売上高の予想は820億円(同0.1%減)で据え置いた。製品構成の変化や在庫削減を目的とした生産調整の実施などにより売上総利益率が低下し、これに伴い営業利益や純利益は当初予想を下回る見込みとなった。
■Gunosy <6047> 1,321円 -157 円 (-10.6%) 本日終値 東証1部 下落率3位
14日に決算を発表。「上期経常が91%減益で着地・9-11月期は赤字転落」が嫌気された。
Gunosy <6047> が1月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比91.4%減の1億3100万円に大きく落ち込み、通期計画の9億6000万円に対する進捗率は13.6%にとどまり、5年平均の46.7%も下回った。
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■UUUM <3990> 4,090円 -455 円 (-10.0%) 本日終値
14日に決算を発表。「9-11月期(2Q)経常は12%減益」が嫌気された。
UUUM <3990> [東証M] が1月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比6.4%増の7.7億円に伸び、通期計画の13.9億円に対する進捗率は55.4%となり、前年同期の58.1%とほぼ同水準だった。
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■日本国土開発 <1887> 615円 -63 円 (-9.3%) 本日終値 東証1部 下落率5位
14日に決算を発表。「上期経常が33%減益で着地・9-11月期も42%減益」が嫌気された。
日本国土開発 <1887> が1月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比33.2%減の76.1億円に落ち込んだが、通期計画の96億円に対する進捗率は79.3%となり、前年同期の79.2%とほぼ同水準だった。
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■ティーケーピー <3479> 4,140円 -305 円 (-6.9%) 本日終値
ティーケーピー<3479>は急反落。14日取引終了後に発表された20年3月期の第3四半期(19年3月~11月)連結営業利益は前年同期比42%増の49億5900万円だった。ただ、9~11月の3カ月間の連結営業利益は13億9500万円(前年同期比53.3%増)だった。市場では18億8000円近辺が見込まれていただけ、アナリストからは「物足りない印象」との見方が出ている。昨年5月末に子会社化した日本リージャスのコスト増などが響いたとみられている。20年2月通期の連結営業利益は前期比77.4%増の76億700万円が見込まれているが、市場からは未達リスクを警戒する声も出ている。
■東宝 <9602> 4,290円 -260 円 (-5.7%) 本日終値 東証1部 下落率10位
東宝<9602>は反落。14日の取引終了後、第3四半期累計(19年3~11月)連結決算を発表しており、売上高2011億2600万円(前年同期比6.7%増)、営業利益428億6600万円(同20.6%増)、純利益294億7300万円(同23.7%増)と増収、大幅増益を確保したものの、好材料出尽くし感から売りが優勢となった。主力の映画事業で、製作部門では「天気の子」が興行収入140億円を突破するメガヒットとなったほか、「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」「キングダム」など好調だった。また、「アナと雪の女王2」や「アラジン」などの配給作品も高稼働。演劇事業、不動産事業が順調に推移したことも寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は売上高2540億円(前期比3.1%増)、営業利益500億円(同11.2%増)、純利益345億円(同14.2%増)の従来見通しを据え置いているが、期末配当は特別配当20円を増額し37円50銭(従来予想17円50銭)にすると発表。通期配当は前期実績に対して10円増の55円となる予定だ。同時に、200万株(発行済み株数の1.11%)、または75億円を上限とする自社株買いを発表した。取得期間は1月15日から21年1月14日までで、資本効率の向上および株主への利益還元の充実を図るためとしている。また、1月31日付で自社株250万株(消却前の発行済株式数の1.32%)を消却することも発表した。
株探ニュース