【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):フリービット、翻訳センター、ITメディア
フリービット <日足> 「株探」多機能チャートより
フリービット<3843>が急反発。同社は8日の前場取引終了後に、クラウドビジネスフォン事業を会社分割し、クラウドテレコム(東京都港区)に承継すると発表。これに伴い、20年4月期第4四半期に特別利益(事業譲渡益)4億100万円を計上するする予定だとしている。前日は全体相場の悪地合いから株価の反応は限定的だったが、きょうは地合いが改善するなか改めて材料視されたようだ。
■翻訳センター <2483> 2,175円 +136 円 (+6.7%) 本日終値
翻訳センター<2483>は高い。MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>傘下の三井住友海上火災保険はきょう、事故対応における翻訳サービスの提供を開始したと発表。翻訳センターが提携会社となっており、これが材料視されたようだ。このサービスは、翻訳センターを通じて、外国語を話すユーザー及び事故の相手方などと、保険会社の担当者間でのメールや手紙の内容を翻訳するもの。英語や中国語(簡体字、繁体字)、韓国語など12カ国語に対応している。
■アイティメディア <2148> 927円 +54 円 (+6.2%) 本日終値
アイティメディア<2148>が10連騰。IT系などを中心としたニュースサイトを運営するほか、「ねとらぼ」をはじめとした非IT系メディアの育成にも傾注している。ネット上でBtoBの「見込み顧客」を発掘し、営業機会の創出を支援するリードジェン事業が時流を捉え好調。世界的なクッキー規制の流れも、「当社のクッキー利用は自社サイトのみのファースト・パーティーであり、サードパーティーとは一線を画している」(会社側)とし、規制のコンセプトからは外れているとの見解を示し、これをIRで投資家に周知させるよう努力していることが株高につながっているようだ。
■日本サード・パーティ <2488> 1,168円 +63 円 (+5.7%) 本日終値
日本サード・パーティ<2488>が大幅高。人工知能(AI)やRPAなどの自動化技術で実力が高く、働き方改革に伴う企業の合理化ニーズを取り込んでいる。20年3月期業績は営業利益段階で前期比53%増の3億6500万円を計画するが、4~9月期に前年同期比3.3倍の2億2800万円と高変化をみせており、進捗率を考慮して上振れの公算がある。AI技術を活用しコンタクトセンターにおいて顧客満足度及び従業員満足度の向上に対する課題を解決するソリューション「Third AIコンタクトセンターソリューション」を展開するが、昨年11月にアドバンスト・メディア<3773>のAI音声認識システムと連携し需要の裾野を広げている。
■ケイブ <3760> 1,220円 +60 円 (+5.2%) 本日終値
ケイブ<3760>が反発。同社は8日、配信中のシューティングゲームアプリ「ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~」(ごまおつ)で、10日から新章「光に叛く星々」をスタートすると発表。2019年に実施したシリーズイベント「輝亡の行く先」の後の話が描かれるといい、期待感が高まるかたちとなっているようだ。
■日本エンタープライズ <4829> 256円 +11 円 (+4.5%) 本日終値
日本エンタープライズ<4829>が反発。同社は8日、子会社のダイブが米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズと顧客紹介契約を締結したと発表。ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、クラウドビデオ会議ソリューション「Zoom」を展開している企業。ダイブは「Zoom」の導入を検討している国内企業をズーム社に紹介する。
■セキュアヴェイル <3042> 915円 +31 円 (+3.5%) 本日終値
セキュアヴェイル<3042>が反発。8日の取引終了後、独自に開発・提供するマネージド・セキュリティ・プラットフォーム「NetStare Suite(ネットステアスイート)」のアラート通知機能を強化するため、Chatwork<4448>と提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、ネットステアスイートが検出したセキュリティーインシデントを、Chatwork社が提供するビジネスチャットツール「Chatwork(チャットワーク)」にアラート発報することが可能になる。なおセキュアヴェでは、今回のアラート通知機能を切り口にネットステアスイートによる新たなビジネス展開の可能性を模索し、新たなビジネス領域とユーザーの獲得に挑戦するとしている。
■石川製作所 <6208> 1,888円 -493 円 (-20.7%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、細谷火工<4274>、日本アビオニクス<6946>、重松製作所<7980>など一連の防衛関連株が軒並み急落する展開となった。イランによる米軍駐留のイラク基地攻撃に対し、米国の武力行使が警戒されていたが、トランプ大統領が8日の演説で「軍事力を行使したくない」と述べたことで、地政学リスクが後退、前日に急騰した防衛関連株は一斉に前日の上げを帳消しにする形で下落している。
■VIX短先物 <1552> 5,020円 -430 円 (-7.9%) 本日終値
国際のETF VIX短期先物指数<1552>が急反落。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。8日の米VIX指数は前日に比べ0.34(2.47%)ポイント安の13.45に下落した。米トランプ米大統領は、8日の演説でイランは「行動を抑制しているようだ」と述べ、軍事力の行使を否定した。市場ではリスク回避姿勢が後退したことから、国際VIX短期先物も下落している。
●ストップ高銘柄
日建工学 <9767> 1,316円 +300 円 (+29.5%) ストップ高 本日終値
カーチスHD <7602> 449円 +80 円 (+21.7%) ストップ高 本日終値
愛光電気 <9909> 2,970円 +500 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
協和コンサルタンツ <9647> 6,140円 +1,000 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
ファーマフーズ <2929> 663円 +100 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
細谷火工 <4274> 1,118円 -300 円 (-21.2%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース