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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):横河電、国際石開帝石、日経Dインバ

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■クレスコ <4674>  3,825円  +220 円 (+6.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 クレスコ<4674>が急伸。同社はソフトの受託開発を手掛け、金融向けを強みとしている。人工知能(AI)分野にも積極的に踏み込みAI関連特許を米国で取得するなど展開を強めている。7日取引終了後、1月末現在の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施することを発表。これによる株式流動性の高まりを好感する形で投資資金が集中する格好となった。

■日経Dインバ <1357>  914円  +26 円 (+2.9%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が反発。同銘柄は日経平均株価の値動きとは逆方向に連動するETFで、騰落率は基本的に日経平均のマイナス2倍で設定されている。きょうは、中東の地政学リスクを背景に日経平均が一時600円を超える下げをみせたことで、日経Dインバは底値圏離脱の動きとなった。テクニカル的にも5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現している。昨年来信用買い残が積み上がっており、個人投資家は下値リスクを想定する動きが強かった。

■ウシオ電機 <6925>  1,657円  +45 円 (+2.8%)  本日終値
 ウシオ電機<6925>が続伸。東海東京調査センターが7日付で、投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を2450円としたことが好材料視されたようだ。同センターでは、次世代半導体基板向け露光装置のEUV光源が新収益源になると予想。20年3月期は会社計画の17%営業増益をやや上回る22%増益を見込んでおり、続く21年3月期、22年3月期も2ケタ増益を予想している。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,616円  +41 円 (+2.6%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>が急動意、一時11%近い上昇をみせた。イラクにある米軍基地がイランから複数のミサイル砲撃を受けたことが伝わり、中東での地政学リスクが原油価格の押し上げ材料となっている。WTI原油先物価格は時間外取引で約8カ月ぶりの高値に買われており、原油市況動向に連動させたETNである同銘柄を強く刺激する形となっている。

■横河電機 <6841>  2,048円  +40 円 (+2.0%)  本日終値
 横河電機<6841>が続伸。きょう付けの日刊工業新聞で「サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)と制御システムの供給などで提携した」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。同社の昨年12月26日の発表によると、SABICはサウジアラビアの首都リヤドに本社を置く、世界最大級の総合化学メーカー。今回の提携により、中東地域とアジア地域にあるSABICのプラントに優先的に同社の制御システムと安全計装システムが採用されるほか、最新のデジタル技術の導入や、エネルギーの最適化などに共同で取り組み、生産性向上を図るとしている。

■コニシ <4956>  1,539円  +29 円 (+1.9%)  本日終値
 コニシ<4956>が続伸。岩井コスモ証券が7日付で、投資判断を「B+」から「A」とし、目標株価を1800円から1900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。20年3月期上期業績は、子会社の近畿鉄筋コンクリートで工事に遅れが生じたことが響き期初計画を下回って着地しており、これを受けて同証券では、20年3月期通期業績も会社予想の達成は難しくなったと指摘している。ただ、国土強靭化などの追い風により、インフラ・ストック市場の補修・改修・補強向けに強みを持つ子会社ボンドエンジニアリングや、土木建設用シーリング材などを牽引役として、中長期にわたる成長に期待ができるとしている。

■SPDR <1326>  16,250円  +280 円 (+1.8%)  本日終値
 金ETFが軒並み高。SPDRゴールド・シェア<1326>や純金上場信託(現物国内保管型)<1540>、金価格連動型上場投資信託<1328>が昨年来高値を更新している。時間外取引で金先物相場は一時1600ドル台へと急伸した。イランは米軍が駐留しているイラク基地を攻撃したと報道されており、リスク回避の動きが強まるなか金関連へ資金が逃避している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,187円  +4 円 (+0.3%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。イランは米軍が駐留しているイラク基地を攻撃したと報道されており、原油先物価格が急伸。時間外の原油先物相場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格は、一時前日の清算値に比べ2.7ドル強高い1バレル65.4ドル台にまで上昇。これを受け、石油関連株には買いが流入した。

■TIS <3626>  6,560円  +20 円 (+0.3%)  本日終値
 TIS<3626>が続伸。この日午前中に、施設管理などを目的としたサービスロボットの導入を支援する「ロボット導入コンサルティングサービス」の提供を開始すると発表しており、これが好感された。同サービスは、ニーズに沿ったサービスロボットとIoTやAI技術を組み合わせ、サービスロボットが人の業務を代行・分担する環境や仕組みを構築するための企画・検証から、導入・運用までをワンストップで支援するコンサルティングサービス。調査・企画から導入・運用フェーズまでの支援を、特定のアーキテクチャや仕様・規格に依存しない中立的な立場からアドバイスやサポートを行うとしている。

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,390円  -154 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 薬王堂ホールディングス<7679>が大幅反落。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算は、売上高758億1800万円、営業利益29億2400万円となった。同社は19年9月に単独株式移転により設立されたため、前年同期との比較はないが、前年同期の旧薬王堂との比較では2.3%営業減益となっており、これが嫌気されているようだ。ドラッグストア25店舗を新規出店したことで売上高は実質9.8%増となったものの、既存店売上高が計画を下回っていることに加えて、販促強化による粗利率の低下などが利益を圧迫した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1017億円、営業利益40億7100万円の従来見通しを据え置いている。

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