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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トーセイ、光通信、三井不

トーセイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トーセイ <8923>  1,446円  +113 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 トーセイ <8923> が急伸。3日大引け後、19年11月期の連結税引き前利益を従来予想の112億円→120億円に7.2%上方修正。増益率が10.4%増→18.4%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。不動産流動化物件の販売時期見直しで売上高は計画未達となったものの、販売物件の利益率向上や不動産ファンド・コンサルティング事業の報酬上振れなどで吸収した。販管費や金融費用が想定を下回ったことも利益を押し上げた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の37円→42円(前の期は30円)に増額修正したことも評価材料となった。

■VIX短先物 <1552>  6,340円  +300 円 (+5.0%)  11:30現在
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。3日の米VIX指数は前日に比べ1.05(7.04%)ポイント高の15.96に上昇した。トランプ米大統領が中国との貿易協議の合意を先送りする可能性を示唆したことから、NYダウは280ドル安と急落した。これを受け、国際VIX短期先物は上昇している。

■システナ <2317>  1,845円  +65 円 (+3.7%)  11:30現在
 3日、システナ <2317> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.71%にあたる70万株(金額で12億4600万円)を上限に、12月4日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■光通信 <9435>  26,460円  +370 円 (+1.4%)  11:30現在
 光通信<9435>が4日続伸、全体下げ相場のなかで連日の年初来高値更新と気を吐いている。中小企業向けを中心とした光回線サービスが好調なほか、個人向けウォーターサーバーなども順調な伸びで収益に貢献、19年4~9月期業績は売上高が前年同期比14.5%増の2597億6800万円、営業利益が同48%増の448億7400万円と大幅な伸びを示している。上場企業の大株主として150銘柄近くの株式を保有、その含み益に対する思惑も株価を後押ししている。時価はITバブル期の2000年4月以来、19年8カ月ぶりの高値圏を走っている。

■エービーシー・マート <2670>  7,490円  +70 円 (+0.9%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>がしっかり。3日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高が前年同月比2.4%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて土曜日が1日多かった影響に加えて、月後半からの気温の低下と2年前から始めたブラックフライデーセールが好調だったことが寄与した。また、商品別ではテレビCMで宣伝のブーツを中心に、レディースシューズの販売が好調だった。なお、全店ベース売上高は同3.6%増だった。

■三井不動産 <8801>  2,729円  +21.5 円 (+0.8%)  11:30現在
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手を中心に不動産株に高いものが目立つ。業種別では東証1部33業種中で、数少ない上昇セクターの一つとなっている。全般相場は前日の米株急落や為替のドル安・円高などで主力輸出株には向かい風の強い地合いとなっており、その影響を受けにくい内需系のディフェンシブストックへの資金シフトが不動産株高の背景となっている。業績面でも不動産販売や賃貸、分譲事業が総じて好調であり、今期業績は増収増益を見込む銘柄が多いことも買い安心感につながっている。

■ファーストリテイリング <9983>  63,770円  -3,430 円 (-5.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 ファーストリテイリング<9983>は続落している。3日の取引終了後に発表した11月の国内ユニクロ事業の売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比5.5%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。上旬は増収で推移したものの、商売規模の大きい下旬の「感謝祭」に気温が高かったことで防寒衣料の販売に苦戦したことが響いた。なお、11月は客数が同3.3%減、客単価は同2.3%減だった。

■日経レバ <1570>  21,330円  -520 円 (-2.4%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続落で一時600円を超える下げ。前日の米国株市場では米中協議に対する警戒感が再燃し、NYダウが一時450ドル超の下げをみせた。このリスクオフの流れが東京市場を直撃している。日経平均にリンクしたETFでボラティリティが2倍の値動きに基本設定されている日経レバも下値模索の展開で、2万1200円近辺まで水準を切り下げ25日移動平均線を下回ってきた。

■アダストリア <2685>  2,509円  -57 円 (-2.2%)  11:30現在
 アダストリア<2685>は反落している。3日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比0.7%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。11月は月を通して気温の変動が大きく、冬物衣料の売れ行きが緩やかだったことが響いた。なお、全店ベース売上高は同1.4%減だった。

■SUMCO <3436>  1,656円  -36 円 (-2.1%)  11:30現在
 SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が軟調。前日の米国株市場では全体指数が大きく値を下げるなか、インテルやアプライドマテリアルズなどが売られ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続落となった。SOX指数は11月18日以降、上昇した日は2営業日しかなく、前日は25日移動平均線を約2カ月ぶりに下放れる展開となった。これを受け、東京市場でも半導体関連株には逆風の強い地合いとなっている。

■安川電機 <6506>  3,955円  -80 円 (-2.0%)  11:30現在
 安川電機<6506>、ファナック<6954>など設備投資関連セクターに売りが目立つ。前日の米国株市場ではトランプ米大統領の発言を受けて米中協議が長期化することへの懸念から主要株指数が大きく下げた。12月15日に予定される対中関税引き上げが見送られる方向でマーケットは織り込んでいただけに、リスク回避の流れを助長、東京市場でも中国向け売上比率の高いFA関連株に足もと売り圧力が強まる形となっている。

■良品計画 <7453>  2,482円  -24 円 (-1.0%)  11:30現在
 良品計画<7453>がしっかり。3日の取引終了後に発表した11月度の月次概況で、直営既存店売上高は前年同月比0.8%増となり、7カ月連続で前年実績を上回った。下旬に気温が低下してきたことで徐々に冬物の動向が上がり、衣服・雑貨ではヤクウールのニットや軽量ダウンベスト、パジャマ、肌着が好調に推移した。生活雑貨では、前月末の良品週間の影響もあり、ベッド、ソファ、収納家具などの大型商材が伸び悩んだが、食品は10月末のテレビ放映の影響もあり、主力のカレーや低糖質シリーズの菓子が好調に推移し、売り上げ増に寄与した。なお、全社売上高は同8.0%増だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,310円  -15 円 (-0.5%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が底堅い動き。3日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比1.6%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことを好感した買いが下値に入っているようだ。メンズのアウター需要やビジネス需要は弱めだったものの、前年に比べて休日が1日多かった影響に加えて、メンズ、ウィメンズともシャツ、カット、ニット、パンツなどの秋物商品が好調に推移した。なお、全社売上高は同2.0%減だった。

■サインポスト <3996>  2,247円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 サインポスト<3996>がストップ高。同社は金融機関向け中心にITコンサルティングを手掛けるほか、人工知能(AI)ビジネスにも積極的に取り組んでいる。3日取引終了後、来春開業の高輪ゲートウェイ駅に無人AI決済店舗1号店「TOUCH TO GO」をオープンすることを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄
 ビープラッツ <4381>  2,680円  +500 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在
 大井電気 <6822>  2,746円  +500 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在
 ウチダエスコ <4699>  4,860円  +700 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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