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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸物産、パナソニック、サイボウズ

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■サイボウズ <4776>  1,250円  +82 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 サイボウズ <4776> が急伸。27日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の11.4億円(予想レンジ中値)→14.5億円(同)に27.5%上方修正し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。グループウェア「cybozu.com」上で提供するクラウドサービスの国内売上高が伸びることが寄与。一部の投資計画が来期にずれ込むことに加え、IT機器の購入額が想定を下回ることも利益を押し上げる。併せて発表した10月の売上高は前年同月比10%増の10.9億円、営業利益は同36%増の1.9億円だった。

■バリューコマース <2491>  2,034円  +119 円 (+6.2%)  本日終値
 バリューコマース<2491>は3日ぶりに反発。27日の取引終了後、ヤフー子会社コマースニジュウイチが運営するアプリマーケット事業を譲り受け、同事業を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の事業譲受は、「Yahoo!ショッピング」のストア向けサービスの拡充を図るなか、ストア向けAPM(アプリケーションパフォーマンス管理)事業に参入するのが狙い。コマース21がアプリマーケット事業を新設分割により新たに設立するB-SLASHに承継させ、VコマースはB-SLASHの全株式を取得する。なお、取得価額は8億800万円で20年1月24日に取得する予定となっている。

■神戸物産 <3038>  3,500円  +105 円 (+3.1%)  本日終値
 神戸物産<3038>は3日続伸。連日の上場来高値更新となった。同社は独自の「食の製販一体体制」とFC展開を両輪に、関東エリアを中心に積極的な出店を続け、10月末時点で店舗数は845店舗に達している。月次売上高も好調を持続しており、27日取引終了後発表した10月の全店売上高は前年同月比15.6%増の260億8700万円、営業利益が同30.3%増の13億9900万円と急拡大した。足もとの好調な業績が確認されたことで上値を買う動きが加速している。

■パナソニック <6752>  1,009円  +27.7 円 (+2.8%)  本日終値
 パナソニック<6752>が3日続伸。この日朝の日本経済新聞電子版で、「パナソニックは半導体事業から撤退する。台湾の新唐科技(ヌヴォトン・テクノロジー)に、事業会社の株式を売却する」と報じられており、不採算事業からの撤退による収益改善を期待した買いが入ったようだ。なお、同社では21日に液晶パネル製造事業からの撤退を発表しており、今回の報道と合わせ、不採算事業見直しの進展が好材料視されたようだ。

■ホシデン <6804>  1,336円  +21 円 (+1.6%)  本日終値
 ホシデン<6804>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を1100円から1300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券ではゲーム関連について、米中貿易摩擦に伴い上期より生産の一部を中国からベトナムに移管中と推定。こうした迅速な対応が評価され、今後はシェア上昇と労務費低減・稼働率安定化に伴う収益性向上が実現すると予想している。これにより、20年3月期の営業利益予想を74億円から95億円へ、21年3月期を同54億円から100億円へ引き上げている。

■セガサミー <6460>  1,593円  +18 円 (+1.1%)  本日終値
 セガサミーホールディングス<6460>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を1300円から1700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、パチスロ6号機新機種「パチスロ北斗の拳天昇」が型式試験適合を受けるなどしたことから、従来あった不透明感は払拭されつつあると指摘。また19年3月期に赤字転落したデジタルゲーム部門も固定費削減効果が寄与し安定した利益を計上するに至っていることなどを踏まえて、20年3月期の営業利益予想を270億円から310億円へ、21年3月期を同285億円から346億円へ引き上げている。

■ISID <4812>  3,995円  +25 円 (+0.6%)  本日終値
 ISID<4812>は続伸。東海東京調査センターが27日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を4400円から5100円に引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、収益性の高い自社開発ソフトウェアの販売・導入の拡大や電通<4324>グループとの協業ビジネスの活況を見込み、19年12月期の営業利益を会社予想の85億円を上回る102億円と予想。20年12月期も自社製品の販売好調や電通の大型更改案件の始動・協業ビジネスの堅調で安定的な成長が見込めるとして、同113億円と増益基調継続を見込んでいる。

■ジャパンディスプレイ <6740>  68円  -3 円 (-4.2%)  本日終値
 ジャパンディスプレイ<6740>が安い。27日の取引終了後、取引実態のない会社への不正送金及び収入印紙の不正取得で懲戒解雇した元従業員から、それとは別に不適切な会計処理を行っていたとの通知があったと発表。また、その理由として経営陣からの指示があったためと記載があったとしており、これらを嫌気した売りが出たようだ。なお、同社では通知を受けて事実関係の調査を開始しており、今後、外部の専門家にも調査を求めるとしている。

■グリー <3632>  508円  -10 円 (-1.9%)  本日終値
 グリー<3632>は反落。SMBC日興証券が27日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を600円から550円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、主力のモバイルゲームの既存タイトルの売り上げ減少が続いていることに加えて、市場全体の成長が鈍化するなか新規タイトルのヒットも見込みにくくなっているとして、ゲーム売上高予想を見直している。それに伴い、20年6月期の営業利益予想を78億円から49億円へ、21年6月期を同97億円から50億円へ引き下げている。

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