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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、配当再投資の買い優勢も後半伸び悩む(11月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23452.85
高値  23507.82(09:28)
安値  23418.23(09:37)
大引け 23437.77(前日比 +64.45 、 +0.28% )

売買高  10億7787万株 (東証1部概算)
売買代金  1兆8960億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続伸、一時2万3500円台回復も後半は伸び悩む
 2.米株市場では主要指数の最高値更新続き、東京市場でもリスクオン継続
 3.米中協議に絡む報道がなく、日経平均は比較的狭いレンジでの値動きに
 4.配当再投資の買いに対する期待が下支え、個別は中小型株に買い目立つ
 5.全体の66%の銘柄が上昇も、売買代金は1兆9000億円にとどまる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは55ドル高と3日続伸し史上最高値を連日で更新した。中国副首相と米通商代表部との電話協議を受け、米中合意への期待が高まり買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価の上値指向が続きザラ場は2万3500円台まで上昇した。機関投資家の配当再投資の買いなどが取り沙汰されたが、後半は伸び悩んだ。

 27日の東京市場は、引き続きリスクを取る動きが優勢となり、日経平均は終始堅調、後半は伸び悩んだものの終値で2万3400円台を回復した。前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数の最高値更新が続き、外国為替市場でも1ドル=109円台近辺で円安含みに推移しており、これを好感する形で上値を指向した。米中協議の進展期待が米株高の背景にあるが、きょう取引時間中は両国の通商交渉に絡んだ新たな材料は伝わらなかったこともあり、日経平均は比較的狭いレンジでの動きとなった。業種別では資源・非鉄株に高いものが目立ったほか、内需は建設や医薬品セクターなどが堅調だった。また、中小型株に上昇するものが目立ち、東証1部全体の66%の銘柄が上昇した。ただ、売買代金は1兆9000億円弱と2兆円を下回っている。

 個別では、ソニー<6758>、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、日立製作所<6501>、富士通<6702>が買われ、SMC<6273>も高い。ニトリホールディングス<9843>も上昇した。ファルテック<7215>がストップ高で買い物を残し、フィックスターズ<3687>も急伸。ブロードリーフ<3673>が物色人気、三櫻工業<6584>も大きく水準を切り上げた。GMOペイメントゲートウェイ<3769>も大幅高。
 半面、村田製作所<6981>が冴えず、資生堂<4911>も軟調。Zホールディングス<4689>も値を下げた。オープンハウス<3288>が急落、アルフレッサ ホールディングス<2784>、木村化工機<6378>なども大きく値を下げた。シスメックス<6869>が売られ、コロプラ<3668>も安い。メディパルホールディングス<7459>も下値を探る展開となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、SBG <9984> 、アステラス <4503> 、ヤマハ <7951> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約37円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733> 、セコム <9735> 、資生堂 <4911> 、電通 <4324> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約19円。

 東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)非鉄金属、(3)電気・ガス業、(4)パルプ・紙、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)その他金融業、(3)陸運業、(4)食料品、(5)不動産業。

■個別材料株

△テラ <2191> [JQ]
 台湾の提携先企業が中国の病院にがん治療用細胞を提供。
△石垣食 <2901> [JQ]
 中国食品会社と提携。
△ユーグレナ <2931>
 コロンビアでミドリムシの培養実験開始。
△ブロドリーフ <3673>
 大和証券が新規買い推奨。
△Fスターズ <3687>
 東海東京証券が新規買い推奨。
△フラクタル <3750> [東証2]
 子会社が実施していたADRCsを用いた治験が終了。
△ヴィンクス <3784>
 今期配当を3円増額修正。
△あすか薬 <4514>
 開発中の経口子宮筋腫治療剤の臨床で好結果。
△カイオム <4583> [東証M]
 ADCT-701が研究開発進捗に伴うマイルストーン達成。
△日立建機 <6305>
 三菱UFJMS証券が目標株価を3800円に引き上げ。

▼オープンH <3288>
 「政府が海外不動産通した節税認めない方針」との報道。
▼メディパル <7459>
 「医薬品卸大手4社に強制調査」との報道。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ファルテック <7215> 、(2)Fスターズ <3687> 、(3)大真空 <6962> 、(4)ブロドリーフ <3673> 、(5)デサント <8114> 、(6)DDHD <3073> 、(7)オリバー <7959> 、(8)ヴィンクス <3784> 、(9)MSジャパン <6539> 、(10)ウィルG <6089> 。
 値下がり率上位10傑は(1)オープンH <3288> 、(2)ランド <8918> 、(3)TATERU <1435> 、(4)アルフレッサ <2784> 、(5)木村化 <6378> 、(6)パイプドHD <3919> 、(7)シスメックス <6869> 、(8)モリテック <5986> 、(9)クニミネ <5388> 、(10)日本アジアG <3751> 。

【大引け】

 日経平均は前日比64.45円(0.28%)高の2万3437.77円。TOPIXは前日比5.27(0.31%)高の1710.98。出来高は概算で10億7787万株。東証1部の値上がり銘柄数は1436、値下がり銘柄数は637となった。日経ジャスダック平均は3652.01円(16.32円高)。

[2019年11月27日]

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