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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):野村、アサヒHD、第一生命HD

野村 <日足> 「株探」多機能チャートより
■USENHD <9418>  1,066円  +74 円 (+7.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が5日ぶりに反発。同社は21日取引終了後に、株主優待制度の内容を拡充すると発表。これが好感されたようだ。現行の株主優待制度(100株以上の株主に対し、映像サービス「U-NEXT」の90日分の利用料と、1000円分のポイントを提供)に、新たに1000株以上の優待区分を追加(「U-NEXT」の1年分の利用料と、毎月1800円分のポイントを提供)するとしている。

■前田工繊 <7821>  1,860円  +71 円 (+4.0%)  本日終値
 前田工繊<7821>が5日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を3000円から3250円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、ソーシャルインフラ事業(主に繊維土木資材)の持続的成長と、ヒューマンインフラ事業(「BBS」ブランドの自動車用高級鍛造ホイール)の成長局面入りの2点を評価。20年9月期は、ヒューマンインフラ事業の大規模設備投資に関わる減価償却費の増加などを要因に営業利益は前期比7.7%減の49億3000万円を見込むが、ヒューマンインフラ事業の収益拡大が始まる21年9月期は同20.7%増の59億4800万円、22年9月期は同24.0%増の73億7800万円を予想している。

■アサヒホールディングス <5857>  2,564円  +58 円 (+2.3%)  本日終値
 アサヒホールディングス<5857>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断を新規「オーバーウエート」、目標株価3010円に設定しており、これが好材料視されたようだ。同証券では、株価は同社を取り巻く好環境や高配当利回り、安定的な収益基盤を十分に反映していないと指摘。20年3月期の営業利益を市場コンセンサスの190億円を上回る197億円と予想している。

■あさひ <3333>  1,270円  +25 円 (+2.0%)  本日終値
 あさひ<3333>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「電動アシスト付き自転車の販売が好調だ」と報じられ、同社が10月に免許返納者を対象にした購入割引プランを発表したことが紹介されていることが好材料視されたようだ。経済産業省の生産動態統計によると、18年の電動アシスト付き自転車の出荷台数は前年比8%増の66万7000台となり、直近5年で4割増加したという。記事によると、自動車免許を自主返納する高齢者の購入が追い風となっているとしており、自動車に代わる「足」として、電動自転車が選ばれているようだ。

■マンダム <4917>  2,949円  +58 円 (+2.0%)  本日終値
 マンダム<4917>は反発し年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は21日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は2850円から3400円に見直した。同社の第2四半期の連結営業利益は前年同期比30%減の46億2800万円と不振だった。インバウンド需要の減速や今年初夏の天候不順などが響いた。これを受け、同証券では20年3月期の営業利益予想を79億円から69億円に引き下げたが、これで悪材料出尽くしとみている。業績は第3四半期(10~12月)以降に反転すると予想され、株価のディスカウントも解消されると見込んでいる。

■野村ホールディングス <8604>  548.1円  +9.8 円 (+1.8%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>や大和証券グループ本社<8601>が高い。野村は年初来高値を更新している。22日付の日本経済新聞は、「政府・与党は積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)について、非課税で積み立てられる期間を延長する」と報じた。現行では最長で2037年末までだが、原則としていつから始めても20年間、非課税になるよう改めるという。個人型の確定拠出型年金(イデコ)なども拡充する。若年層など個人の資産形成を促すためのもので、「貯蓄から投資」への資金の流れを後押しすることは野村など証券会社には追い風になるとみられている。

■第一生命HD <8750>  1,740.5円  +21.5 円 (+1.3%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>、ソニーフィナンシャルホールディングス<8729>など生保株が高い。21日のニューヨーク市場で米10年債利回りが前日比0.03%高い1.77%に上昇。この日の東京市場でも10年債利回りが上昇しており、資産の長期運用を行う生命保険会社にとっては収益環境のプラス要因になるとの見方から買いが流入している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,019.5円  +7.5 円 (+0.7%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など資源エネルギー株が高い。21日の原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比1.57ドル高の1バレル=58.58ドルと大幅続伸した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国で構成するOPECプラスが12月5日に会合を開き、協調減産などを協議するが、「2020年半ばまで協調減産延長の来月の会合で決める公算が高い」とロイター通信などが報じた。国営石油会社、サウジアラムコの国内株式公開(IPO)を控えるなか、サウジアラビアも原油価格の下落は望んでいないとみられている。

■エラン <6099>  1,679円  +12 円 (+0.7%)  本日終値
 エラン<6099>が続伸。21日の取引終了後、インド医療関連商品卸のボストン・アイビー・ヘルスケア・ソリューション(BIHS)社へ追加出資すると発表しており、好材料視された。今回の追加出資は、デジタル化の取り組みの一つとして、BIHS社が持つデジタル技術の導入可能性を探るとともに、BIHS社とのシナジー創出を通じて海外進出に取り組むのが狙い。なお、追加出資後の持ち分比率は3.08%になる。

■日本電気硝子 <5214>  2,379円  +12 円 (+0.5%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が反発。21日の取引終了後、高精細造形に適したセラミックス3Dプリンター用ペーストを開発し、サンプル供給を開始したと発表したことが好感された。主体となるセラミックス粉末に自社開発した粉末ガラスなどを混ぜ合わせて開発した。通常、3Dプリンターの光造形法の材料には、造形物を硬化させるために紫外線硬化樹脂が含まれているが、今回開発した粉末ガラスなどを材料に混ぜ合わせることで、紫外線硬化樹脂の紫外線による硬化幅・深度を制御することができ、より複雑で精密な造形が可能になるとしている。なお、量産開始は20年春ごろを予定している。

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