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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ローム、任天堂、あすか薬

ローム <日足> 「株探」多機能チャートより
■あすか製薬 <4514>  1,295円  +135 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 あすか製薬<4514>が反発。1100円台のもみ合いを上放れる兆しをみせている。同社はホルモン剤を主力とする製薬会社で婦人科系の実績が高い。19日取引終了後、国内で開発中の子宮筋腫治療剤「ウリプリスタル酢酸エステル」について、過多月経を伴う日本人子宮筋腫患者を対象とする第2相用量設定試験を実施し、有効性と安全性が確認されたことを発表、これを手掛かり材料に買いを引き寄せる形となっている。

■TOKYO BASE <3415>  712円  +48 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 TOKYO BASE<3415>が急伸。大和証券は19日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価の900円は据え置いた。利益成長力の回復を評価している。同社は、衣料品のセレクトショップ「STUDIOUS」などを展開。第2四半期(3~8月)の連結営業利益は前年同期比24%増の5億8400万円だった。この結果に対して、同証券では「セール販売減少により粗利率改善、中国進出も順調でありポジティブな印象」と指摘。香港店はデモの影響があるが、中国本土に初進出した上海店は初日売上高が目標の1000万円を超え、順調なスタートを切ったとみている。

■ローム <6963>  9,090円  +320 円 (+3.7%)  11:30現在
 ローム<6963>が急反発し、年初来高値を約1ヵ月ぶりに更新した。19日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の9.57%にあたる1000万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが向かった。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。1000万株のうち114万200株は20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得する。買い付け期間は20日から20年6月30日まで。併せて、400億円の海外円建新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表。調達資金は自社株取得に充てるとしている。

■日本車輌製造 <7102>  3,040円  +93 円 (+3.2%)  11:30現在
 日本車輌製造<7102>は4日続伸。19日取引終了後、JR東海<9022>から新幹線電車「N700S」384両(24編成)を受注したと発表した。これを好材料視した買いが入っている。受注金額は非公表で、21年3月期から23年3月期にかけて納入する予定。なお、20年3月期業績への影響はないものの、21年3月期以降の売上高への貢献を見込んでいる。

■日本通信 <9424>  256円  +7 円 (+2.8%)  11:30現在
 日本通信<9424>は商いを集め大幅続伸。前日にストップ高に買われる人気となったが、きょうも目先筋の利益確定売りを吸収して上値追い態勢を強めている。前日の昼に、インドネシア・日本・他国にまたがるデジタル・バンキングや通信の共同プロジェクトを発足することで合意したことを発表、日本通信のフィンテック技術「FPoS」を活用し、インドネシアなどで決済やモバイル通信などの商用サービスを提供することで、業容拡大に対する期待が一気に高まった。日証金では貸借倍率が0.69倍と貸株が融資を大幅に上回る状況。きょうは「貸株注意喚起」の開始日に当たるが、既に需給相場の兆しをみせている。

■任天堂 <7974>  42,960円  +630 円 (+1.5%)  11:30現在
 任天堂<7974>が一時1000円近い上昇をみせ3連騰、4万3300円まで上値を伸ばし、11月5日以来の年初来高値更新となった。売買代金は東証1部上場企業の中で断トツとなっている。「国内で初の直営店『Nintendo TOKYO』を東京・渋谷に開設し、自社IP(知的財産)への認知度を高める経営戦略が伝わっており、これ材料視する動き」(準大手証券ストラテジスト)という。個人投資家の短期資金の参戦が活発化している。

■MTG <7806>  764円  -97 円 (-11.3%)  11:30現在
 MTG<7806>が大幅に5日続落し、年初来安値を更新した。同社は19日取引終了後に、19年9月期通期の連結業績予想を修正。営業損益見通しは従来の75億円の赤字から149億円の赤字に下方修正した。売上高予想も395億円から360億円(前の期比38.3%減)に引き下げた。中国での販売減速と韓国での不買運動の影響を受けたほか、美容グッズブランド「リファ」の在庫評価損を計上したことなどが主な要因だとしている。

■カチタス <8919>  5,090円  -260 円 (-4.9%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 カチタス<8919>が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で同社を投資判断「Buy(買い)」から「Hold(中立)」に引き下げ、目標株価も従来の5100円から5000円に減額したことが弱材料視された。リポートでは、株価が直近3ヵ月で約27%上昇しており、割安感が薄れたと指摘。一方、中古住宅の販売好調が続いており、20年3月期以降の業績予想は引き上げている。19日には上期好決算への評価を背景に上場来高値となる5440円まで上昇する場面もあり、この日は高値警戒感から売りが優勢となっているようだ。

■第一生命HD <8750>  1,737円  -67.5 円 (-3.7%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株が安い。前日に米10年債利回りが続落し、1.8%台を再び下回ってきた。米30年債利回りも低下傾向を強めている。これを受けて前日の米株市場ではJPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど金融株の一角が冴えない値動きとなった。東京市場でも長期で資金運用を手掛ける生保セクターにはマイナス材料となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,002.5円  -18 円 (-1.8%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>が安い。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比1.84ドル安の1バレル=55.21ドルと大幅に下落した。米中通商協議に対する不透明感に加え、12月のOPECプラス会合でロシアが減産幅拡大に合意しない公算が大きいとの見方が強まり、需給不安が高まった。この原油安を受け、石油関連株には売りが先行している。

■コマツ <6301>  2,557円  -45 円 (-1.7%)  11:30現在
 中国関連株が安い。コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>、商船三井<9104>などが値を下げている。米上院は19日、香港での民主主義を支援する「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決。トランプ大統領が署名すれば成立する状態となった。これを受け、中国は同法案が成立した場合、報復することを改めて表明した。同法案の成立が意識され、この日の香港・ハンセン指数や中国・上海総合指数も下落するなか、日本の中国関連株も売り物が先行する展開となっている。

■日経レバ <1570>  21,400円  -320 円 (-1.5%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続落。売買代金は東証1部上場企業のなかで断トツの商いをこなす任天堂<7974>を更に大きく上回る水準をこなしている。日経レバは日経平均に連動するETFで変動率は2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まる場面では、個人投資家を中心に短期筋の売買が活発化する。きょうは、米中対立に対する懸念が高まり前場中盤に急速に下げ幅を広げる展開をみせた。これに連動する形で日経レバも下値を試す動きとなっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,655円  -99 円 (-1.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。前日の米国株市場でNYダウが反落したことで、目先主力輸出株には利益確定売りを誘発しやすい環境にある。また、足もと外国為替市場で1ドル=108円50銭台を下回る水準まで円高が進んでおり、輸出採算悪化への警戒感から為替感応度の高い自動車株には向かい風の強い地合いとなっている。

■東京エレクトロン <8035>  22,595円  -275 円 (-1.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が続落。全体相場は先物を絡め日経平均が大きく下値を探っており、指数寄与度の高い値がさ株である同銘柄には向かい風が強まっている。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズやエヌビディアなどの半導体関連が下げ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落した。足もとは外国為替市場で1ドル=108円50銭台を割り込むなど円高に振れており、これも株価にマイナス材料となっている。

■トランザス <6696>  1,339円  +206 円 (+18.2%)  11:30現在
 トランザス<6696>が続急伸。19日大引け後、スティックを挿入するだけで既存のテレビ・ディスプレーをデジタルサイネージ化する「Magic Spot(マジックスポット)」の提供を25日から開始すると発表しており、これを好感する買いが向かった。「マジックスポット」はホテルやテナントなどのテレビ・ディスプレーのHDMIポートにスティックを挿すだけで、店舗情報や館内施設の案内、クーポンやニュースの配信、企業広告を提供することができるサービス。IoTや5Gの普及によりデジタルサイネージの需要が拡大するなか、デジタルサイネージを簡単に利用できるサービスの開始による業績への寄与に期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 木村化工機 <6378>  622円  +100 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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