【材料】ケネディクス---3Qは営業収益が減収も、アセットマネジメント事業・不動産管理事業・不動産運営事業は増収
ケネディクス <日足> 「株探」多機能チャートより
ケネディクス<4321>は8日、2019年12月期第3四半期(19年1月-9月)の連結決算を発表した。営業収益が前年同期比11.5%減の486.01億円、営業利益が同2.8%減の114.16億円、経常利益が同5.5%増の118.70億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同24.7%減の81.32億円となった。
顧客投資家への投資機会を提供するために物件取得を進め、これらの物件のアセットマネジメント業務を受託することにより、着実に受託資産残高(AUM)を拡充した。代表的な取組みとして、海外機関投資家向け賃貸住宅特化型のコアファンドに対する物件の追加供給や国内機関投資家向けオフィスビルのファンド組成など、日本の不動産市場に対して長期的な投資意欲を持つ投資家の需要に応えてきた。また、今年度よりサービス提供を開始したクラウドファンディング事業では、当第3四半期会計期間末までに5本のファンドを組成し個人投資家向けに新しい不動産投資商品を提供した。海外は、米国の不動産テック企業を対象とした投資ファンドに新規出資を行い、新たな成長分野の開拓を進めた。
アセットマネジメント事業の営業収益は前年同期比4.2%増の78.57億円、営業利益は同17.1%増の54.16億円となった。受託資産残高(AUM)が拡充した結果、安定収益であるアセットマネジメントフィーが着実に増加した。
不動産管理事業の営業収益は同27.9%増の29.37億円、営業利益は同45.5%増の10.44億円となった。リーシング業務及び入居工事が堅調に拡大した。
不動産運営事業の営業収益は同14.4%増の29.64億円、営業利益は同254.4%増の0.89億円となった。ホテルの新規開業やサービスオフィスの稼働率向上が寄与した。
不動産投資事業の営業収益は同17.6%減の353.88億円、営業利益は同22.9%減の56.73億円となった。堅調な不動産市況を背景にたな卸資産の売却等が進んだものの、前期はコアファンド組成等に伴うたな卸資産の売却が営業収益及び営業利益に大きく寄与した。
2019年12月期通期については、予測が困難として記載していなかった営業収益を680.00億円に業績予想を修正した。なお、その他の業績予想は期初予想から変更はない。
《SF》
提供:フィスコ