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【材料】今週のマーケット展望「決算一巡を受け今週は一服となる展開か」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。今週は、7~9月期GDPの一次速報、米10月消費者物価指数(CPI)などの経済指標が発表されます。引き続き、注目していきましょう。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、11月11日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、先週の動きについて『先週、中国政府は関税の段階的な撤廃で米国と一致したと発表した(そしてそれを好感して株式市場も上昇した)が、トランプ米大統領はそれを否定。中国との貿易協議で発動済みの制裁関税を撤廃することに「合意していない」と述べた』と伝えています。

これを受けて『先週金曜日の米国市場は売りが優勢となる場面があった。結局、米国株の主要3指数はそろって続伸し連日の高値更新となったがシカゴCMEの日経平均先物は反落』と説明。この流れを受け、週明けの東京市場についても『利益確定売りが広がりそうだ』と考察しています。

本日月曜日は、『米国のベテランスデーで債券市場は休場となる。株式相場も動かないだろう』とのことで、週明けの東京市場について『様子見で小反落だろう。さすがに一本調子の上昇で過熱感も意識されるところだ。調整を入れる方が好ましい』との見解を述べています。実際には、本日の日経平均株価は予想に反し、続伸でのスタートとなりました。

今週の注目点としては、『FRB高官の発言』を挙げています。『13日にはパウエルFRB議長が上下両院合同の経済委員会で証言する。クラリダFRB副議長は12、14日、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁は14日にそれぞれ講演を行う予定となっている』とのことです。

経済指標については、国内では『11日に9月機械受注と10月景気ウオッチャー調査、12日に10月工作機械受注の速報値、14日に7~9月期GDPの一次速報が出る』と言及し、海外では『13日に米10月消費者物価指数(CPI)、14日に中国10月鉱工業生産や同小売売上高など。15日には、米10月小売売上高や11月ニューヨーク連銀製造業景況指数が発表される』と伝えています。特に経済指標で注目されるのは、『米国のCPIだ』として、『2ヶ月連続で前年同月比が2.4%と高い水準にある』と説明しています。

そのほかでは『11日の「独身の日」の中国のネット商戦。米国では14日のアプライド・マテリアルズやエヌビディアなど半導体関連の決算に注目だ』と示唆しています。

最後に、今週の予想レンジについて『2万3100~2万3700円とする』とまとめています。

参考にしてみてくださいね。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

《HH》

 提供:フィスコ

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