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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 ブレインP、Jエレベータ、IBJ (8日大引け後 発表分)

ブレインP <日足> 「株探」多機能チャートより

 8日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ブレインP <3655>   ★7-9月期(1Q)経常は50%増益、対上期計画63%進捗
 ◆20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比49.5%増の3.2億円に拡大して着地。主力のアナリティクス事業で案件の大型化・長期化が進み、利益率が向上したほか、ソリューション事業ではソフトウェアのライセンス販売やデータ分析環境構築案件などが好調だった。人員採用が進捗せず、採用関連費用が想定を下回ったことも大幅増益の要因となった。
  上期計画の5.1億円に対する進捗率は62.7%に達しており、業績上振れが期待される。

 三機工業 <1961>   ★今期経常を11%上方修正、配当も10円増額
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→100億円に11.1%上方修正。減益率が19.7%減→10.7%減に縮小する見通しとなった。上期に大型工事が順調に進捗したうえ、工事採算も改善したことを踏まえ、通期の業績予想を引き上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。予想PERが13.0倍→11.5倍に低下する一方、配当利回りは5.19%に上昇し、割安感が強まった。

 新日本科学 <2395>   ★今期経常を一転24%増益・最高益に上方修正
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の15.5億円→20億円に29.0%上方修正。従来の3.9%減益予想から一転して24.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。国内前臨床の豊富な受注残高を背景に、稼働率が想定を上回ることが寄与。業務効率化や経費節減の進展も上振れに貢献する。

 EduLab <4427> [東証M]  ★今期経常は32%増で5期連続最高益へ、前期初配当を実施
 ◆19年9月期の連結経常利益は前の期比31.6%増の11.9億円に伸びて着地。続く20年9月期も前期比31.9%増の15.7億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は英検受験者数の増加でライセンス収入が拡大するほか、全国学力・学習状況調査の受託なども伸び、売上高は前期比34.7%の84.5億円と大幅増収を見込む。
  併せて、従来未定としていた前期配当は創業20周年記念配当23円を実施する方針とした。初配当となる。今期の年間配当は未定。

 IBJ <6071>   ★1-9月期(3Q累計)経常が71%増益、対通期計画96%進捗
 ◆19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比71.4%増の17.8億円に拡大して着地。主力の婚活事業で結婚相談所連盟の加盟店が増加し加盟金収入が伸びたほか、スマートフォンアプリによる販促や大型連休を背景に、婚活パーティーの利用者が増えたことが寄与。ライフデザイン事業の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。
  通期計画の18.4億円に対する進捗率は96.4%に達しており、業績上振れが期待される。

 ナガオカ <6239> [JQ]  ★今期経常を2期ぶり最高益に97%上方修正
 ◆20年6月期の連結経常利益を従来予想の4.2億円→8.4億円に97.4%上方修正。増益率が2.6%増→2.0倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。エネルギー事業でプラント内部装置の大口受注が増加し、売上高が計画を19.6%も上回ることが寄与。材料調達で仕入れ価格の引き下げに成功し、製造原価が想定を下回ることも利益を大きく押し上げる。

 Jエレベータ <6544>   ★今期の経常最高益予想を13%上乗せ、未定だった配当は3円増配
 ◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比61.3%増の12億円に拡大し、従来予想の9.5億円を上回って着地。営業体制の強化や消費増税前の駆け込み需要などでリニューアル業務の受注も大きく伸びたうえ、主力のエレベーターの保守契約台数も増加したことが寄与。
  併せて、通期の同利益を従来予想の23億円→26億円に13.0%上方修正。増益率が14.9%増→29.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は16円(前期は13円)実施する方針とした。

 第一精工 <6640>   ★今期経常を63%上方修正、配当も5円増額
 ◆19年12月期の連結経常利益を従来予想の7.5億円→12.2億円に62.7%上方修正。増益率が13.6%増→84.8%増に拡大する見通しとなった。主力のパソコン向け細線同軸コネクターや基板対基板コネクターを中心に受注が回復することが上振れの背景。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の20円→25円(前期は20円)に増額修正した。

 中央化学 <7895> [JQ]  ★上期経常を55%上方修正
 ◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2億円→3億0900万円に54.5%上方修正。販売構成の変更などで売上高は計画を下回ったものの、業務効率の改善に加え、機能製品や環境対応素材といった好採算品の市場浸透で採算が大きく改善した。

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