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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):SBG、宇部興、かんぽ生命

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■グローリー <6457>  3,360円  +95 円 (+2.9%)  本日終値
 グローリー<6457>が反発し年初来高値を更新。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1085億500万円(前年同期比1.0%減)、営業利益90億1800万円(同28.6%増)、純利益48億5900万円(同27.1%増)となり、従来予想の営業利益55億円を大きく上回り、減益予想から一転して増益で着地したことが好感された。海外市場が予想を下回った一方、保守売上高の増加や流通・交通市場及び遊技市場の販売が好調に推移した。また、海外市場におけるプロダクトミックスの改善やコスト削減などの施策が奏功した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高2300億円(前期比2.4%減)、営業利益170億円(同17.4%減)、純利益100億円(同18.4%減)の従来見通しを据え置いたものの、期末配当は32円から2円増額して34円とし、年間配当は66円(従来予想64円)になる予定だ。同時に、11月29日付で消却前発行済み株数の7.28%にあたる500万株を消却すると発表しており、これも好材料視されたようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,344円  +118 円 (+2.8%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が反発、一時180円高で4400円台を回復する場面があった。6日に発表した決算は、米シェアオフィス大手ウィーカンパニーへの投資失敗に伴い7~9月期の最終損益が7000億円の赤字となる厳しい内容だったが、株価は思わぬ強さを発揮した。前日は朝方こそ売り気配で始まったもののその後は押し目買いに踏みとどまり、大引け96円安と下げ幅は限定的だった。きょうは貸株調達によりショートポジションを積んでいた海外機関投資家などが買い戻しに動いたもようで、前日の下落幅を上回る上昇をみせている。

■宇部興産 <4208>  2,407円  +50 円 (+2.1%)  本日終値
 宇部興産<4208>が堅調。7日の取引終了後、同社が創出した前臨床段階の候補化合物UD-014について、全世界における独占的ライセンスをデンマークに本社を置く世界的ヘルスケア企業ノボノルディスク社に供与したと発表しており、これが好感された。UD-014は、前臨床試験において内皮細胞に対する抗炎症作用および抗酸化作用について期待できる有効性を示しており、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療に使用される可能性がある化合物。今回の契約によりノボノルディスク社は、UD-014に関して今後の開発、製造及び販売に関する権利を獲得したことになる。

■かんぽ生命保険 <7181>  1,791円  +36 円 (+2.1%)  本日終値
 かんぽ生命保険<7181>が高い。日本時間の8日早朝にMSCIの定期入れ替えが発表され、同社に加え日本新薬<4516>とオリックス不動産投資法人<8954>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>の4銘柄が新規採用された。この発表を受け、新規資金の流入期待からかんぽ生命が高い。他の3銘柄は軟調に推移した。一方、除外が発表されたカネカ<4118>、神戸製鋼所<5406>、日本電気硝子<5214>は堅調に推移した。今回の見直しは、今月26日の終値ベースで反映される。

■乃村工藝社 <9716>  1,373円  +8 円 (+0.6%)  本日終値
 乃村工藝社<9716>は後場プラスに転じた。前引け後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を1300億円から1450億円(前期比15.2%増)へ、営業利益を93億円から110億円(同20.2%増)へ、純利益を63億円から75億円(同11..2%増)へ上方修正したことが好感された。ディスプレー事業で、上期に大型プロジェクトの売り上げを計上したことに加えて、想定に対して需要が大きく拡大しており売り上げが堅調なことが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来25円を予定していた期末一括配当を5円増額して30円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。なお、前期実績に対しては実質増配となる予定だ。

■メルカリ <4385>  2,057円  -478 円 (-18.9%) 一時ストップ安   本日終値
 7日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。
 メルカリ <4385> [東証M] が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常損益は70.2億円の赤字(前年同期は25.1億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
  ⇒⇒メルカリの詳しい業績推移表を見る

■山田コンサル <4792>  1,824円  -216 円 (-10.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 山田コンサルティンググループ<4792>が急落。7日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を154億円から143億円(前期比6.7%増)へ、営業利益を30億円から25億円(同8.3%増)へ、純利益を20億円から16億7000万円(同4.4%増))へ下方修正したことが嫌気された。経営コンサルティング事業で各案件の引き合いから受注までの期間や受注から納品までの期間が長期化していることに加えて、M&Aなど資本に関するコンサルティング業務の強化のために行った組織変更・人事異動などの効果発現に時間を要したことなどで、上期におけるM&Aに関する提案・受注活動が十分でなかったことが要因としている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高63億100万円(前年同期比8.3%増)、営業利益9億1600万円(同2.0倍)、純利益5億8200万円(同98.9%増)だった。

■プレミアムW <2588>  1,815円  -212 円 (-10.5%)  本日終値
 7日に決算を発表。「7-9月期(2Q)税引き前は33%減益」が嫌気された。
 プレミアムウォーターホールディングス <2588> [東証2] が11月7日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比12.6%増の5.8億円に伸びた。
  ⇒⇒プレミアムWの詳しい業績推移表を見る

■フジシール <7864>  2,474円  -254 円 (-9.3%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 7日に決算を発表。「今期経常を13%下方修正」が嫌気された。
 フジシールインターナショナル <7864> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比0.3%減の76.9億円となった。併せて、通期の同利益を従来予想の155億円→135億円(前期は125億円)に12.9%下方修正し、増益率が23.6%増→7.6%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒フジシールの詳しい業績推移表を見る

■フェローテク <6890>  976円  -100 円 (-9.3%)  本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>が続落。同社は7日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の88億円から65億円(前期比26.0%減)に引き下げた。売上高予想も920億円から850億円(同5.0%減)に下方修正。デバイスメーカー各社の設備稼働率が低水準で推移するとみられることが影響するとしている。

■第一商品 <8746>  228円  +50 円 (+28.1%) ストップ高   本日終値
 第一商品<8746>がストップ高。7日の取引終了後、従来未定としていた第2四半期累計(4~9月)単独業績について、売上高21億7800万円(前年同期比33.9%増)、営業損益2億9100万円(前年同期3億3800万円の赤字)、最終損益2億8300万円(同3億2600万円の赤字)になったようだと発表しており、これが好感された。主力の貴金属先物取引における売買手数料収入が大きく増加したことに加えて、継続して取り組んでいる経費抑制が寄与した。

■ホロン <7748>  3,970円  +700 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 ホロン <7748> [JQ]がストップ高。7日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.4億円→11億円に31.2%上方修正。増益率が3.9%増→36.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。中国市場で主力のフォトマスク用寸法計測装置の新規受注を獲得したほか、次世代露光技術のEUV(極端紫外線)マスク検査向け欠陥レビュー電子顕微鏡の販売が伸びることが寄与。同時に発表した上期(4-9月)の同利益は前年同期比71.8%増の7.6億円だった。

●ストップ高銘柄
 セルソース <4880>  10,600円  +1,500 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 NATTY <7674>  3,350円  -700 円 (-17.3%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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