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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):カシオ、リログループ、雪印メグ

カシオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■カシオ計算機 <6952>  1,901円  +133 円 (+7.5%)  本日終値
 カシオ計算機<6952>が急伸し年初来高値を更新した。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1457億5100万円(前年同期比0.4%増)、営業利益166億6200万円(同12.7%増)、純利益127億3100万円(同14.6%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。「G-SHOCK」のフルメタル「GMW-B5000」の好調に加え、新製品「GM-5600」などのラインアップ拡大で、グローバルで「G-SHOCK」のメタルが好調に推移した。また、中国でのプロモーション効果により、Eコマースを中心に「G-SHOCK」の好調が継続したことも寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、円高の影響で売上高を3150億円から3100億円(前期比4.0%増)へ下方修正したものの、営業利益315億円(同4.1%増)、純利益225億円(同1.6%増)は従来見通しを据え置いている。また、きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「電機・精密各社が民生機器で培った技術を医療に応用する動きが相次いでいる」と報じられ、なかで「2018年に消費者向けデジタルカメラ事業から撤退したカシオ計算機は、皮膚科医向け機器で既存技術を活用」と紹介されていることも好材料視されている。記事では、同社のダーモカメラが「ほくろが良性か悪性腫瘍かを判断するのに役立つとして、皮膚科医からの注文が相次ぐ」紹介。また、20年度には婦人科の診療用カメラも発売する予定としている。

■リログループ <8876>  2,852円  +190 円 (+7.1%)  本日終値
 7日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は9%増益」が好感された。
 リログループ <8876> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.5%増の95.9億円だった。
  ⇒⇒リログループの詳しい業績推移表を見る

■雪印メグミルク <2270>  2,772円  +167 円 (+6.4%)  本日終値
 雪印メグミルク<2270>が大幅続伸。同社はきょう午前11時頃に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は106億3700万円(前年同期比10.9%増)となり、通期計画180億円に対する進捗率は59.1%となった。売上高は3116億2500万円(同2.0%増)で着地。機能性ヨーグルトなどの高付加価値商品やチーズなどの主力商品の販売拡大に伴うプロダクトミックスの改善効果などが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■UTグループ <2146>  2,748円  +152 円 (+5.9%)  本日終値
 UTグループ<2146>が急騰。株価は一時、前日に比べ14.6%高に買われた。同社は7日の取引終了後、東京証券取引所の承認を得て11月14日付でジャスダック市場から東証1部へ市場変更されることになったと発表した。この日は、東証1部への市場変更に伴うTOPIX採用により、新たな組み入れニーズが発生することへの期待感から買いが流入している。 

■ニコン <7731>  1,511円  +80 円 (+5.6%)  本日終値
 ニコン<7731>が大幅反発。7日の取引終了後、上限を3600万株(発行済み株数の9.24%)、または300億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は11月8日から20年3月24日までで、取得した全株を3月31日付で消却する予定だ。同時に、20年3月期の連結業績予想について、売上高を6700億円から6200億円(前期比12.5%減)へ、営業利益を520億円から200億円(同75.8%減)へ、純利益を420億円から170億円(同74.4%減)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強い。カメラなど映像事業で、第3四半期以降に期初の想定よりも厳しい競争環境が見込まれることに加えて、精機事業でFPD露光装置、半導体露光装置の売り上げの一部について、顧客都合や台風被災の影響により来期への繰り延べを見込んでいることなどが要因としている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2910億5200万円(前年同期比13.3%減)、営業利益175億400万円(同42.9%減)、純利益163億4300万円(同28.4%減)だった。

■トレンドマイクロ <4704>  5,690円  +280 円 (+5.2%)  本日終値
 7日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が11%増益で着地・7-9月期も25%増益」が好感された。
 トレンドマイクロ <4704> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比11.3%増の308億円に伸び、通期計画の382億円に対する進捗率は80.8%に達し、5年平均の74.6%も上回った。
  ⇒⇒トレンドマイクロの詳しい業績推移表を見る

■フージャース <3284>  713円  +34 円 (+5.0%)  本日終値
 フージャースホールディングス <3284> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。7日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.0倍の15億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の不動産開発事業でマンションの引き渡し戸数が578戸と前年同期(194戸)を大きく上回り、61.7%の大幅増収を達成した。

■石油資源開発 <1662>  2,997円  +114 円 (+4.0%)  本日終値
 石油資源開発<1662>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後2時ごろ20年3月期の連結業績予想について、営業利益を113億4400万円から117億3500万円(前期比5.1倍)へ、純利益を180億2200万円から188億2000万円(同27.4%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は海外原油の販売数量減少などで3250億1400万円から3183億5100万円(同18.8%増)へ下方修正したものの、希釈ビチューメン(抽出性有機物)の重軽格差の縮小による販売価格の上昇が販売収支の改善につながった。また、持ち分法による投資利益の増加を見込むことも最終利益を押し上げるとしている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1623億4600万円(前年同期比41.0%増)、営業利益77億3000万円(前年同期11億8300万円の赤字)、純利益120億6900万円(同5.0倍)だった。

■アマダホールディングス <6113>  1,311円  +46 円 (+3.6%)  本日終値
 7日、アマダホールディングス <6113> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.52%にあたる900万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月8日から20年3月31日まで。同時に決算を発表。20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比16.3%減の194億円に減少して着地したが、こちらへの反応は限定的となった。

■日本化薬 <4272>  1,400円  +48 円 (+3.6%)  本日終値
 7日、日本化薬 <4272> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.44%にあたる250万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月8日から20年3月31日まで。同時に業績修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の190億円→175億円に7.9%下方修正したが、こちらへの反応は限定的となった。

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