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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):NTT、ワークマン、ソニー

NTT <日足> 「株探」多機能チャートより
■ゴールドウイン <8111>  7,870円  -510 円 (-6.1%)  本日終値
 ゴールドウイン<8111>は朝高スタートもマイナスに転じた。午前10時ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を920億円から970億円(前期比14.2%増)へ、営業利益を125億円から150億円(同26.5%増)へ、純利益を97億円から111億円(同20.1%増)へ上方修正したものの、材料出尽くし感から売られた。上期において、「ザ・ノース・フェイス」ブランドが直営店だけではなく、eコマースや卸売など幅広い販売チャネルで好調を持続しているほか、「カンタベリー」ブランドもラグビーワールドカップ2019日本大会での日本代表レプリカジャージが好調に推移したことが要因。また、10月以降の秋冬商品の販売が計画通りに進んでいることも寄与する見通し。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高411億6800万円(前年同期比23.2%増)、営業利益55億3700万円(同77.0%増)、純利益35億9700万円(同2.3倍)だった。

■アサヒ <2502>  5,181円  -334 円 (-6.1%)  本日終値
 アサヒグループホールディングス<2502>が急反落。株価は一時、前日に比べ7.2%安に売られた。同社は5日取引終了後、19年12月期の連結最終利益を1515億円から1420億円(前期比6.0%減)へ下方修正することを発表した。配当も従来予想から6円減の年100円(前期比1円増)とすることを明らかにした。為替の円高や夏場の天候不順などが響く。アナリストからは「配当予想の減額は想定外」との見方も出ており、業績悪化を嫌気する売りが膨らんだ。

■日本電信電話 <9432>  5,369円  -199 円 (-3.6%)  本日終値
 NTT<9432>は反落。5日取引終了後に発表した19年4~9月期の売上高が前年同期比1.7%増の5兆8895億5100万円と増収を確保したものの、営業利益が同8.2%減の9828億500万円だった。通信料金の値下げに伴う移動通信事業の採算悪化が響いた。これを嫌気する形で売りが先行した。併せて12月末時点の株主を対象に1株につき2株の株式分割を発表した。株式分割に伴い、年間配当を従来計画の190円から142.5円に引き下げ、実質配当は変わらず。更に、一定の条件を満たした株主に対してポイントサービス「dポイント」の贈呈を実施する方針も発表している。中長期で同社株を保有する株主の拡大を目指すとしているが、投資家の反応が薄かった。市場からは「もう一段の自社株買いを見送った」ことに対する失望感もあったもよう。

■ワークマン <7564>  7,850円  -290 円 (-3.6%)  本日終値
 ワークマン<7564>は3日ぶりに反落。同社は作業服の専門チェーンを手掛けるが、低価格などを武器に業容拡大を図っており足もとの業績が絶好調だ。5日取引終了後に発表した20年3月期第2四半期(4~9月)営業利益が前年同期比55.1%増の86億4200万円だった。ただ、株価は好実態を織り込んで水準を切り上げてきたこともあり、目先利益確定売りが先行している。

■ソニー <6758>  6,640円  -53 円 (-0.8%)  本日終値
 ソニー<6758>は朝高後、値を消す展開。株価は一時6742円まで上昇し年初来高値を更新したが、買い一巡後は売りに押された。先月30日の決算発表で20年3月期の業績予想の上方修正を発表し株価は高値圏に上昇していたこともあり、高値警戒感も出た様子だ。ただ、アナリストからは強気評価が出ており、野村証券は5日、レーティングの「バイ」を継続するとともに目標株価は8600円から9000円に引き上げた。モバイル機器向けの需要が強いイメージセンサーの成長を評価しているほか、ゲームにおけるプラットフォーム提供者、映画・音楽におけるコンテンツ保有者として「テクノロジー・エンタテインメント産業」における地位向上を予想している。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,375円  -5 円 (-0.2%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が反落。5日の取引発表した10月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比8.1%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。10月は月後半から徐々に回復基調になったものの、月前半の高気温や台風の影響が大きかった。なお、全社売上高は同14.8%減だった。

■アイスタディ <2345>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 アイスタディ<2345>がストップ高。5日の取引終了後、東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻・松尾豊教授の研究グループなどと共同で、人工知能(AI)を用いた介護施設向け検知システムの構築に関する共同研究を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の共同研究では、ディープラーニング技術を活用しさまざまな画像認識をエッジデバイスで実現するOllo(東京都文京区)、先端AI技術のビジネス活用を支援するIGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンス(BAI、東京都千代田区)、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などを併設した複合福祉施設「サンタフェガーデンヒルズ」を運営する善光会(東京都大田区)が連携。アイスタディが企業向けLMS(学習管理システム)の開発で培った技術力と、ディープラーニング技術や動画・画像解析などを得意とする松尾研究室の知見を組み合わせることで、善光会の「サンタフェガーデンヒルズ」の入居者の行動をAIによって認識・分析し、転倒事故防止などに寄与できるシステムの開発に向けた共同研究を行うという。同時にアイスタディは、人工知能(AI)技術を活用した最先端のLMS(ラーニング・マネジメント・システム)「AI+LMS」の開発に着手したとも発表しており、これも好感されているようだ。

■ホープ <6195>  5,110円  +675 円 (+15.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ホープ<6195>が急騰、一時ストップ高に買われる人気で5000円大台を回復し、9月5日につけた上場来高値5470円奪回も視界に入ってきた。同社は自治体が保有する広告枠の販売代理及び財源確保支援事業を行う。自治体の遊休スペースを有料広告枠にすることで「資産」を創りだす自治体有料広告事業と、子育て関連情報など、自治体が住民へ配布する専門性の高い冊子を無償で制作し納品も行う経費削減支援などを展開する。このほか、売上高の4割近くをエネルギー関連(電力販売)事業で占める。6日取引開始前に19年7~9月期の決算を発表、営業損益が600万円(前年同期は1億2400万円の赤字)と小幅ながら黒字化した。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。

■プロパティエージェント <3464>  1,168円  +112 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 プロパティエージェント <3464> が急騰。。5日大引け後、20年3月期の経常利益を従来予想の10億円→14.5億円に45.0%上方修正。従来の27.8%減益予想から一転して4.7%増益を見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。金融機関の融資姿勢や業界環境に対する不透明感を背景に、保守的に算出していたマンションの販売価格と販売戸数が想定より好調に推移することが寄与。コスト削減や生産性の向上も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の21円→23円(前期は21円)に増額修正したことも評価材料となった。

■レカム <3323>  147円  +11 円 (+8.1%)  本日終値
 レカム<3323>が急伸し一時、前日比31円(22.8%)高の167円に買われた。5日の取引終了後、NTT東日本(東京都新宿区)と提携し、AI-OCRをパッケージ化したサービス及びRPAをパッケージ化したサービスを11月から提供すると発表しており、これが好材料視された。今回販売を開始する「RET’SOCR」及び「RET’Sロボ」は、NTT東日本の技術を活用したAI-OCR、及びRPAサービス。書類・証票などの書面を介したデータ入力、転記や集計、チェック業務などを人が作業を行うことなく自動化することができ、書類作成などの定型業務が多い企業やデータ入力業務に時間を要している企業では、AI-OCRで文字を読み取り、RPAにより作業を自動化することで作業の削減・自働化・簡素化が図れ、業務時間を削減することができるようになる。

●ストップ高銘柄
 ジーニー <6562>  698円  +100 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 ユーピーアール <7065>  10,800円  +1,500 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 FRACTALE <3750>  791円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 ヘリオスTH <6927>  521円  -100 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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