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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):シグマクシス、航空電子、ニチレイ

シグマクシス <日足> 「株探」多機能チャートより
■シグマクシス <6088>  1,871円  +312 円 (+20.0%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 シグマクシス <6088> が急騰。5日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比99.8%増の9.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。基幹業務システム(ERP)のクラウド化サービスやプロジェクト管理案件などの受注が伸びたことが寄与。通期計画の15億円に対する進捗率は66.6%に達しており、業績上振れが期待される状況にある。併せて、発行済み株式数の0.96%に相当する20万株の自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■昭電線HD <5805>  1,069円  +101 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 昭和電線ホールディングス<5805>が急伸。5日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を65億円から73億円(前期比9.9%増)へ、純利益を45億円から48億円(同5.0%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。米中貿易摩擦などの影響を考慮し、売上高は1730億円(同2.4%減)を据え置いたものの、エネルギー・インフラ事業の建設関連向けや電力インフラの設備更新需要が堅調に推移する見通しであることが利益を押し上げるとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、859億7600万円(前年同期比0.7%増)、営業利益42億7300万円(同88.8%増)、純利益28億5600万円(同2.2倍)だった。同時に、22年度を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表。最終年度に売上高2000億円、営業利益100億円を目指すとしたことも好材料視されている。

■グンゼ <3002>  5,260円  +470 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 グンゼ<3002>が大幅高で6日続伸。株価は一時14.2%高の5470円まで上値を伸ばし、2月27日に付けた年初来高値5240円を更新した。肌着メーカー大手だが、フィルムなど非繊維事業を強化し第2の収益の柱として育成している。5日取引終了後に発表した19年4~9月期売上高は710億2700万円(前年同期比3.6%増)、営業利益が32億9000万円(同1.0%増)と増収増益を確保した。コンセンサス(営業利益31億5000万円)も上回った。インナーウェアの差異化商品やスポーツ商品が順調だったほか、半導体市場低迷の影響を受けたエンジニアリングプラスチックなどの非繊維事業の減益が続いたものの、減益幅が縮小している。今後半導体市況の回復に伴う業績拡大に期待する形で買いが流入したようだ。

■セーレン <3569>  1,496円  +132 円 (+9.7%)  本日終値
 セーレン<3569>が10%を超える上昇で一時1500円台を回復。26週移動平均線を大陽線で上回ってきた。5日取引終了後、20年3月期業績の修正を発表、営業利益は従来予想の92億円から95億円(前期比10%減)に増額した。これを手掛かり材料に買いを呼び込む形となった。自動車用シートやエアバッグなどを手掛けるが、中国メーカー向け売上高の不振が株価調整要因となっていたが、今回の修正で買い安心感が台頭した。今期営業利益は依然として2ケタ減益見通しながら、株式需給面で信用倍率が0.18倍と大幅に売り長であり、修正方向が下ではなく上であったことが空売りの買い戻しを誘発した格好だ。

■三浦工業 <6005>  3,635円  +305 円 (+9.2%)  本日終値
 三浦工業<6005>が急伸。5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高677億1400万円(前年同期比3.2%増)、営業利益87億2600万円(同8.8%増)、純利益63億9200万円(同7.7%増)となり、従来予想の営業利益83億円を上回る増益で着地したことが好感された。国内で主力の小型貫流ボイラやメディカル機器の売り上げが伸びたほか、メンテナンス事業が堅調に推移したことが牽引した。また、海外では中国ボイラ販売が低調だったが、メンテナンス事業が堅調だったことも寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高1440億円(前期比3.7%増)、営業利益175億円(同4.9%増)、純利益128億円(同4.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■イチネンHD <9619>  1,471円  +121 円 (+9.0%)  本日終値
 イチネンホールディングス <9619> が続急騰。5日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比4.0%増の35.2億円に伸び、従来の1.9%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。主力の自動車リース関連事業で自動車リースやメンテナンスの契約台数が増加したうえ、燃料販売も堅調で仕入れ価格が安定して推移したことが寄与。工業薬品関連や化学品関連の販売が伸びたケミカル事業の収益拡大も一転増益に貢献した。

■ニチアス <5393>  2,470円  +170 円 (+7.4%)  本日終値
 5日に決算を発表。「上期経常は18%減益で着地、今期配当を2円増額修正」が好感された。
 ニチアス <5393> が11月5日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比17.8%減の100億円に減り、通期計画の212億円に対する進捗率は47.3%となり、5年平均の45.8%とほぼ同水準だった。同時に、今期の年間配当を従来計画の72円→74円に増額修正した。
  ⇒⇒ニチアスの詳しい業績推移表を見る

■日本航空電子工業 <6807>  2,192円  +147 円 (+7.2%)  本日終値
 日本航空電子工業<6807>が急伸。株価は一時、前日に比べ7.7%高に買われ年初来高値を更新した。大和証券は5日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は1500円から2400円に見直した。中国大手スマホメーカー向けに本格参入できる見通しが立ったことや、来期以降5G用途で携帯機器向けのコネクター需要が増えそうなことなどを評価。同証券では20年3月期の連結営業利益を前期比12%減の153億円(会社予想145億円)と見込んでおり、21年3月期の同利益は従来予想の175億円から195億円に引き上げている。

■ニチレイ <2871>  2,605円  +160 円 (+6.5%)  本日終値
 5日に決算を発表。「上期経常が10%増益で着地・7-9月期も17%増益」が好感された。
 ニチレイ <2871> が11月5日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.6%増の153億円に伸び、通期計画の305億円に対する進捗率は50.5%となり、5年平均の49.7%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒ニチレイの詳しい業績推移表を見る

■東亜建設工業 <1885>  1,578円  +93 円 (+6.3%)  本日終値
 5日に業績修正を発表。「上期経常を30%上方修正」が好感された。
 東亜建設工業 <1885> が11月5日大引け後(16:00)に業績修正を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25億円→32.5億円(前年同期は9.8億円)に30.0%上方修正し、増益率が2.5倍→3.3倍に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒東亜建設工業の詳しい業績推移表を見る

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