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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ディスコ、エーザイ、信越ポリマー

ディスコ <日足> 「株探」多機能チャートより
■信越ポリマー <7970>  923円  +90 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 24日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は3%増益」が好感された。
 信越ポリマー <7970> が10月24日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.4%減の40.3億円に減ったが、通期計画の80億円に対する進捗率は50.4%となり、5年平均の49.8%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒信越ポリマーの詳しい業績推移表を見る

■ディスコ <6146>  23,350円  +2,050 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ディスコ<6146>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は24日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表し、営業利益は172億3100万円(会計基準変更のため前年同期との比較なし)で着地した。7~9月期では101億700万円となり、直前四半期(4~6月)と比べて41.9%増となったことが好感されているようだ。7~9月期の売上高は351億300万円で、直前四半期と比べて7.2%増加。精密加工ツールなどの販売が堅調に推移したことが寄与した。また、あわせて中間配当を従来計画比11円増の91円(前年同期実績は114円)とすることも明らかにしている。

■トランコム <9058>  6,980円  +590 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 トランコム<9058>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は24日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の72億7000万円から77億円(前期比14.4%増)に引き上げた。売上高予想も1588億5000万円から1626億円(同7.6%増)に上方修正。ロジスティクマネジメント事業や物流情報サービス事業が堅調に推移するなか、第2四半期累計(4~9月)の売上高が前年同期比9.4%増の802億1700万円(従来予想は766億9000万円)、営業利益が同23.1%増の36億7200万円(従来予想は30億8000万円)と上振れ着地したことを反映した。また、あわせて配当計画の修正も発表。中間配当及び期末配当をそれぞれ従来計画比3円増の52円とし、年間配当は従来計画比6円増の104円(前期実績は92円)になるとしている。

■エーザイ <4523>  8,150円  +616 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 エーザイ<4523>は急速な上値追いが続いている。前日まで2日連続のストップ高で、しかも取引時間中に値がつかない大引け比例配分となっていた。きょうは、朝方に前日比466円高の8000円で値がついた後、上値指向を強め8000円台半ばまで上値を伸ばしたが、足もとは利益確定売りにやや伸び悩んでいる。22日、米バイオジェンと共同開発するアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」を米食品医薬品局(FDA)に承認申請する予定にあることを発表、これを評価する短期筋の買いを呼び込んだが、ファンド系資金などによる同社株組み入れの動きが株価を押し上げる格好となった。売買代金は全市場を通じてトップ。

■総合メデHD <9277>  1,807円  +100 円 (+5.9%)  11:30現在
 総合メディカルホールディングス<9277>が大幅反発している。24日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結業績が売上高813億3500万円(前年同期比16.0%増)、営業利益24億7200万円(同24.7%増)、純利益12億7500万円(同11.1%増)と大幅増益となったことが好感されている。医業支援部門でルフト・メディカルケアのグループ化による売り上げ寄与があったほか、薬局部門で医療モール内調剤薬局の売り上げ増や調剤薬局の新規出店効果などが寄与した。また、人件費の効率化に取り組んだことも奏功した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高1653億1300万円(前期比14.3%増)、営業利益が63億6700万円(同17.6%増)、純利益36億7200万円(同13.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■スパークス・グループ <8739>  274円  +11 円 (+4.2%)  11:30現在
 スパークス・グループ<8739>が急動意。3月18日につけた年初来高値284円も視界に捉えている。国内市場の中小型株投資に定評のある資産運用会社だが、AIやロボティクス分野に踏み込むなど業容の幅を広げている。また、量子コンピューター関連の有力株にも位置づけられている。量子アニーリングの権威である東北大学の大関真之准教授らと共同でシグマアイを設立、コンサルティングやライセンシングのほか量子技術分野を扱える人材育成にも傾注する構え。今年7月にはカナダのDウェーブ社と量子アニーリングマシンの大型利用契約を日本で初めて締結している。

■IBJ <6071>  1,013円  +37 円 (+3.8%)  11:30現在
 IBJ<6071>が大幅高で3日続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年12月期の連結営業利益は前期比4割増え、21億円程度になりそうだ」と報じられており、会社側の従来予想である18億円を上回り、2年ぶりに最高益を更新するとの観測が好感されている。記事によると、好採算の結婚相談所の開業支援事業が、タレントを起用した加入促進策が奏功して想定を上回っているほか、前期に不振だった婚活パーティー事業の回復も貢献するという。なお、第3四半期決算の決算発表は11月8日を予定している。

■東京製鐵 <5423>  887円  +29 円 (+3.4%)  11:30現在
 東京製鐵<5423>が大きく買い優勢でスタートし、900円台を視界に入れる展開にある。同社は24日取引終了後、20年3月期の業績予想を修正、営業利益は従来予想の130億円から140億円(前期比12.6%減)に増額した。原料となる鉄スクラップの価格低下による採算改善効果を見込む。また、発行済み株式数(自社株を除く)の5.06%にあたる685万株、60億円を上限に自社株買いを実施する(買い付け期間は10月25日から20年3月31日まで)ことも発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■東京エレクトロン <8035>  21,820円  +485 円 (+2.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が一時500円を超える上昇で続伸しているほか、アドバンテスト<6857>は8連騰で新値街道を走るなど半導体製造装置関連株への投資資金流入が続いている。前日の米国株市場ではNYダウはやや軟調だったものの、半導体関連銘柄への買いが顕著でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.5%近い上昇をみせた。また24日夕に発表された米インテルの売上高が事前の市場コンセンサスを上回り、時間外で同社株は急騰、これも好感され半導体セクターへの買いを誘導する材料となっている。

■SGホールディングス <9143>  2,628円  +44 円 (+1.7%)  11:30現在
 SGホールディングス<9143>が続伸している。24日の取引終了後に発表したデリバリー事業における9月の取り扱い個数実績が、前年同月比11.3%増の1億1300万個となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。主力の飛脚宅配便が同11.5%増の1億800万個となったことが牽引した。

■MCJ <6670>  715円  +10 円 (+1.4%)  11:30現在
 MCJ <6670> [東証2]が高い。24日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の44.7億円→67.5億円に51.0%上方修正。従来の0.6%減益予想から一転して50.0%増益を見込み、2期連続で上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。来年1月のWindows7のサポート終了や消費増税前の駆け込み需要を背景に、高付加価値・特化型のパソコンなど好採算製品の販売が伸びた。テレビCMなどの広告宣伝効果も寄与した。なお、通期の経常利益は従来予想の100億円(前期は96.9億円)を据え置いた。

■ミロク情報サービス <9928>  2,917円  +33 円 (+1.1%)  11:30現在
 ミロク情報サービス <9928> が3日続伸。24日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の32.2億円→39.2億円に21.7%上方修正。増益率が6.8%増→30.0%増に拡大し、従来の9期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。来年1月に控えるWindows7のサポート終了や消費増税を前に、ハードウェアの販売が伸びたうえ、セットアップや設置などのサービス業務も好調だった。なお、通期の経常利益は従来予想の62億円(前期は50.5億円)を据え置いた。

■CYBERDYNE <7779>  677円  +6 円 (+0.9%)  11:30現在
 CYBERDYNE<7779>が5日ぶりに反発している。24日の取引終了後、日本医療研究開発機構(AMED)と委託研究開発契約を締結すると発表しており、これが好感されている。今回の委託研究開発契約締結は、AMEDが公募した「医療機器開発推進研究事業」の公募課題「小児用医療機器の実用化を目指す医師主導治験・臨床研究等」に関して、筑波大学との共同提案「脳性麻痺等の発達期非進行性運動機能障害児に対する身体運動機能の向上を目指した小児用下肢装着型治療ロボットの開発と検証的医師主導治験」が採択されたことに伴うもの。HAL-Sサイズを用いた青年期脳性麻痺患者、HAL-2Sサイズを用いた脳性麻痺児等に対する探索的臨床試験の結果及び安全性情報、不具合情報の提供を受けて、治験機の開発を進めるという。委託期間は20年3月31日までで、委託研究開発費2360万円は、20年3月期決算の「その他の収益」に計上される見込としている。

■クラレ <3405>  1,315円  -100 円 (-7.1%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 24日に発表した「訴訟関連損失140億円を計上」が売り材料。
 米国訴訟で和解成立。これに絡み、19年12月期第3四半期に訴訟関連損失140億円を特別損失に計上する。

■ダイワボウ <3107>  4,690円  -200 円 (-4.1%)  11:30現在
 ダイワボウホールディングス<3107>は反落している。24日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が3790億円から4720億円(前年同期比33.8%増)へ、営業利益が96億円から158億円(同89.3%増)へ、純利益が65億円から106億円(同92.3%増)へ上振れて着地したようだと発表し朝高でスタートしたものの、目先の材料出尽くし感からマイナスに転じている。業績上振れは、ITインフラ流通事業で企業のIT投資が底堅く推移したことに加えて、20年1月に控えたWindows7サポート終了に伴う更新需要を捉えて、周辺機器やソフトウェアを含めた複合提案により受注および売り上げが大幅に増加したことが要因としている。

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 なし

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