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【市況】東京株式(大引け)=246円高と大幅続伸、米中協議への期待高まる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 11日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸。米中通商協議への前進期待が膨らみ日経平均は一時2万1800円台を回復した。

 大引けの日経平均株価は前日比246円89銭高の2万1798円87銭。東証1部の売買高概算は11億9714万株。売買代金概算は2兆1185億8600万円。値上がり銘柄数は1231と全体の57%強、値下がり銘柄数は807、変わらずは115銘柄だった。33業種中、30業種が上昇し、海運や証券、輸送が高い。

 前日のNYダウは続伸。トランプ大統領が「中国の副首相と明日ホワイトハウスで会う」とツイッターに投稿したことを受け、米中通商協議への進展期待が膨らんだ。東京市場でも相場の堅調地合いは続き、朝方から買い先行の展開。売り方が買い戻しを入れたとみられ、午後2時過ぎには一時2万1820円まで値を上げた。為替は1ドル=108円台に上昇した。10~11日に開催されている米中首脳会談で両国は部分合意する可能性があり、今月15日に予定されている米国による対中追加関税の引き上げは見送られることもあり得るとの見方が市場には流れた。香港・ハンセン指数が急伸したことも好感された。

 個別では、決算内容が好感されたファーストリテイリング<9983>やセブン&アイ・ホールディングス<3382>が上昇。円安の進行を受けトヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>など自動車株が高い。ソニー<6758>や村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>も値を上げた。良品計画<7453>やイオン<8267>、ファミリーマート<8028>が買われた。旭化成<3407>は4日続伸した。

 半面、業績の大幅減額修正を発表した安川電機<6506>が安く、キーエンス<6861>やSMC<6273>といった機械株が値を下げた。アドバンテスト<6857>や花王<4452>、オリエンタルランド<4661>が安い。三菱地所<8802>や住友不動産<8830>が軟調、SOMPOホールディングス<8630>が値を下げ、NEC<6701>は続落した。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2019年10月11日 16時09分

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