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【材料】<動意株・11日>(前引け)=高度紙、ドーン、ケイブ

高度紙 <日足> 「株探」多機能チャートより
 ニッポン高度紙工業<3891>=上値追い加速。6連騰と気を吐いている。コンデンサー用のセパレーターで世界シェア推定6割超と抜群の実績を誇り、リチウムイオン電池用セパレーターでも実績が高い。旭化成<3407>の吉野彰名誉フェローら3氏がリチウムイオン電池でノーベル化学賞を受賞したことを受け、同関連株が人気化の経緯をたどるなか、同社株の値運びの軽さが際立つ。株価は8月下旬以降に大きく水準を切り下げ下値を模索していたが、目先底入れ反騰態勢が鮮明で、75日移動平均線との1300円台前半を横に走る75日移動平均線との下方カイ離を解消した。

 ドーン<2303>=急反発。ここ下値切り上げ波動を継続していたが、足もと25日移動平均線を足場に上放れてきた。同社はGIS(地理情報システム)構築ソフトをベースとしたソフトの受託開発を手掛け、クラウドサービスにも積極展開し足もとの業績は好調に推移している。10日取引終了後に発表した20年5月期第1四半期(6~8月)決算は売上高が前年同期比36%増と大幅な伸びを示し、営業損益も5000万円(前年同期実績は600万円の赤字)と黒字化した。これを好感する買いを引き寄せる格好となっている。

 ケイブ<3760>=ストップ高。同社はオンラインゲームを運営するが、不採算タイトルのサービス終了に伴う売上原価改善や販売管理コストの減少により、利益採算が改善している。同社が10日取引終了後に発表した20年5月期第1四半期(6~8月)決算は営業損益段階で7300万円の赤字と前年同期の2億4600万円の赤字から大幅に改善した。これを手掛かり材料に短期資金が攻勢をかけている。
 
 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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