【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):デザインワン、アジア投資、AIクロス
デザインワン <日足> 「株探」多機能チャートより
デザインワン・ジャパン<6048>は大幅続伸。口コミを特長とした店舗情報サイトを運営。全国約150業種、約465万店舗の店舗情報や口コミが掲載されている「エキテン」を展開している。無料会員数が伸びる一方、有料会員数は苦戦していたが、店舗の集客力回復に向けてサイト構成の見直しや表示速度向上などに努め、これが功を奏している。SBIキャピタルが同社株を一貫して買い増す動きを継続している点に注目する向きも多い。今週末11日に19年8月期本決算を控えており、来期の業績見通しにマーケットの関心が高まっている。
■日本アジア投資 <8518> 271円 +14 円 (+5.5%) 一時ストップ高 本日終値
日本アジア投資<8518>が一時ストップ高。株価は9月19日に急騰した後に調整、250円を下限に売り物をこなしていたが、目先25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを目前に再動意する形となった。市場では「同社の投資先企業であるインテグラルジオメトリーサイエンスが、完全自動運転『レベル5』を実現するセンシングシステムを開発したと日刊工業新聞で報じられ、これを手掛かり材料に短期資金が集結した。ただ、記事の中身を読む限りレベル5を実現すると言い切るには早いようにみえる。株価も気迷い気味で、買い一巡後は伸び悩んでいる」(国内ネット証券アナリスト)としていた。
■AI CROSS <4476> 2,300円 +100 円 (+4.6%) 本日終値
AI CROSS<4476>が高い。8日に東証マザーズ市場に新規上場した直近IPO銘柄で、SMS(ショート・メッセージ・サービス)を主力に、ビジネスチャットサービス「InCircle」の提供やビジネスチャットのメッセージデータを人工知能(AI)エンジンで分析するAI Analyticsサービスなどを展開。SMSやAIなど市場の関心の高いテーマ性があることに加えて、直近IPO銘柄ならではの上値抵抗の少ない銘柄として、全般市場が冴えないなか個人の買いが向かったようだ。
■三櫻工業 <6584> 761円 +29 円 (+4.0%) 本日終値
三櫻工業<6584>の物色人気が本格化、8連騰となった。次第に需給相場の様相を呈しており、信用取組は買い長ながら売り残も厚く信用倍率1.6倍台、日証金では貸借倍率0.7倍台と貸株が融資を上回る状況にある。東工大と共同開発中の新型発電素子や出資先の米ソリッドパワーと共同で研究開発を進める全固体電池などに対する思惑が株価上昇の背景にあるようだ。業績も国内事業の増収効果に加え、欧州子会社の立ち上げコストなどの減少などで利益の伸びが顕著となっており、20年3月期中間期の営業利益予想は従来予想から増額修正し、前年同期比12%増の28億円を見込むなど好調だ。
■北興化学工業 <4992> 505円 +15 円 (+3.1%) 本日終値
北興化学工業<4992>が反発。同社が8日取引終了後に発表した第3四半期累計(18年12月~19年8月)の連結営業利益は前年同期比0.1%増の27億3000万円だった。ファインケミカル事業の製造コスト低減などが利益に寄与した。19年11月通期の予想連結営業利益30億円に対する進捗率は91%に達しており、今期業績に上振れ期待が高まっている。
■小林産業 <8077> 326円 +9 円 (+2.8%) 本日終値
小林産業<8077>が地合い悪に抗して続伸。前日に6.7%高と値を飛ばしたこともあって目先筋の利益確定売りも出ているが、それを吸収してなお上値を指向している。同社は建設用ボルトやナットなどネジの専門商社で首位に位置する。公共投資需要は底堅く推移しているが、今秋には防災・減災に対するニーズを底流に補正予算編成に伴う公共投資拡大への期待があり、収益機会拡大への思惑がある。首都圏を中心に都市再開発関連の受注も好調。新システム導入に伴う物流効率化の進展も利益率改善に寄与している。PBR0.7倍台と株価指標面で割安感がある。
■大盛工業 <1844> 232円 +6 円 (+2.7%) 本日終値
大盛工業<1844>が4日続伸。東京を中心に下水道や地中化工事を主力としており、補正予算編成による公共投資拡大の恩恵を受けやすく、国土強靱化関連の一角として注目され始めた。電線地中化に伴う共同溝工事で商機を捉えるとの見方もある。大型台風の接近で再び無電柱化推進への思惑が高まり、株価200円台で値ごろ感のある同社株への買いを誘導している。
■エーアイテイー <9381> 1,011円 +26 円 (+2.6%) 本日終値
エーアイテイー<9381>が後場に入り上げ幅を拡大。正午ごろに発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高224億5100万円(前年同期比72.7%増)、営業利益7億6200万円(同6.8%増)、純利益6億2400万円(同18.3%増)と増収増益となったことが好感された。主力の中国や東南アジアから日本への輸入海上輸送の取り扱いが増加していることに加えて、仕入れコスト上昇の販売価格への転嫁に取り組んだことが奏功した。また、持ち分法による投資利益の計上なども最終増益に貢献した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高500億円(前期比80.0%増)、営業利益16億5000万円(同6.9%増)、純利益12億5000万円(同7.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■CVSベイ <2687> 689円 +10 円 (+1.5%) 本日終値
シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>が高い。同社は8日取引終了後、19年8月期上期の経常利益を従来予想の1億5000万円から2億100万円(前年同期実績は1100万円)に大幅上方修正しており、これを好感する買いが入った。千葉県美浜区に保有するオフィスビルの投資不動産における不動産管理費が想定を下回り、閉店したコンビニの営業補償金を特別利益として計上した。
●ストップ高銘柄
ビート <9399> 203円 +50 円 (+32.7%) ストップ高 本日終値
イトーヨーギョー <5287> 1,613円 +300 円 (+22.9%) ストップ高 本日終値
クリエイト <3024> 870円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
JMACS <5817> 478円 +80 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
極東産機 <6233> 677円 +100 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース