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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベクトル、三井ハイテク、東エレク

ベクトル <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベクトル <6058>  854円  +48 円 (+6.0%)  本日終値
 ベクトル<6058>が大幅反発。出資先のAI CROSS<4476>がこの日、東証マザーズ市場に新規上場し、公開価格1090円を710円(65.1%)上回る1800円で初値をつけ、その後ストップ高の2200円まで買われていることを受けて、保有株の含み益が拡大するとの思惑から買いが入ったようだ。

■三井ハイテック <6966>  1,846円  +101 円 (+5.8%)  本日終値
 三井ハイテック<6966>が3日ぶりに急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに、目標株価を3000円から3100円に引き上げた。環境対応車市場の拡大に伴うモーターコア需要の拡大加速と収益性改善で業績予想を増額修正している。20年1月期の連結営業利益は従来予想の1億円を5億円(会社予想3億円)に見直したほか、21年1月期の同利益は25億円から26億円に修正している。

■ステムリム <4599>  952円  +33 円 (+3.6%)  本日終値
 ステムリム<4599>は4日続伸。SMBC日興証券は7日付で同社株を投資評価「1」、目標株価1400円でそれぞれカバレッジを開始した。8月に東証マザーズに上場した同社は大阪大学発のバイオベンチャーで、「再生療法」の新規治療概念となる「再生誘導医薬」の開発を手掛ける。これまでの外因性幹細胞療法と比べ、安全性・有効性・コスト面で優れていることから、再生療法市場全体を奪還していく潜在性を有するとしている。同社が14年に再生誘導医薬のHMGB1ペプチドに関するライセンス契約を塩野義製薬<4507>と締結しており、現在では急性期脳梗塞を対象としたフェーズ2試験を今年4月から開始したというステータスにある。同証券では、この塩野義とのライセンス契約では、HMGB1というパイプラインの全ての適応疾患での商業化権利を導出しているものであることから、今後、虚血性心疾患、肝硬変、腎線維症など更なる適応拡大も期待できるとみている。

■セリア <2782>  2,862円  +78 円 (+2.8%)  本日終値
 セリア<2782>が3日続伸。7日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.2%増となり、6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数が同1.7%増となったほか、客単価も同0.5%増となった。消費税増税前の駆け込み需要などが牽引したようだ。

■4℃ホールデ <8008>  2,688円  +44 円 (+1.7%)  本日終値
 ヨンドシーホールディングス<8008>が反発。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高219億2500万円(前年同期比0.8%減)、営業利益21億9500万円(同10.1%増)、純利益14億8400万円(同18.3%減)となり、営業利益が2ケタ増益となったことが好感された。主力のジュエリー事業で不採算店舗の圧縮に取り組んだことから売上高は微減となったが、店舗収益力が回復し増益を確保した。またアパレル事業のアスティグループで企画提案力と生産背景を生かした主力得意先との取り組み強化が奏功し、収益力が向上したことも寄与した。なお、今期から持ち分法投資利益がなくなったことで、最終利益は減益となった。20年2月期通期業績予想は、売上高473億円(前期比0.4%増)、営業利益51億円(同2.3%増)、純利益34億円(同39.3%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、発行済み株数の17.05%にあたる自社株500万株を10月15日付で消却すると発表しており、これも好材料視されたようだ。消却後の発行済み株数は2433万1356株となる予定だ。

■シンフォニア <6507>  1,223円  +19 円 (+1.6%)  本日終値
 シンフォニア テクノロジー<6507>が続伸。きょう付けの日刊工業新聞で「微粉体定量供給装置事業に参入する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、計量器(はかり)を使用せず、供給時間により微粉体を正確に供給する装置を開発し今後、自動車や電池産業、医療機器産業などに提案するという。3年後に1億円の事業に育てるとしており、業績への貢献が期待されている。

■日本郵政 <6178>  996円  +15 円 (+1.5%)  本日終値
 日本郵政<6178>が続伸。同社は7日、米保険大手、アフラック社の発行済み株式数の5%を超える株式(3712万5850株)を取得したと発表した。日本郵政とアフラックは昨年12月に戦略提携を発表しており、がん保険の販売協力を深め収益源を強化することを明らかにしている。この日の日本郵政の株価はアフラック株の取得を受け買い優勢で堅調な値動きとなっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,087円  +101 円 (+1.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が反発。10月に入ってから米中摩擦問題への警戒感や為替の円高進行などを背景に株価は大きく調整を強いられたが、7000円近辺で売り物をこなし、目先底入れの動きをみせている。ドル・円相場は足もとドルが買い戻され1ドル=107円40銭近辺まで円安方向に切り返しており、これを受けて輸出採算悪化への懸念が後退、つれて同社株への買い戻しを誘っている。同社の今期想定為替レートは1ドル=106円で、実勢は円安メリットが生じる状況にある。

■東京エレクトロン <8035>  21,130円  +285 円 (+1.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連や半導体ウエハーを手掛けるSUMCO<3436>などが買い優勢の展開。半導体市況に底入れ期待が出ている。また、半導体微細化の流れが強まるなかEUV(極端紫外線)関連の新たな需要が立ち上がっており、同関連株を刺激する展開となっている。足もと外国為替市場で1ドル=107円30銭近辺の推移と円安方向に振れていることも買いを誘った。

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