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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):パイプドHD、サニーサイド、エーアイテイ

パイプドHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■パイプドHD <3919>  1,922円  +194 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 パイプドHD<3919>が続急伸。前日ストップ高に買われたのに続き、きょうも急騰し、連日で上場来高値を更新した。9月30日に発表した20年2月期上期(3~8月)の連結経常利益が前年同期比3.2倍の5億5100万円に拡大したことを好感する買いが続いている。上期は業務効率化ニーズの高まるなか、主力のデータ管理プラットフォーム「スパイラル」のアカウント数が増加したほか、インターネット広告の代理販売やアフィリエイトASP一括管理サービスを手掛ける広告事業の業績も大きく伸びた。20年2月期は前期までの先行投資の収穫期として、経常利益は前期比3.1倍の11億9000万円と3期ぶりの最高益を見込む。上期業績がほぼ計画通りの着地となったことで、通期の最高益達成への期待感が高まっている。

■サニーサイドアップ <2180>  1,004円  +97 円 (+10.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 サニーサイドアップ<2180>が急伸し、一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、米レッドハバスと国内外での総合的マーケティング・ソリューションの提供について業務提携することで合意したと発表。これが株価を刺激したようだ。レッドハバスは、世界最大級のグローバル・コミュニケーション・グループであるハバスグループのPR・コミュニケーション部門を担当している企業。サニーサイドは業務提携により、レッドハバスのネット―ワークを通じ、米国や欧州、アジア太平洋圏の企業が日本市場に進出する際に、優先的に案件を獲得することが可能になるとしている。

■エーアイテイー <9381>  1,066円  +97 円 (+10.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位
 エーアイテイー<9381>が一時ストップ高。1日取引終了後、20年2月期第2四半期(3~8月)の連結利益予想の増額修正を発表したことが好感された。営業収益は234億円から224億5000万円(前年同期比72.7%増)に修正したものの営業利益は5億9000万円から7億6000万円(同6.6%増)、純利益は4億4000万円から6億2000万円(同17.6%増)に見直した。同社は関西地盤の国際貨物輸送企業。国内消費の伸びの弱さとアパレルを中心に国際貨物の荷動きが鈍かったことから営業収益は予想を下回ったが、利益面では輸送での仕入れコストが上昇基調にあるなか、販売価格の転嫁などに努めた。また、販売費および一般管理費の減少を進めたことも寄与した。20年2月通期業績は従来予想を据え置いたが、修正する必要が生じた場合は速やかに開示するとしている。

■トビラシステムズ <4441>  6,690円  +530 円 (+8.6%)  本日終値
 トビラシステムズ<4441>が急伸。9月30日に8月度「迷惑情報フィルタサービス」月間利用者が342万9446人と前月比で6.1%増となったと発表したことが引き続き材料視された。月間利用者数は、同社の製品・サービスを利用しているユーザーのうち、電話番号リストの自動更新またはアプリの起動などにより、月に1回以上、同社サーバへのアクセスを行ったユーザー数。2017年11月以来、月間利用者数は21カ月連続で前月を上回って伸び続けており、収益拡大を期待する買いが向かった。

■トランザス <6696>  910円  +68 円 (+8.1%)  本日終値
 トランザス<6696>が続急伸。2日午前、凸版印刷<7911>と共同でホテル向けインフォメーションサービスの提供を開始すると発表しており、これを好材料視する買いが向かった。ホテルの客室テレビにスティック型端末を挿入するだけで、施設インフォメーションや周辺観光情報、クーポンなどの提供を可能にするサービスの販売を始める。凸版印刷の「旅道プラットフォーム」とトランザスのホテル向けコンテンツ配信システム「NGH」を連携して開発した。人手不足が深刻化するホテル業界の需要取り込みが期待される。

■VIX短先物 <1552>  8,400円  +420 円 (+5.3%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>は急伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。1日の米VIX指数は前日に比べ2.32(14.29%)ポイント高の18.56に上昇。9月の米ISM製造業景況感指数は47.8と市場予想(50.1)を下回り、約10年ぶりの水準に低下した。米国の景気減速懸念が高まるなか、同日のNYダウは343ドル安と大幅下落した。これを受け、この日の国際VIX短期先物は急伸した。

■サイバーステップ <3810>  1,066円  +51 円 (+5.0%)  本日終値
 サイバーステップ<3810>が高い。商いを膨らませ一時13%高と値を飛ばし、1100円台まで上値を伸ばした。格闘ゲームなどで強みを持つオンラインゲームの大手。クレーンゲームアプリ「トレバ」が好人気で収益押し上げ期待を担っている。20年5月期営業利益は前期比2.7倍の5億円を見込み、21年5月期も利益成長は継続する可能性が高い。ここゲーム関連株に人気化するものが相次いでおり、内容の良い同社株にも出遅れ感から物色の矛先が向いている。

■フェニックスバイオ <6190>  997円  +42 円 (+4.4%)  本日終値
 フェニックスバイオ<6190>が大幅続伸となっている。同社は1日、日立ハイテクノロジーズ<8036>が製造する薬物動態分析技術(D-PREX)用細胞間接着制御試薬キットの販売を開始すると発表。D-PREX試薬の販売は、自社の新鮮ヒト肝細胞「PXB-cells」の販売相乗効果及び販路拡大が主な目的。PXB-cellsにD-PREX試薬を組み合わせて分析することにより、肝細胞の細胞間接着を維持することができ、肝臓の組織により近い状態で、評価したい医薬品の細胞への取り込み・排泄、代謝を同時に評価できる。

■マーケットE <3135>  2,857円  +89 円 (+3.2%)  本日終値
 マーケットエンタープライズ<3135>が大幅反発。1日大引け後、農業総合研究所<3541>と農業生産者支援のための業務提携を締結したと発表したことが買い材料視された。今回の提携によって、両社は農業の課題の一つである、農業生産者が安定的かつ持続的に農業を続けられるための環境の構築に一層貢献していくという。業務提携の第1弾として、農総研の登録生産者約8500人に向けた、中古農機具の買い取りサービスを開始する。農機具の買い取り販売は同社の注力分野であり、事業拡大につながるとの期待感もあるとみられる。

●ストップ高銘柄
 FVC <8462>  642円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 UBS 先進国株 <1394>  28,570円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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