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【特集】“激アツ材料株”秋の陣 3大攻略地帯「最強選抜7銘柄」 <株探トップ特集>

全体相場は上昇一服となった。しかし、個別銘柄の物色意欲は引き続き旺盛だ。材料株人気に乗ってここから強烈な水準訂正高の可能性を秘める有望株を7銘柄エントリー。

―AI、再生可能エネ、国土強靱化をテーマに選んだ“いま最も熱い株”はこれだ―

 週末27日の東京株式市場は日経平均が169円安の2万1878円と反落した。ただし配当落ち分が160円程度の押し下げ要因となっているため、実質的には前日比弱含み程度の下げ。来週は2万2000円大台ラインを意識した攻防となりそうだが、いずれにせよ、全体相場は9月初旬から下旬にかけての喧騒から離れ上昇一服場面にあることは否めない。27日取引開始前の時点で東証1部の騰落レシオは129%、日経平均に至っては150%を超えており、むしろタイミング的にはここで調整があったほうが健全といえる。

 株価指数先物への買い戻しが一巡したことで主力株の戻り相場にいったんブレーキがかかったとはいえ、個別材料株に対する物色意欲は旺盛だ。個人投資家資金の市場回帰に伴い日替わりでスポットライトが当たる銘柄には事欠かないが、これにテーマ買いの流れが加わることで継続的に上値を指向する銘柄も増えている。

 今の東京市場でテーマ買い対象として有力なのは何か。例えば安倍政権が掲げる「ソサエティ5.0」の中核を担う人工知能(AI)関連はその筆頭に挙げられる。このほか、国策で推進する温室効果ガス削減計画などを背景とした再生可能エネルギー関連や、秋の補正予算を絡め 国土強靱化及び 電線地中化といったインフラ再構築に絡む銘柄に下値を切り上げるものが目立っている。

 今回のトップ特集では、この3つの投資テーマを背景に“いま最も熱い株”を厳選、計7銘柄をエントリーした。

 <その1>AI関連・疾風迅雷の2銘柄

【サイオスはAI分野を深耕、際立つ存在感】

 サイオス <3744> [東証2]はAI分野を深耕しており、今後存在感を高める公算大。システム障害回避ソフトを主軸とするSIで、AIやクラウドに卓越した優位性を持つIT企業群を傘下に置いており、時価500円台前半の株価は水準訂正妙味の大きさが意識される。売上高の過半を占めるオープンシステム基盤事業では、主力製品の「LifeKeeper」で高水準の需要を取り込んでいる。また、金融再編の流れを背景に金融機関向け経営支援システムなどにも期待。更に今年6月からサブスクリプションビジネスを支援するプラットフォーム「SIOS bilink」を投入、これはあらゆるサブスクに対応支援するサービスで、成長ドライバーとして注目される。19年12月期は大幅減益予想ながら、株価には織り込みが進んでおり、20年12月期は赤字案件がなくなり利益が急回復する見通し。<急騰性5・中期的上値余地3>

【ノムラシステムはマッハの脚力、RPA受注加速】

 ノムラシステムコーポレーション <3940> は9月上旬に急速人気化した後、調整を入れているが、13週移動平均線との上方カイ離修正が進んだ500円近辺は再び動意のタイミングを迎えている。独SAPのERPソフトに特化したシステム導入コンサル企業で、AIによって業務自動化を図るRPA分野に傾注している。9月9日に国内大手広告代理店のグループ企業からRPA開発案件を受注したことを発表、更に19日には濾過フィルター技術を主軸とする国内大手メーカーからRPAライセンス契約を受注したことを発表するなど矢継ぎ早に実績を重ねている。株価が人気化した際の瞬発力は一頭地を抜く。時価総額50億円台と小型なうえ、浮動株比率も低く品薄感が強い。17年の4月中旬から6月上旬にかけて、わずか2ヵ月で株価を5倍化させた経緯がある。<急騰性5・中期的上値余地3>

 <その2>再生可能エネルギー関連・気炎万丈の2銘柄

【明治機は環境事業注力により新ステージ突入】

 明治機械 <6334> [東証2]の300円近辺は底値買い妙味十分、再生可能エネルギー関連の一角として早晩株価の居どころを変えてきそうだ。食品や飼料製造プラントの大手メーカーで受注残が豊富。20年3月期は営業利益段階で前期比4.5倍の5億円と急拡大を見込み、21年3月期についても増益基調を維持できるとの見方が強い。また、同社は太陽光発電分野に積極注力している。ここ最近は、ディベロップ型での太陽光発電所の施工販売から脱炭素向けソリューションビジネスへと軸足を移行し、「環境関連事業」へと脱皮を図っている。売り上げ計上時期のズレ込みで足もとの収益は低調ながら、中期的には業容拡大効果が発現しそうだ。TCSグループに属し、AI・IoT化に向け業務改革にも取り組んでいる。<急騰性4・中期的上値余地3>

【エヌピーシーは太陽光スペシャリストで青空圏へ】

 エヌ・ピー・シー <6255> [東証M]は再生可能エネルギーが物色テーマとして意識されるなか、にわかに光が当たり始めた。太陽電池製造装置の大手として蓄積した技術は群を抜く。19年8月期営業利益は前期比23%増の6億2100万円を予想するが上振れる公算がある。20年8月期も大幅増益が有力視されている。太陽電池は再生可能エネルギーの主役だが、導入量の拡大に伴い廃棄処理の問題も避けては通れない。同社は9月初旬に太陽光パネルの自動解体装置「簡易型フレーム・J-BOX分離装置」を発売、廃棄パネルからフレーム4本と電気の入り口を約40秒で自動的に分離するもので、今後の需要開拓が期待されている。株価は昨年6月の高値448円を上回れば、実質青空圏に突入し意外高もあり得る。<急騰性3・中期的上値余地4>

 <その3>国土強靱化関連・獅子奮迅の3銘柄

【FCHDは道路・橋梁など国土強靱化の最強穴株】

 FCホールディングス <6542> [JQ]は道路や橋梁などの交通インフラに強みを持つ建設コンサルティング会社で官公需に強く、国土強靱化では重要なポジションを占める。PER7倍前後、PBRも0.7倍近辺と株価指標面で割安感が際立つほか、信用買い残が少なく需給面も軽い。早晩4ケタ大台復帰を意識する展開となろう。好実態株への先駆け的投資で存在感を示す光通信 <9435> が上位株主に入っていることも株高思惑につながる。AIやビッグデータ解析などのICT分野をはじめ、異業種連携も含めたM&A戦略を推進している。20年6月期営業利益は7億5000万円見通しと前期比で小幅増益にとどまる計画だが、中期経営計画で22年6月期に営業利益9億円(前期実績比22%増益)を掲げている。<急騰性4・中期的上値余地3>

【日ヒュームは戻り加速、電線地中化で活躍必至】

 日本ヒューム <5262> は底離れを明示しており、26週移動平均線超えから戻り相場に勢いがつく可能性大。ヒューム管やコンクリートパイルなどコンクリート2次製品を手掛け、 国土強靱化 電線地中化の関連有力株として存在感を日増しに高めよう。19年4-6月期営業利益は前年同期比41%増の4億3500万円と大幅な伸びを示したが、今後は補正予算編成の思惑などで追い風が更に強まる。PER、PBRともに割安感が強い。特にPBRは依然として0.5倍台と格安で見直し買いが続きそうだ。小池百合子東京都知事は、関東を襲った台風15号被害に際し、無電柱化の取り組みを加速させる意思を表明しており、電線地中化ではヒューム管需要が喚起されることから同社の活躍余地が高まる。<急騰性3・中期的上値余地5>

【ジオスターは長期波動大転換の兆、仕込み場に】

 ジオスター <5282> [東証2]は9月中旬に急動意、同月18日に333円まで水準を切り上げた後はいったん調整を入れているが、ここでのもみ合いは大勢2段上げ相場の踊り場と捉えられる。約2年半にわたり一貫して水準を切り下げてきたが、今期で業績底入れとなる公算が大きく、満を持しての長期トレンド転換が見込める。トンネルの内壁材であるセグメントで抜群の商品競争力を誇り、 国土強靱化のテーマに乗る。地下河川や共同溝向け土木製品にも展開しており、政府主導で本格化する豪雨対策関連の有力株としても脚光を浴びそうだ。2017年の春先には1238円の高値に位置していただけに、300円近辺でなおかつ会社解散価値の半値以下(PBR0.5倍以下)の時価水準は大底買いの好機といえそうだ。<急騰性3・中期的上値余地4>


“激アツ材料株”秋の陣 「最強選抜7銘柄」
                   中期的
銘柄 <コード>      急騰性   上値余地
サイオス <3744>     ☆☆☆☆☆  ◆◆◆
ノムラシステム <3940>  ☆☆☆☆☆  ◆◆◆
日本ヒューム <5262>   ☆☆☆    ◆◆◆◆◆
ジオスター <5282>    ☆☆☆    ◆◆◆◆
エヌピーシー <6255>   ☆☆☆    ◆◆◆◆
明治機械 <6334>     ☆☆☆☆   ◆◆◆
FCHD <6542>     ☆☆☆☆   ◆◆◆

※急騰性は☆が多いほど強く、中期的上値余地は◆が多いほど大きい

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