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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

オルトP <日足> 「株探」多機能チャートより

■オルトP <3672>  341円 (+80円、+30.7%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。オルトプラス <3672> がストップ高。同社は24日、アイディアファクトリー(東京都豊島区)が今年12月に配信を予定しているゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」に参加していることを正式に発表。両社は今年6月に資本・業務提携しており、「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」の開発参加は、この提携に基づく協業の一環。今後はこの取り組みを皮切りに、更なるプロジェクトの実施に向け、協業体制の強化に取り組むとしている。

■ビリングシス <3623>  1,302円 (+300円、+29.9%) ストップ高

 ビリングシステム <3623> [東証M]がストップ高。同社は20日、PayPay(東京都千代田区)とPayPay利用加盟店の開拓業務で提携したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。PayPay利用加盟店開拓業務は、国内向けモバイル決済サービスの普及に伴い、自社の「スマホマルチ決済サービス」へ10月に追加対応することで、顧客の利便性向上や政府が掲げるキャッシュレス決済の普及に寄与するとしている。

■KeePer技研 <6036>  1,728円 (+300円、+21.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。KeePer技研 <6036> がストップ高。前週末20日の取引終了後、VTホールディングス <7593> と資本・業務提携を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入った。VTHDが同社株の発行済み株数の20.06%にあたる282万8800株を取得し、同社を持ち分法適用関連会社化する。カーディーラーに対する営業強化などを図るのが狙い。なお、今回の提携に伴う業績への影響はないとしている。

■ラクオリア <4579>  1,359円 (+203円、+17.6%)

 ラクオリア創薬 <4579> [JQG]が続急騰。同社は24日、CJヘルスケア(韓国ソウル市)とグローバルパートナーシップを拡大することで基本合意したと発表。両社は2010年6月から消化器疾患領域で戦略的提携を開始し、同年9月にはラクオリアがCJヘルスケアに胃酸分泌抑制剤「tegoprazan」の韓国、中国を含む東アジア地域でのライセンスを供与。今回の基本合意では、「tegoprazan」の北米や欧州における開発・販売・製造の権利をCJヘルスケアに供与するライセンス契約を11月下旬までに締結する予定だとしている。

■ベネフィJ <3934>  1,859円 (+230円、+14.1%)

 東証1部の上昇率5位。ベネフィットジャパン <3934> が急騰。8月中旬に好決算発表を材料にマドを開けて一気に水準を切り上げたが、その後も目先筋の売り物を吸収し下値切り上げ波動を継続している。回線を借りて通信サービスを行うMVNO事業が好調だが、次世代通信規格5Gの本格普及で商機が高まるとの思惑がある。前週19日取引終了後、AKIBAホールディングス <6840> [JQ]の連結子会社でモバイルWi-Fiのレンタル事業を行うモバイル・プランニングの全株式を取得し、子会社化すると発表したことも業容拡大の思惑につながっている。株式需給面では戻り売り圧力が乏しく、信用買い残も13日申し込み現在で20万株強に過ぎず上値が軽い。

■enish <3667>  1,020円 (+63円、+6.6%)

 enish <3667> が大幅高で3日続伸。24日、19年配信予定の未来型アクションRPG「VGAME」の事前登録者数が30万人を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。同アプリは、主人公が行方不明になった親友の情報を得るために、現実世界への侵食を試みようとする「奇体(きたい)」と戦うというストーリー。今回の事前登録者数30万人突破を記念して、3キャラクターの新バトルルック追加を決定したとしている。

■エフティ <2763>  1,447円 (+78円、+5.7%)

 エフティグループ <2763> [JQ]が続急伸。20日、同社が発行済み株式数の8.36%にあたる303万5884株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は10月1日。

■イーレックス <9517>  1,220円 (+57円、+4.9%)

 イーレックス <9517> が大幅続伸で今月4日以来となる1200円台に歩を進めた。余剰電力を買い取り顧客に再販する事業を展開、バイオマスの自社電源も保有し再生可能エネルギー関連の一角に位置付けられている。業績も好調で20年3月期は売上高が前期比44%増、営業利益は同64%増と急拡大を見込む。小泉進次郎氏の環境相就任で脱炭素社会の実現に向けた取り組みが改めて意識されるなか、同社株の活躍余地にマーケットの視線が向いている。既に同社は今年6月に安藤・間 <1719> と業務提携し、再生可能エネルギー分野で協業を図っている。

■NISSHA <7915>  1,101円 (+45円、+4.3%)

 NISSHA <7915> が3日続伸。前週末20日の取引終了後、旧八千代工場の土地売却に伴い19年12月期第3四半期(1-9月)決算で譲渡益約49億7000万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。なお、19年12月期業績予想については、他の要因も含めて現在精査中としている。

■日本ペHD <4612>  5,660円 (+230円、+4.2%)

 日本ペイントホールディングス <4612> が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は24日、グループのNippon Paint(USA)が約6000万ドル(約66億円)を投じ、米テネシー州チャタヌーガ市に新たな自動車用塗料生産工場を建設すると発表。新工場は20年1月に着工し、21年9月の完工を予定。同社は、米国南部拠点を持つことで、自動車塗料事業の基盤整備を促進し、米自動車用塗料市場での更なるシェア拡大を目指すとしている。

■スズキ <7269>  4,652円 (+187円、+4.2%)

 スズキ <7269> が大幅3日続伸。インド政府が20日、国内企業に対する法人税率の実効税率を現行より5%ほど低い約25%に改めると発表しており、インド子会社の税負担低減による業績への寄与を期待した買いが継続しているようだ。

■トリケミカル <4369>  6,570円 (+260円、+4.1%)

 トリケミカル研究所 <4369> が大幅反発で上場来高値を更新した。半導体市況の底入れ観測が強まるなか、半導体用化学薬品メーカーである同社の業績にも追い風が意識されている。半導体向けでは絶縁膜材料などが牽引、20年1月期上期の営業利益は前年同期比11%増の11億5300万円、通期では前期比6.4%増の22億9000万円を計画するが、25億円前後への上振れが有力視されている。現在の半導体微細化は新材料の需要発現を促しており、少量多品種生産が特徴の同社が優位性を発揮するとの見方も出ている。

■RPA <6572>  1,740円 (+59円、+3.5%)

 RPAホールディングス <6572> が反発。24日、傘下のオープンアソシエイツが反社チェック一括自動検索ロボット「RoboRobo リスクチェック」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。同サービスは、反社チェック一括自動検索により大幅な業務効率化を実現するのが狙い。取引先や確認したい名称を設定シートにまとめて入力するだけでロボットが自動で検索するほか、検索完了の連絡がきたら、内容を確認するだけの利便性の良さが特徴という。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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