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【注目】前週末20日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■サンバイオ <4592>  4,185円 (+645円、+18.2%) 一時ストップ高

 サンバイオ <4592> [東証M]が急反騰、一時ストップ高。19日の取引終了後、慢性期外傷性脳損傷を対象にした再生細胞薬「SB623」が、米国食品医薬品局(FDA)のRMATの対象品目に指定されたと発表した。RMATは、重篤な疾患を開発対象とした再生医療の先端治療法で、臨床試験で一定の効果を示したものに対する指定制度。米国ではBreakthrough Therapy(BT)指定と同様に、RMAT指定を受けた企業は、指定品目に関する優先審査と迅速承認の機会を得ることができるという。現在、SB623は、グローバルでの慢性期外傷性脳損傷プログラムのフェーズ3臨床試験を21年1月期末までに開始することを計画しているほか、慢性期脳梗塞プログラムのフェーズ2b臨床試験も実施中としている。

■ウィルG <6089>  1,014円 (+150円、+17.4%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ウィルグループ <6089> がストップ高。19日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益を従来予想の14億円→21億円に50.0%上方修正。増益率が11.6%増→67.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主要3事業のセールスアウトソーシング、コールセンターアウトソーシング、ファクトリーアウトソーシング、注力3事業である介護ビジネス支援、海外HR、スタートアップ人材支援の業績がいずれも好調だったことが寄与。連結子会社の取得原価の配分見直し時期を変更したことも上振れの要因となった。併せて、発行済み株式数の1.35%にあたる30万株(金額で3億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■コロプラ <3668>  982円 (+101円、+11.5%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率2位。コロプラ <3668> が4連騰し、約3ヵ月半ぶりに年初来高値を更新した。スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が19日の取引終了後、スマートフォン向け位置情報RPG「ドラゴンクエストウォーク」のダウンロード(DL)数が500万を突破したと発表しており、スクウェア・エニックスと同アプリを共同開発したコロプラにも買いが殺到した。同アプリは、ドラクエの世界観が実際のマップに反映され、プレイヤー自身が歩いて冒険する位置情報系RPG。12日にリリースして1週間での500万DL突破で、業績貢献への期待が膨らんでいるようだ。

■enish <3667>  957円 (+90円、+10.4%)

 東証1部の上昇率5位。enish <3667> が続急伸。20日、19年配信予定のスマートフォン向けドラマチック共闘オンラインRPG「De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~」の事前登録受付とクローズドβテストの参加者募集を20日から開始したと発表しており、同ゲームへの期待感から買いが入ったようだ。同ゲームは、“命”をテーマに、神と人間の永きにわたる戦いの詩編を描いたRPGで、祈りの地「ミスト」を舞台に紡がれる重厚なストーリーを、シングルプレイ・マルチプレイのリアルタイムバトルで進めていくという内容。事前登録開始を記念して、抽選で777名様に賞品が当たる「事前登録記念キャンペーン」をツイッターで実施している。

■KLab <3656>  1,204円 (+107円、+9.8%)

 東証1部の上昇率6位。KLab <3656> が続急伸。21・22日に「スクフェス感謝祭2019」の開催を控えていることから、ブシロード <7803> [東証M]などと共同開発しているスマートフォン向けアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(略称「スクスタ」)のリリース日が発表されるのではないかとの思惑から買いが入ったようだ。「スクスタ」は、「最強で最高のアイドルゲーム」をコンセプトにμ's(ミューズ)やAqours(アクア)、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーが登場する次世代リズムアクションゲーム。17日にAppStoreでの予約注文とGooglePlayでの事前登録を開始している。

■夢の街創造 <2484>  1,654円 (+143円、+9.5%)

 夢の街創造委員会 <2484> [JQ]が続急伸。岩井コスモ証券が19日付で、投資判断を新規「B+」、目標株価1650円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券によると、19年8月期はKPIが予想に届かず苦しい展開となったが、デリバリーサービスには軽減税率8%が適用されるため注目が集まっていることは同社にとって追い風で、アクティブユーザー数の増加につながることが見込めると予想。また、シェアリングデリバリー網の順調な拡大は先行者メリットを拡大しているものと考えられ、企業価値向上に期待ができるとしている。

■AKIBA <6840>  3,225円 (+260円、+8.8%)

 AKIBAホールディングス <6840> [JQ]が続急伸。19日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の3億円→5億8000万円に93.3%上方修正。増益率が23.0%増→2.4倍に拡大し、21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。子会社モバイル・プランニングの全保有株式をベネフィットジャパン <3934> へ売却することに伴い、売却益3.6億円が発生することが最終利益を押し上げる。

■インパクト <6067>  1,727円 (+97円、+6.0%)

 インパクトホールディングス <6067> [東証M]が続急伸。20日正午ごろ、出資するインドのコーヒー・デー・イーコン(CDEPL)社が展開するコンビニエンスストア「Coffee Day essentials」7号店(キヨスク業態)が9月25日にオープンすると発表しており、これが好材料視された。

■ウェルス <3772>  2,298円 (+128円、+5.9%)

 ウェルス・マネジメント <3772> [東証2]が3日続伸。19日の取引終了後、神奈川県箱根町強羅にホテル開発用地を取得すると発表しており、これが好感された。同社は7月30日、ホテル開発用地として箱根町の不動産を取得したと発表したが、今回取得した土地はその隣地にあたる。前回取得分と合わせると、開発用地は約1300坪まで増加することになり、更に収益性の高いホテル開発が可能としている。なお、ホテル開業は22年を予定している。同時に、同社が共同投資を行っている「京都悠洛ホテルMギャラリー」(京都市東山区)のホテル投資持ち分を、新たに設立する匿名組合を通じて取得すると発表した。更に、同ホテルのアセットマネジメント業務をウェルス子会社のリシェス・マネジメントが受託するとしている。

■日本テレホン <9425>  578円 (+25円、+4.5%)

 日本テレホン <9425> [JQ]が大幅反発。総務省が20日、端末の販売時にすぐに「SIMロック」を解除するよう携帯大手に義務づける方針を表明したと伝わっており、これを受けて、中古スマホ販売を手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■エンジャパン <4849>  4,340円 (+175円、+4.2%)

 エン・ジャパン <4849> が大幅続伸。同社はネット求人大手で日本最大級の派遣マッチングサイト「エン派遣」を運営している。「エン派遣」に19日に掲載された三大都市圏募集時平均時給リポートでは、8月度派遣の平均時給は前年同月比2.1%増の1581円と15ヵ月連続でプラスを維持しており、これを好感した買いが流入した。20年のオリンピック開催に伴う大型イベントの集中開催による大量採用に加え、消費税増税前の駆け込み需要を狙った販売促進に向けた販売業の一時的増員などで需給が逼迫し、営業・販売・サービス系で過去最高の時給を記録している。

■コーセル <6905>  1,093円 (+40円、+3.8%)

 コーセル <6905> が大幅続伸。東海東京調査センターが19日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を1300円から1500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、半導体製造装置関連の投資回復が半導体ファウンドリに続き、半導体メモリに着実に広がることで、スイッチング電源の需要が第2四半期以降緩やかに回復すると判断。これに伴い、20年5月期営業利益は会社計画の14億7000万円を上回る17億円と見込んでおり、更に21年5月期は同28億円を見込んでいる。

■日本アジアG <3751>  340円 (+10円、+3.0%)

 日本アジアグループ <3751> が大幅続伸。19日の取引終了後、100%子会社JAG国際エナジーが所有する東京都千代田区と仙台市宮城野区のビル3棟を譲渡すると発表。これに伴い、売却益約18億円が発生するとしたことから、業績上振れを期待した買いが入ったようだ。なお、上期及び通期業績予想への影響は、他の要因も含めて現在精査中としている。

■テクマト <3762>  2,295円 (+62円、+2.8%)

 テクマトリックス <3762> が続伸。19日の取引終了後、米パラソフト社(カリフォルニア州)が開発したJava対応テスト自動化ツール「Jtest10.4.2」の販売を開始したと発表しており、これが好材料視された。Jtestは、高品質なJavaシステムの開発とテスト工数の大幅削減を強力にサポートするJava対応テスト自動化ツール。今回のバージョンアップでは、JUnitを用いた単体テストをサポートする単体テストアシスタント機能や、セキュリティー脆弱性に関する静的解析機能が強化されたという。

■サイバネット <4312>  654円 (+16円、+2.5%)

 サイバネットシステム <4312> が続伸。19日の取引終了後、同社が販売・サポートするVR設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」のワイヤレスオプションを台湾HTC社並びに米アドバンスド・マイクロ・デバイセズ社と共同で開発し、販売を開始したと発表しており、これを評価した買いが入った。バーチャルデザインレビューは、3DCADの形状をデータ変換等の手間をかけず直接VR空間に投影させ、遠隔地のメンバーを含む複数人が同一のVR空間のなかでコミュニケーションを取りながらレビューすることができるVRシステム。今回開発したワイヤレスオプションにより、時間や場所を選ばない手軽なVR検証を行えるようになるほか、設計・製造現場での更なるVR活用と関係者間のコミュニケーションの促進と深化、手戻りの軽減、コストの削減、開発期間の短縮などに貢献するとしている。

■東武鉄道 <9001>  3,635円 (+85円、+2.4%)

 私鉄株が連日人気に沸いている。東武鉄道 <9001> や東急 <9005> 、京成電鉄 <9009> が年初来高値更新。東急は7日続伸している。金利低下と地価上昇で不動産株が見直されるなか、同じ土地持ち企業である大手私鉄を再評価する買いが入っている様子だ。大手私鉄には、訪日外国人によるインバウンド需要の増加が業績面での追い風になることも評価されている。

■ソラスト <6197>  1,236円 (+24円、+2.0%)

 ソラスト <6197> が続伸。19日の取引終了後に発表した8月度の介護サービス利用状況で、訪問介護サービス利用者数が7254人(前年同月比2.7%増)、デイサービス利用者数が1万1363人(同46.4%増)となり、増加基調が継続していることが好感された。19年4月になごやかケアリンクを子会社化した効果が継続している。また、施設系サービスの入居者数は2642人(同71.0%増)で、入居率は95.4%と引き続き90%台後半の高水準で推移している。

■ベネフィJ <3934>  1,629円 (+30円、+1.9%)

 ベネフィットジャパン <3934> が続伸。19日の取引終了後、モバイルWi-Fiのレンタル事業を行うモバイル・プランニング(東京都中央区)の全株式を取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の子会社化は、新規事業領域への参入を実現し、更なる収益基盤の強化・拡大を図るのが狙い。また、モバイル・プランニング社代表の古賀広幸氏の有する高いビジネス構築能力やコンサルティングのノウハウ、経営手腕がグループの新たな事業領域の拡大や更なる企業価値の向上に寄与すると判断したとしている。取得価額は5億1000万円。なお、業績への影響は軽微としている。

■アルメディオ <7859>  155円 (+2円、+1.3%)

 アルメディオ <7859> [東証2]が高い。19日の取引終了後、マイルストーン・キャピタル・マネジメント社を割当先とする第三者割当により、第7回新株予約権を発行すると発表しており、これによるナノマテリアル事業進展への期待から買われたようだ。今回発表の新株予約権は10月7日を割当日としており、発行新株予約権数は2800個(潜在株式数280万株、当初行使価格138円)。調達資金約3億8300万円は、ナノマテリアル事業への投資資金や、借入金の返済などに当てられる予定。なお、潜在的な希薄化は最大で23.9%(議決権ベースでは24.1%)となる。

■ミダック <6564>  1,615円 (+20円、+1.3%)

 ミダック <6564> [東証2]が続伸。19日の取引終了後、20年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これが好感された。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、一律でクオカード500円分を贈呈するとしている。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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