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【注目】前週末20日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

すてきナイス <日足> 「株探」多機能チャートより

■すてきナイス <8089>  661円 (-80円、-10.8%)

 東証1部の下落率トップ。すてきナイスグループ <8089> が急反落。東京証券取引所が19日の取引終了後、同社株を9月20日から特設注意市場銘柄に指定したと発表しており、これが売り材料視された。指定の理由は、開示された情報の内容に虚偽があり、内部管理体制等について改善の必要性が高いと認められるためとしており、指定期間は原則1年間で、1年後にすてきナイスから内部管理体制確認書を提出し、東証が審査を行った上で内部管理体制などに問題があると認められない場合には指定解除となる。一方、内部管理体制などに問題があると認められる場合には、原則として上場廃止となる。同時に、すてきナイスは東証から上場契約違約金3360万円の支払いを求められている。

■ジョルダン <3710>  1,316円 (-114円、-8.0%)

 ジョルダン <3710> [JQ]が急反落。19日の取引終了後、19年9月期の連結業績予想について、売上高を45億円から43億円(前期比7.4%増)へ、営業利益を5億円から3億円(同6.3%減)へ、純利益を2億8000万円から1億5000万円(同19.0%増)へ下方修正したことが嫌気された。乗換案内事業で海外旅行分野が競争激化の影響で想定を下回っているほか、マルチメディア事業で「Kiwiプレイヤー」の販売を延期したことなどが要因という。また、一般利用者による価格比較サイトの利用増加などに伴う旅行関連(特に海外旅行)事業の利益率の低下や、今後の事業展開を見据えた費用の増加なども響くとしている。

■旭ダイヤ <6140>  627円 (-19円、-2.9%)

 旭ダイヤモンド工業 <6140> が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断を「バイ」から「ホールド」とし、目標株価を1000円から700円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、20年3月期を底とする利益回復予想は変更ないとしながらも、緩慢な業績回復ペースと利益水準の低さなどを考慮したという。また、千葉新工場への投資額が従来計画から増額されたことなどを踏まえて、減価償却費や生産移管に伴う労務関連費用などの増加影響を見直したほか、需要想定では機械向けが設備投資回復ペースの減速や、電子・半導体向けで半導体向け拡販ペースの減速、輸送機器向けで自動車生産の低調などがあり、20年3月期の営業利益予想を22億円から12億円へ、21年3月期を同31億円から14億円へ下方修正している。

■フェローテク <6890>  893円 (-21円、-2.3%)

 フェローテックホールディングス <6890> [JQ]が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断を「バイ」から「ホールド」とし、目標株価を2100円から900円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。まだ本格量産の開始に至っていない中・大口径プライムウエハ事業に加えて、再生ウエハ事業への新規参入による財務弱体化と費用先行などを考慮したという。また、株価は中長期的な中国半導体産業の成長の恩恵を享受し得るポジションは評価できるものの、足もとの半導体市況の調整やウエハ関連事業のリスクの高まりなどが相殺し、横ばいで推移するとみているという。

■ファナック <6954>  20,005円 (-440円、-2.2%)

 ファナック <6954> やキーエンス <6861> が安い。米中通商協議の展開に警戒感が出ており、中国向け需要の影響を受ける設備投資関連株には売りが先行した。一部で米政権のアドバイザーが対中関税を「50%または100%に引き上げることもあり得る」と述べたと伝わった。19日からは両国の事務レベルの貿易協議が始まっており、10月に予定されている閣僚級協議に向け市場の関心が強まっている。

※20日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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