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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 9月22日版(1)

【1】相場を読み解く鍵は投資家心理の変化を知ること
◆チャートは未来を映す鏡か?“初心者”を束縛する固定概念
 チャート分析の書籍で「初心者向け」と言われる内容は、たいていの場合、編集者の判断でその対象となる読者層を決めています。
 ただし編集者は、相場を理解しているわけではなく、過去に出版された本を参考にして、初心者向けだと考えている内容を執筆者に書いてもらっているのにすぎません。そして、こうした“初心者向け”に書かれた本によって、日本の個人投資家は、値動きで利益を得る人たちの“カモ”にされています。
 多くの初心者向けの本の誤りは、考えることを省くことが初心者向けだとして作られている点にあります。
 ローソク足のパターンは、そのパターンがあらわれる背景、投資家心理の変化が重要なのであって、決して、形がその後の展開を示しているわけではありません。反転を示すパターンがあらわれたからといって、必ずチャートの示す方向へ価格が進むわけではないのです。
 しかし、多くの初心者向けのチャート分析の書籍では、一般的に言われているパターンがあらわれると、その形が次の展開を示していると書かれています。
 人は自分の未来すらわかりません。まして、自分が影響を及ぼすことのできないものの未来など、わかるはずもありません。それにもかかわらず、特定のパターンが未来を明確に示しているかのように初心者に植えつけています。
 強い固定概念にとらわれている人は、簡単に騙されてしまいます。初心者向けとされるチャート本は、投機市場へ“カモ”を供給してくれる道具になっています。
 今回は、初心者向けに毒された考えを払拭していただくために、チャートの読み方について、少し解説した後、 日経平均株価とNYダウとの今週の展望について述べていきます。
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