【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 4日続伸、米株高や円安で輸出株中心に買い優勢 (9月6日)

日経平均株価
始値　　21201.83
高値　　21241.29(11:00)
安値　　21145.81(09:20)
大引け　21199.57(前日比 +113.63 、 +0.54％ )

売買高　　11億4802万株 (東証1部概算)
売買代金　 2兆0901億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

　１．日経平均は4日続伸、自動車や機械など輸出株が上昇
　２．前日のNYダウは大幅続伸、10月初めに米中貿易協議開催で合意を好感
　３．売買代金は2日連続で2兆円乗せ、為替は1ヵ月ぶり1ドル＝107円台
　４．日経平均は200日移動平均線(2万1230円)辺を意識の展開
　５．米出資先の評価低迷でソフトバンク下落、携帯参入遅れ懸念で楽天も安い

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは372ドル高と大幅に続伸した。米中貿易協議の再開合意や、米8月ISM非製造業景況感指数と米8月ADP雇用統計が堅調な結果となったことも好感され、買いが優勢となった。

　東京市場では、日経平均株価は4日続伸。米中貿易摩擦への警戒感が後退したほか、為替の円安が進行したことも追い風となり買いが優勢となった。

　米国と中国は貿易協議を開催することで合意したことが好感され、前日のNYダウは大幅続伸。これを受けた東京株式市場は買い優勢となった。特に、為替相場は約1ヵ月ぶりに1ドル＝107円台に上昇したことから、自動車や機械、精密など輸出株が買われた。ただ、週末で見送り気分が強まったほか、今晩の米8月雇用統計の発表を控え様子見姿勢も強まり後場は一進一退が続いた。日経平均株価の200日移動平均線(2万1230円前後)が意識され、その近辺では売りに押される動きもみられた。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を2日連続で上回った。

　個別では、トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、マツダ<7261>など自動車株が高く、村田製作所<6981>やＴＤＫ<6762>など電子部品株が買われた。長期金利の下げ止まり期待から、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が上昇した。伊藤忠商事<8001>や三菱商事<8058>など商社株も高い。
　半面、三井不動産<8801>や三菱地所<8802>など不動産株が安く、ＪＲ東日本<9020>や東急<9005>など鉄道株も安い。米出資先企業のＩＰＯの際の時価総額が予想に比べ低迷する見通しと報じられたソフトバンクグループ<9984>が下落したほか、携帯電話事業のサービス開始が半年遅れる見通しと伝えられた楽天<4755>も値を下げた。ＪＴ<2914>やセブン＆アイ・ホールディングス<3382>、ＫＤＤＩ<9433>も安い。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、ＴＤＫ <6762> 、オムロン <6645> 、ホンダ <7267> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約81円。うち42円はファストリ1銘柄によるもの。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はＳＢＧ <9984> 、ＫＤＤＩ <9433> 、ＮＴＴデータ <9613> 、武田 <4502> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約47円。うち28円はＳＢＧ1銘柄によるもの。

　東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)機械、(2)卸売業、(3)輸送用機器、(4)ガラス土石製品、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)情報・通信業、(3)倉庫運輸関連、(4)鉱業、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△日本ハウス <1873>
　11-7月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地。
△積水ハウス <1928>
　上期経常が41％増益で着地。
△アスクル <2678>
　新デジタルマーケティング支援サービスを開始。
△コメ兵 <2780> [東証２]
　8月売上高が28％増。
△Ａｉｍｉｎｇ <3911> [東証Ｍ]
　マーベラス <7844> と開発中の「ログレス物語」9月18日配信開始へ。
△アイビーシー <3920>
　1.79％を上限に自社株買いを実施。
△ダイキン <6367>
　「熱波の欧州で空調拡大」との報道。
△アルチザ <6778> [東証２]
　前期経常は一転黒字で着地、今期は3.4倍増益・3期ぶり復配へ。
△スバル <9632>
　今期経常を17％上方修正・2期ぶり最高益更新へ。
△ＪＫＨＤ <9896>
　50万株を上限とする自社株買いを実施。

▼ユークス <4334> [ＪＱ]
　上期経常を82％下方修正。
▼吉野家ＨＤ <9861>
　「ポイント還元見送り」との報道。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)福島銀 <8562> 、(2)島根銀行 <7150> 、(3)ｅｎｉｓｈ <3667> 、(4)ＫＬａｂ <3656> 、(5)ＪＫＨＤ <9896> 、(6)日本ハウス <1873> 、(7)トランザク <7818> 、(8)安永 <7271> 、(9)スバル <9632> 、(10)アイビーシー <3920> 。
　値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)ネットマーケ <6175> 、(3)ショーエイ <9385> 、(4)アトラ <6029> 、(5)ベネフィＪ <3934> 、(6)コロプラ <3668> 、(7)ザッパラス <3770> 、(8)明和産 <8103> 、(9)ＩＢＪ <6071> 、(10)楽天 <4755> 。

【大引け】

　日経平均は前日比113.63円(0.54％)高の2万1199.57円。ＴＯＰＩＸは前日比2.64(0.17％)高の1537.10。出来高は概算で11億4802万株。東証1部の値上がり銘柄数は921、値下がり銘柄数は1124となった。日経ジャスダック平均は3315.40円(1.15円高)。

［2019年9月6日］

株探ニュース