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【市況】東京株式(大引け)=449円安、米中対立の激化で7カ月半ぶり安値に急反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 週明け26日の東京株式市場は前週末の米株市場が波乱安の展開となったことを受け、日経平均が急反落。朝方に2万100円台まで売り込まれた。後場寄りに下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比449円87銭安の2万261円04銭と3日ぶり急反落。東証1部の売買高概算は11億4028万株、売買代金概算は1兆9844億5000万円。値上がり銘柄数は138、値下がり銘柄数は1979、変わらずは33銘柄だった。

 きょうの東京市場は、リスクオフ一色の展開となった。米中摩擦問題で両国の対立が一段と先鋭化するなか、世界景気減速に対する懸念が高まり、前週末の米国株市場ではNYダウが600ドルを超える下げとなった。外国為替市場で1ドル=104円台までドル安・円高が進んだこともあって、寄り直後に日経平均は500円を超える下げで2万200円台を割り込んだ。一時値下がり銘柄数が2000を超える文字通りの全面安商状となった。その後は、空売りの買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが入り、後場寄りは日銀のETF買いや年金資金の買いなど政策的な買い支え効果を映し、2万300円台まで戻す場面もあった。結局大引けは2万200円台で着地、約7カ月ぶりの安値圏に沈んでいる。なお、売買代金は2兆円に届かなかった。

 個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が軟調、売買代金2位のファーストリテイリング<9983>は2700円あまりの大幅安となった。任天堂<7974>が安く、東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>も売られた。安川電機<6506>の下げも目立つ。ダブル・スコープ<6619>が大幅安、メガチップス<6875>、CKD<6407>も急落。太陽誘電<6976>が商いを伴い大きく値を下げ、ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>も安い。

 半面、値上がりではenish<3667>に短期資金が集中しストップ高に買われる人気となった。ザッパラス<3770>、USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が値を飛ばし、トレジャー・ファクトリー<3093>、フルキャストホールディングス<4848>なども買い優勢だった。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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