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【通貨】今日の為替市場ポイント:米国株高を意識してドル売り抑制も

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

16日のドル・円相場は、東京市場では106円03銭から106円27銭まで上昇。欧米市場でドルは106円14銭から106円49銭まで続伸し、106円36銭で取引を終えた。

本日19日のドル・円は106円台で推移する見通し。米国株高を意識してリスク回避のドル売りは抑制される見込み。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今週23日、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムで講演する。カンザスシティ地区連銀が主催するこの経済シンポジウムは1978年にスタートし、第一回目のテーマは「世界農業貿易 成長のポテンシャル」だった。1985年は例外的に2回開かれており、そのうちの一つが「米ドルの最近の動向と政策オプションについて」であり、この場で「ドル高の効果」、「ドルの国際的な役割」、「強いドルは持続可能か?」などの議題について議論されている。

8月21-23日に開かれたこの経済シンポジウムの1カ月後(9月22日)には、先進5か国(G5)蔵相・中央銀行総裁会議が開かれ、為替レート安定化(ファンダメンタルズの現状及び見通しの変化を考慮すると、主要非ドル通貨の対ドル・レートのある程度の一層の秩序ある上昇が望ましい。そうすることが有用であるときには、これを促進するようより密接に協力する用意がある)について合意している。(いわゆるプラザ合意)

なお、今年の経済シンポジウムのテーマは「金融政策への課題」。市場関係者の間では、低金利政策の効果や問題点、インフレ見通しと金融政策、金融政策の限界点などについて議論されるのではないか?との声が聞かれている。

《CS》

 提供:フィスコ

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