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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ツルハHD、ミクシィ、日水

ツルハHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■フジ <8278>  1,931円  +82 円 (+4.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 フジ<8278>が大幅高。8日の取引終了後、第1四半期(3~5月)連結決算を発表しており、売上高784億7800万円(前年同期比2.0%増)、営業利益20億2000万円(同26.4%増)、純利益14億7900万円(同30.2%増)となった。6月にフジ北条店(愛媛県松山市)をスクラップ&ビルドしたほか、広島県呉市でスーパーマーケットを展開していた三和ストアーから譲り受けた3店舗を5月にオープンしたことが寄与。また、既存店活性化策として、3月にZY高岡店(愛媛県松山市)をディスカウント業態からスーパーマーケット業態に変更しリニューアルオープンさせたほか、フジグラン四万十(高知県四万十市)の改装を実施するなどしたことが貢献した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高3155億円(前期比1.0%増)、営業利益84億円(同17.2%増)、純利益60億円(同17.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■ツルハホールディングス <3391>  10,570円  +330 円 (+3.2%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>が反発。午前11時頃、グループのドラッグストア全国1866店舗で、7月9日からバーコード決済4ブランドの取り扱いを開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回追加導入されるのは、「au PAY」「PayPay」「楽天ペイ」「Naver Pay(LINE Payとのサービス連携)」の4ブランドで、これにより合計8ブランドのバーコード決済が「ツルハドラッグ」各店のレジで利用可能となる。

■ウォンテッドリー <3991>  4,260円  +120 円 (+2.9%)  本日終値
 ウォンテッドリー<3991>が反発。この日午後、「聴けば仕事に集中しやすくなる音楽“ENERGY MUSIC”」の開発を行う「ENERGY MUSIC PROJECT」を開始すると発表しており、これが好材料視された。同プロジェクトは、つながり管理アプリ「Wantedly People」の400万ユーザー突破を記念するとともに、推定2600万人のビジネスパーソンがメールやチャットで集中力が低下していることを受けて取り組むもので、音楽グループ「m-flo(エム・フロウ)」などが参加。集中力を高める作業用BGMを作成するとしている。

■ミクシィ <2121>  2,207円  +35 円 (+1.6%)  本日終値
 ミクシィ<2121>が強含む動きとなっている。同社はきょう、新作スマホアプリ「モンストドリームカンパニー」を今夏に配信することを決めたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「モンストドリームカンパニー」は、「モンスターストライク」のキャラクターが、それぞれの特徴や能力を生かした職業に就いた姿で活躍する公式スピンオフゲーム。きょうから事前登録を開始している。

■日本水産 <1332>  690円  +9 円 (+1.3%)  本日終値
 日本水産<1332>、マルハニチロ<1333>など水産株が堅調。全般相場は外国為替市場で円安が進んでいるものの、世界景気減速懸念を背景に主力輸出株が冴えない動き。ディフェンシブストックである水産株に資金シフトの動きがみられる。株価は出遅れ感が意識されるほか、PERなど株価指標面でも割安感があり、マルハニチロのPERは10倍前後で買い安心感がある。

■シャープ <6753>  1,348円  +16 円 (+1.2%)  本日終値
 シャープ<6753>は小反発。この日、パソコン事業を手掛ける子会社Dynabookがサービス事業を拡大し、21年度中の国内株式市場への上場を目指すと発表しており、これが好感された。Dynabookは、国内サービス商品を「サービス」「デバイス」「プラットフォーム」の3つに体系化したうえで、サービス/ソリューション商品を強化し、事業領域を拡大するとしており、年度内には、豊富なメニューを絡めた「サブスクリプションメニュー」を展開予定という。また、クラウドサービスの導入で顧客のIT管理を支援する「Enterprise Mobility+Security導入支援サービス」を8月1日から開始するとしている。

■すかいらーく <3197>  1,899円  +15 円 (+0.8%)  本日終値
 すかいらーくホールディングス<3197>が反発。8日の取引終了後に発表した6月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比1.8%増と11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ガストで5月16日から実施している「肉祭2019」フェアが引き続き好調に推移し、単価アップに貢献した。また、バーミヤンで5月23日から開催している「中華甲子園」フェアが好調を維持したことや、タピオカドリンクなどデザートの販売が好調だったことも売り上げ増を牽引した。

■トーカイ <9729>  2,330円  +11 円 (+0.5%)  本日終値
 トーカイ<9729>が3日ぶりに反発。8日の取引終了後、24時間オンライン脈拍測定システムにおけるリストバンド型ウェアラブル機器「iAide2」が医療機器認証を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「iAide2」は、同社が18年から提供している、主に高齢者を対象とした24時間オンライン脈拍測定システムの中核をなす製品で、TDK<6762>及び昭和電機産業(岐阜県各務原市)と共同で開発。従来の「iAide」の「脈拍の連続データを24時間オンラインで確認できる機能」「脈拍が設定値を超えた際の自動アラート機能」「利用者の手動によるSOSアラート機能」に加え、新たに「体表温度の連続測定機能」と「歩数などの活動量の可視化機能」を備えたのが特徴で、在宅患者など遠隔地にいる利用者の状態をより正確に把握することが可能となり、ひいては重症化の予防や緊急時の早期対応につながると期待している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,915円  +27 円 (+0.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調な値動き。前週末に発表された6月の米雇用統計を受け過度な利下げに対する期待が後退し、米10年債利回りも上昇傾向にある。これを背景に外国為替市場では足もと1ドル=108円80銭近辺までドル高・円安が進んでおり、輸出採算悪化懸念に歯止めがかかった。依然として自動車メーカー各社の今期想定為替レートよりも実勢は円高水準にあり、上昇も小幅にとどまっている。

■三菱UFJ <8306>  527.9円  +1.2 円 (+0.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日続伸、ここにきてにわかに戻り歩調を強めている。世界的に金融緩和ムードが強まるなか、FRBによる米早期利下げ観測などが運用収益の先行きに対するネガティブ材料となっていた。しかし、足もとは6月の米雇用統計を受けて米利下げに対する過度な期待が剥落しており、米10年債利回りも前日終値時点で2.05%と再び2%台で推移している。米国事業の運用環境悪化に対する懸念が後退し、買い戻しの動きが株価上昇を後押ししている。

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