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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JCRファ、ダイヤHD、串カツ田中

JCRファ <日足> 「株探」多機能チャートより
■JCRファーマ <4552>  6,490円  -100 円 (-1.5%)  本日終値
 JCRファーマ<4552>は小動き。10日の取引終了後、ヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞「テムセルHS注」の静脈内投与による新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)に対する適応拡大について、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に第1/2相臨床試験の治験計画届を提出したと発表したが、好材料視する動きは限定的のようだ。「テムセルHS注」は、15年に急性移植片対宿主病を適応症として承認を取得し、今年3月には、表皮水疱症に対する皮下投与による適応拡大として、製造販売承認申請を行っている。新生児低酸素性虚血性脳症は、妊娠中または出産時の脳血流の減少によって胎児脳への酸素供給が不足することなどで発生する疾患で、運動・精神発達障害および脳性麻痺等の脳神経障害を引き起こす。現在の治療法では、治療を行った約半数の患児には効果が認められないため、より有効な治療法の開発が望まれている。

■ジャパンシステム <9758>  366円  +62 円 (+20.4%)  本日終値
 ジャパンシステム<9758>が急動意。米HP系のシステムインテグレーターで自治体向けなどに強みを持つ。セキュリティーソリューションでは「ARCACLAVIS(アルカクラヴィス)」をはじめ豊富な品揃えで需要を取り込んでおり、ここ相次いで人気化するサイバーセキュリティー関連の低位株として頭角を現している。

■バッファロー <3352>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 バッファロー<3352>がストップ高まで買われたほか、オートウェーブ<2666>やホットマン<3190>、カーメイト<7297>も急騰するなどカー用品を手掛けている銘柄の上げが目立つ。11日付の日本経済新聞は「政府は高齢ドライバー専用の新しい運転免許をつくる方針だ」と報道。記事によれば、危険を察知した際に自動的にブレーキをかけたり、アクセルとブレーキの踏み間違いを防止したりする安全機能がついた車種のみ運転できるようにするとしており、急発進防止装置などの後付け需要が期待されているようだ。

■ダイヤHD <6699>  1,197円  +147 円 (+14.0%)  本日終値
 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が後場急騰。傘下のダイヤモンド電機はきょう、自動車の低燃費化・CO2排出低減に貢献する小型・高性能のマルチ点火コイルの量産化を開始したと発表。マルチ点火コイルは、1000分の1秒レベルの複数回の火花放電を可能にし、高密度構造と、巻き線仕様及びスイッチング素子の最適化により、小型・高エネルギー化を実現。ダイハツ工業(大阪府池田市)の軽自動車「タント」「タントカスタム」に搭載されたエンジンでは、低燃費化最大2%を達成しているという。

■串カツ田中 <3547>  2,200円  +218 円 (+11.0%)  本日終値
 10日、串カツ田中ホールディングス <3547> [東証M]が21日付で東証1部への市場変更が決定したと発表したことが買い材料視された。東証は5月31日、同社株を東証1部または2部に市場変更すると発表していたが、変更先の市場は決定していなかった。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■HMT <6090>  999円  +99 円 (+11.0%) 一時ストップ高   本日終値
 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>が6連騰。10日の取引終了後、庄内地域産業振興センター(山形県鶴岡市)及び国立がん研究センター・鶴岡連携研究拠点との共同研究による、培養細胞からの代謝物質抽出法に関する論文を学術誌JoVE(Journal of Visualized Experiments)に発表したことを明らかにしており、これを好材料視した買いが入った。今回論文発表された培養細胞からの代謝物質抽出法は、17年に特許登録された技術で、基本的な培養技術を有する研究者が、短時間で簡便かつ再現性良くイオン性の代謝物質を網羅的に抽出できるよう工夫されているのが特徴という。ヒューマン・メタボが得意とするキャピラリー電気泳動質量分析装置によるメタボローム解析用に最適化されたプロトコルとなっています。

■ニーズウェル <3992>  770円  +57 円 (+8.0%)  本日終値
 10日、東証がニーズウェル <3992> [東証2]を17日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■コラボス <3908>  737円  +54 円 (+7.9%) 一時ストップ高   本日終値
 コラボス<3908>が大幅続伸。この日、最新の人工知能(AI)技術を駆使したコールセンター向けリアルタイム音声認識システム「AmiVoice Communication Suite provided byコラボス」をリリースしたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同システムは、アドバンスト・メディア<3773>が提供する音声認識システム「AmiVoice Communication Suite3」を基盤としたサービス。最新AI音声認識技術により、コールセンターでの顧客およびオペレーターの全ての通話内容をリアルタイムでテキスト化するため、通話内容からキーワードに紐づいたFAQの回答や説明資料を自動的に表示したり、テキスト化した内容の検証など、応対品質と顧客満足度の向上をサポートするという。また、複数のコールを同時にモニタリングすることや、複数拠点を一括管理することができるため、マネジメントの効率化につながるとしている。

■No.1 <3562>  1,115円  +77 円 (+7.4%)  本日終値
 No.1<3562>が続急伸。前日に150円高のストップ高に買われたが、きょうはその上げ幅を上回る上昇でマーケットの視線を集めている。きょうで5連騰となり、この間に株価は1.5倍超となった。同社は自社企画の情報セキュリティー商品を取り扱っており、オフィスのネットワーク環境をガードする「WALLIOR壁投資」などが注目されている。同社子会社のNo.1パートナーの保有株式35%を光通信<9435>に譲渡するとともに、Webマーケティングによる各種情報通信端末の販売事業で提携しており、これも株高思惑を喚起している。

●ストップ高銘柄
 Jエスコム <3779>  177円  +50 円 (+39.4%) ストップ高   本日終値
 リボミック <4591>  961円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 霞ヶ関キャピタル <3498>  4,870円  +700 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 エスポア <3260>  559円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 極東産機 <6233>  730円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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