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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

THK <日足> 「株探」多機能チャートより

■THK <6481>  2,210円 (+60円、+2.8%)

 THK <6481> が3日ぶりに反発。同社は4日、東急建設 <1720> と共同開発中の建設現場用搬送ロボット の実証実験を開始したと発表。2020年春の商用化を目指しており、これが買い手掛かりとなったようだ。両社は、日々変化する作業環境にあわせて即座に経路変更が可能で、狭くゆとりのない通路や段差などがある建設環境でも、決められた位置に資機材を搬送できる建設現場用搬送ロボットの共同開発を推進中。このロボット導入により、作業効率の約30%向上を目指している。

■商船三井 <9104>  2,318円 (+63円、+2.8%)

 商船三井 <9104> 、日本郵船 <9101> 、川崎汽船 <9107> など海運株に押し目買い。米中摩擦再燃を背景とした中国景気減速に対する懸念から、5月以降は大幅な調整を余儀なくされていたが、目先下げ止まる動きをみせている。4日は、これまで売り叩かれた中国関連株全般に突っ込み警戒感から買い戻しが入った。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表し、中国経済の影響を受けやすいバルチック海運指数は、3日時点で7ポイント高の1103と1100ラインを回復している。同指数は今年2月を境に浮上に転じ、特に4月下旬以降は一気に戻り足を強めるなど日経平均とは真逆の動きを示している。

■クラレ <3405>  1,274円 (+34円、+2.7%)

 クラレ <3405> が3日ぶりに反発。同社は4日、新たに鹿島事業所(茨城県)内に液晶ポリマーフィルムを用いた銅張積層板「ベクスターFCCL」の量産試験設備を導入し、サンプル出荷を開始すると発表した。今回の設備導入は、次世代通信規格「5G」の普及などで今後の拡大が予想される高周波用基板材料の需要に対応するため。同社は昨年に着手した西条事業所(愛媛県)での液晶ポリマーフィルム「ベクスター」の生産能力増強を完了しており、鹿島事業所での設備導入後の両事業所合計の生産能力は、2020年後半に年産180万平方メートルとなる見通しだとしている。

■チヨダ <8185>  1,638円 (+42円、+2.6%)

 チヨダ <8185> が8日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.0%増となり、2ヵ月ぶりにプラスに転じたことが好感された。子供靴の販売が引き続き好調だったほか、カジュアルシューズも全体的に堅調に推移した。また、ゴールデンウィーク前に積極投入したサンダルも、月後半の気温の上昇とともに、販売好調となった。

■古河電 <5801>  2,915円 (+68円、+2.4%)

 古河電気工業 <5801> が3日ぶりに反発。4日、英カーボントラスト社から超高圧ダイナミック海底ケーブルの技術開発業務を受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同開発業務は、カーボントラスト社と12の国際的な洋上風力発電 開発事業者間の連携により実施されている浮体式洋上風力発電プラントの商業化の支援・普及促進を目的としたR&Dイニシアチブの一環。浮体式洋上風力発電プラント実用化のボトルネックとなっている、洋上変電所(サブステーション)から陸上に送電するための130~250キロボルト超高圧ダイナミック海底ケーブルの開発を行うことを目的としている。同社は13年に経済産業省からの委託事業である福島・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業向けに、世界初となる電圧66キロボルト超高圧ダイナミック海底ケーブルを納入した実績があることから、その技術力が高く評価されたようだ。

■ファナック <6954>  18,255円 (+390円、+2.2%)

 ファナック <6954> 、キーエンス <6861> がいずれも反発、FA関連株の一角に買い戻す動きがみられた。米中貿易摩擦の影響から中国向け売上比率の高い設備投資関連に売り圧力の強い展開が続いていたが、目先は下げ過ぎの反動で自律反発局面を迎えている。ただ戻り足も鈍い。キーエンスは4月下旬に株価は7万4000円近辺に位置していたが、時価はそこから約1万5000円も水準を切り下げている。米中摩擦を背景に中国景気減速への懸念がここ1ヵ月で一気に膨らんだことを映している。

■丸和運機関 <9090>  4,090円 (+85円、+2.1%)

 丸和運輸機関 <9090> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で投資判断を「セル」から「ホールド」とし、目標株価を2600円から3500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、会社側の新中期経営計画の策定を受け、ECラストワンマイル当日配送の成長持続を予想。また、マツモトキヨシなど医薬・医療物流の受託上積みなども織り込み、20年3月期の営業利益予想を66億5000万円から71億7000万円へ、21年3月期を同75億円から82億円へ上方修正している。

■長瀬産 <8012>  1,586円 (+32円、+2.1%)

 長瀬産業 <8012> が3日ぶりに反発。3日の取引終了後、米子会社を通じて、食品素材大手の米プリノバ・グループ(イリノイ州)株式の93.6%を約680億円で取得し、連結子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。プリノバ・グループは、北米や欧州を中心に食品素材販売、配合品製造及び最終製品の受託製造までを手掛けている。長瀬産では、100%子会社の林原の食品素材事業と合わせ、日本、アジア、米州、欧州におけるグループのプレゼンスを拡大するとしている。

■カシオ計算機 <6952>  1,235円 (+20円、+1.7%)

 カシオ計算機 <6952> が続伸。3日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の1.62%にあたる400万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月4日から7月4日まで。

■Jフロント <3086>  1,141円 (+17円、+1.5%)

 J.フロント リテイリング <3086> が3日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比0.7%増と4ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。5月度は、気温の上昇に伴いワンピースなど夏物ファッションに動きが見られたほか、化粧品、ラグジュアリーブランドが国内・訪日外国人需要ともに好調に推移。また、宝飾品も売り上げを伸ばした。なお、大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は同23%増(客数同14%増、客単価同8%増)だった。

■高島屋 <8233>  1,153円 (+17円、+1.5%)

 高島屋 <8233> が6日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した5月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比0.1%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったが、株価は直近で下値模索の動きにあり、月次売上高の発表を機にアク抜け感が強まっているようだ。ラグジュアリーブランドを中心とした高額品売り上げは引き続き伸長したものの、関東地方における大雨の影響などもあり、全体ではほぼ前年並みとなった。商品別では特選衣料雑貨、宝飾品、食料品などがプラスとなった一方、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、子供ホビー、リビングなどは前年に届かなかった。なお、免税売り上げは同0.4%増だった。

■第一三共 <4568>  5,524円 (+76円、+1.4%)

 第一三共 <4568> が続伸。3日の取引終了後、再発・進行性の非小細胞肺がん患者を対象としたDS-1062の第1相臨床試験の中間データと、転移性非小細胞肺がん患者を対象としたU3-1402の第1相臨床試験の中間データを、米国シカゴで開催中の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表したとしており、これを好材料視した買いが入った。なお、会社側では両剤ともに開発を推進する予定としている。

■東レ <3402>  745.9円 (+9.8円、+1.3%)

 東レ <3402> が3日ぶり反発。岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断「A」と目標株価960円を継続した。「株価は歴史的なボトム圏」とみており、下値の切り上げに期待している。19年3月期は増収減益となったが、20年3月期はリチウム電池用セパレータと炭素繊維複合材料の貢献により増益に転じる見通し。今期営業利益は会社予想の1600億円に対し1630億円(前期比15%増)へ増額修正を予想している。株価面ではPBRが約1倍、今期予想PERは12倍台と過去の下限近くにあり、悪材料はほぼ織り込み済みとみている。

■ヘリオス <4593>  1,700円 (+21円、+1.3%)

 ヘリオス <4593> [東証M]が反発。同社はiPS細胞関連技術を活用した医薬品開発を推進するバイオベンチャーだが、米アサシス社の創製した幹細胞医薬品を用いて急性呼吸窮迫症候群と脳梗塞を対象とした治験も実施している。3日取引終了後、米アサシス社が欧米で実施した幹細胞製品「HLCM051」の急性呼吸窮迫症候群に対する治験結果を用いた二次解析の結果が良好であることを発表、これを手掛かり材料に買いが集まった。

※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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