【市況】明日の株式相場見通し=値ごろ感から自律反発も、戻りは鈍く上値は限定的
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「これまでの米中貿易摩擦問題に加え、トランプ米大統領がメキシコの不法移民対策に改めて不満を示し、同国からの全輸入品に制裁関税を課すと表明したことで、より深刻な世界経済減速への懸念が強まった。更に、外国為替市場で1ドル=108円台前半まで円高・ドル安が急激に進行したことで、週明け3日の日経平均は一時、前週末比で300円近く下落する場面もあった。ただ、日経平均の騰落レシオ(25日移動平均)が72.8%(3日)まで低下するなど株価指標面では“売られ過ぎ”シグナルも点灯している」との見方が出ていた。
名実ともに6月相場入りとなった3日の東京株式市場は、前週末の米株安や円高を受け下値模索の動き。日経平均は2万300円近辺まで下落する場面があった。日経平均株価終値は、前週末比190円31銭安の2万410円88銭と4日続落した。
日程面では、新築マンションの分譲を中心としたマンション事業および新築一戸建ての分譲を中心とした住宅事業を手掛ける大英産業<2974>が福証に新規上場する。
このほかに、岩屋防衛相がシャナハン米国防長官代行と会談、5月のマネタリーベースに注目。海外では、天安門事件から30年、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策に関する会議(5日まで)、ユーロ圏5月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)