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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、日経レバ、東エレク

日経レバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■技研製作所 <6289>  3,250円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 技研製作所<6289>が続伸。午前10時ごろ、同社の「ジャイロプレス工法」が、セネガルのダカール港岸壁改修工事でODA(政府開発援助)案件として採用されたと発表しており、これが好材料視された。子会社技研施工が材料・施工のパッケージで受注しており、アフリカ大陸での初受注となる。なお、着工は7月末を予定している。

■日経レバ <1570>  17,550円  -410 円 (-2.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が500円近い下げで一時1万7500円を下回った。全市場ベースで断トツの売買代金をこなすなか、ボックス下限の1万7000円ラインも視界に入れている。日経平均に連動するETFで変動値幅が2倍に設定されている。米中摩擦に対する警戒感は根強く、日経平均は前日の米株安に追随して下値を試す展開にあり、同銘柄もこれに歩調を合わせる展開となった。

■東京エレクトロン <8035>  14,685円  -325 円 (-2.2%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置メーカーの下げが目立つ。前日の米国株市場では米中貿易摩擦問題の長期化懸念で半導体設備投資の停滞が続くとの思惑が関連銘柄の株価に重石となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続落で3月8日以来約2カ月半ぶりの安値水準まで低下した。これを受けて、東京市場でも半導体装置関連に目先売り圧力が強まった。

■アスクル <2678>  2,818円  -59 円 (-2.1%)  本日終値
 アスクル<2678>が反落。28日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比245億8800万円と4カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。ゴールデンウィークの長期化で、前年に比べて平日が2日、土曜日が1日少なかったことが響き、主力分野のBtoB事業が同0.4%減となった。また、LOHACOも同10.8%減だった。

■ファーストリテイリング <9983>  65,180円  -1,180 円 (-1.8%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が1000円を超える下げとなったほか、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も大幅安となるなど、内需値がさ株の下げが目立つ。国内景気減速に対する警戒感が消費セクターに逆風になっているが、きょうは需給的な要因から下げ足が強まった。ヘッジファンドとみられる先物売りを受け日経平均は裁定解消売りで下げが助長されている。日経平均寄与度の高い両銘柄はインデックス的な売り圧力が反映された。

■三菱UFJ <8306>  505.5円  -7.5 円 (-1.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日ぶり反落。再び下値を指向し500円大台攻防を意識させる展開。米長期金利が下落基調にあり、前日に米10年債利回りは0.06%強下落して2.3%台を大きく下回った。約1年8カ月ぶりの低水準で、これを背景に米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が総じて売られている。東京市場でも米国事業の運用環境悪化を嫌気する形で同社などメガバンクには株価のマイナス材料となった。

■野村ホールディングス <8604>  350.4円  -4.9 円 (-1.4%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など大手をはじめ証券株が安く、業種別値下がり率で33業種中トップに売り込まれた。全体相場は米中摩擦長期化への警戒感が増すなか、買い手控えムードが強い。ここ市場エネルギー不足も際立っており、前日こそMSCIの入れ替えに伴いイレギュラーに売買代金は膨らんだが、週初の27日は終日ベースで1兆4000億円台と4年5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。証券会社にとって、市場参加者離散に伴う売買手数料の低下が収益へのダメージとなるとの見方が見切り売りを誘発した。

■KLab <3656>  916円  -11 円 (-1.2%)  本日終値
 KLab<3656>は小動き。28日の取引終了後、アクセルマーク<3624>と提供する魔界最強バトルRPG「幽☆遊☆白書 100%本気(マジ)バトル」が500万ダウンロード(DL)を突破したと発表したが、これに対する好反応は限定的のようだ。同アプリは幽助、桑原、蔵馬、飛影をはじめとする登場人物がSDキャラとして登場し、爽快かつ臨場感あふれるド迫力バトルを繰り広げるゲーム。KLabでは、500万DL突破を記念して、ゲーム内で記念キャンペーンを実施する。

■村田製作所 <6981>  4,671円  -18 円 (-0.4%)  本日終値
 村田製作所<6981>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>などの電子部品株が安い。米中摩擦激化の要因ともなった米政府による中国ファーウェイへの輸出制限措置が、同社のスマートフォン販売に大きく影響を及ぼしている。また、漁夫の利を得ることも期待されたアップルのiPhoneも、秋の新機種投入と料金制度の見直し時期が重なることで、端末料金価格が上昇するとの思惑が強まっており、販売減少につながるとの見方が株価にネガティブ材料となっている。前日の米国株市場でアップルの株価は4日続落となったが、東京市場でもアップルの有力サプライヤーである電子部品メーカー各社は軟調な株価を余儀なくされた。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,168円  -5 円 (-0.2%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー<2432>は冴えない。この日の午後、ポケモン(東京都港区)と協業し、スマートフォン向け新作ゲーム「ポケモンマスターズ」を19年内に配信する予定と正式発表したが、市場の反応は限定的のようだ。同作は、歴代の「ポケットモンスター」シリーズに登場したポケモントレーナーとパートナーのポケモンたちが大集結し、彼らとともに冒険を楽しむことができるという内容。なお、詳細は6月ごろの公開を予定しているという。

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