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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:HEROZ、三菱UFJ、東エレク

HEROZ <日足> 「株探」多機能チャートより
■HEROZ <4382>  14,540円  +400 円 (+2.8%)  11:30現在
 HEROZ<4382>は前日の急騰に続き、きょうも目先筋の売りをこなし新値追い。一時680円高の1万4820円まで買われ、上場後間もない18年4月以来となる1万5000円大台乗せ(分割後修正値)を目前に捉えている。人工知能(AI)開発ベンチャーで「将棋ウォーズ」の課金収入を収益源としている。既に人間は棋力的にAIには遠く及ばず、プロ棋士の間でもAIを活用した研究が盛んに進められ、AIが戦法や戦い方などこれまでの常識そのものも大きく変えてしまった状況にある。そして、この圧倒的なAIの実力を汎用化させることへの期待が同社株の成長思惑につながっている。選択肢として資産活用などへの応用が見込まれ、証券会社をはじめ大資本企業との連携に注目が集まっている。

■フィックスターズ <3687>  1,848円  +38 円 (+2.1%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>が4連騰で年初来高値更新。自動車や金融業界向けなどをはじめ顧客企業のシステムを高速化させるソフトを展開しており、同分野に特化した企業としては独壇場、国内で競合他社が存在しないのが大きな強みとなっている。量子アニール方式のコンピューターを商用展開するカナダのDウェーブ社と協業関係にあり、アニーリングマシンを活用した量子コンピューター導入支援ビジネスでも国内で先陣を切っている。業績は絶好調、19年9月期売上高は期初予想の60億円から68億8000万円(前期比30.4%増)へ、営業利益を11億7300万円から12億2600万円(同11.5%増)に上方修正しているが、一段の上振れも意識される。

■シップHD <3360>  4,855円  +45 円 (+0.9%)  11:30現在
 シップヘルスケアホールディングス<3360>が5日続伸し年初来高値を更新。大和証券は28日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「アウトパフォーム(強気)」に引き上げた。目標株価は4600円から5400円に見直した。病院の高機能化が進展するなか、プロジェクト案件の平均単価は上昇している。また、同社はコンサルタントの提案能力向上や建築士採用などにより、提案内容の充実などを図っている。こうしたなか、同証券では同社の主力のトータルパックプロデュース事業はプロジェクト案件(病院の増改築・新築案件)での競争力が高まっている、と指摘。堅調な市場環境に加え、競争力強化が奏功し、業績は当面好調に推移するとみている。20年3月期の連結営業利益は前期比11.4%増の200億円と会社計画(185億円)を上回ると予想。21年3月期の同利益は今期推定比9%増の218億円を見込んでいる。

■技研製作所 <6289>  3,245円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在
 技研製作所<6289>が続伸している。午前10時ごろ、同社の「ジャイロプレス工法」が、セネガルのダカール港岸壁改修工事でODA(政府開発援助)案件として採用されたと発表しており、これが好材料視されている。子会社技研施工が材料・施工のパッケージで受注しており、アフリカ大陸での初受注となる。なお、着工は7月末を予定している。

■東京エレクトロン <8035>  14,600円  -410 円 (-2.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置メーカーの下げが目立つ。前日の米国株市場では米中貿易摩擦問題の長期化懸念で半導体設備投資の停滞が続くとの思惑が関連銘柄の株価に重石となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続落で3月8日以来約2カ月半ぶりの安値水準まで低下した。これを受けて、東京市場でも半導体装置関連に目先売り圧力が強まった。

■日経レバ <1570>  17,580円  -380 円 (-2.1%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が500円近い下げで1万7500円を下回った。全市場ベースで断トツの売買代金をこなすなか、ボックス下限の1万7000円ラインも視界に入れている。日経平均に連動するETFで変動値幅が2倍に設定されている。米中摩擦に対する警戒感は根強く、日経平均は前日の米株安に追随して下値を試す展開にあり、同銘柄もこれに歩調を合わせる展開となっている。

■三菱UFJ <8306>  503.8円  -9.2 円 (-1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日ぶり反落。再び下値を指向し500円大台攻防を意識させる展開にある。米長期金利が下落基調にあり、前日に米10年債利回りは0.06%強下落して2.3%台を大きく下回った。約1年8カ月ぶりの低水準で、これを背景に米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が総じて売られている。東京市場でも米国事業の運用環境悪化を嫌気する形で同社などメガバンクには株価のマイナス材料となっている。

■野村ホールディングス <8604>  350.1円  -5.2 円 (-1.5%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など大手をはじめ証券株が安く、業種別値下がり率で33業種中トップに売り込まれている。全体相場は米中摩擦長期化への警戒感が増すなか、買い手控えムードが強い。ここ市場エネルギー不足も際立っており、前日こそMSCIの入れ替えに伴いイレギュラーに売買代金は膨らんだが、週初の27日は終日ベースで1兆4000億円台と4年5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。証券会社にとって、市場参加者離散に伴う売買手数料の低下が収益へのダメージとなるとの見方が見切り売りを誘発している。

■アスクル <2678>  2,858円  -19 円 (-0.7%)  11:30現在
 アスクル<2678>が反落している。28日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比245億8800万円と4カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。ゴールデンウィークの長期化で、前年に比べて平日が2日、土曜日が1日少なかったことが響き、主力分野のBtoB事業が同0.4%減となった。また、LOHACOも同10.8%減だった。

■アサカ理研 <5724>  1,603円  +213 円 (+15.3%)  11:30現在
 アサカ理研<5724>やアルコニックス<3036>、東邦チタニウム<5727>などレアアース・レアメタル関連株が高い。中国の環境時報の編集長が28日に「中国はレアアース(希土類)の対米輸出制限を真剣に検討している」とツイッターに投稿。これを受け、米中貿易摩擦に絡み中国による米国向けレアアース・レアメタルの禁輸思惑が再燃している。アサカ理研はレアアース・レアメタルのリサイクル事業を展開しているほか、レアメタルなどを取り扱う非鉄関連の専門商社であるアルコニックスに買いが流入している。また、レアメタルのチタンの中間製品であるスポンジチタンを扱う邦チタニウムもしっかり。

■サクサホールディングス <6675>  1,842円  +208 円 (+12.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 サクサホールディングス <6675> が買い気配でスタート。28日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比2.9倍の19.1億円に伸び、従来予想の15億円を上回って着地。続く20年3月期も前期比30.3%増の25億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期はアミューズメント事業の特需がなくなるものの、オフィス向けネットワーク機器の販売拡大で増収を確保する見込み。原価低減や生産機能の集約による効率化が進むことも増益に大きく貢献する。併せて、今期の年間配当は前期比5円増の55円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■キャリア <6198>  664円  +38 円 (+6.1%)  11:30現在
 キャリア<6198>が急伸している。29日朝のテレビ東京系ニュース番組「Newsモーニングサテライト」の「コーポレートサーチ」コーナーで紹介されたことが好材料視されているようだ。放送では、シニアに特化した人材派遣に力を入れていることを紹介。シニアが入ることにより生まれるメリットを企業側に提案し、業績を伸ばしてきたと報じていた。

■メドピア <6095>  3,085円  +165 円 (+5.7%)  11:30現在
 メドピア<6095>が大幅反発し連日の年初来高値更新となっている。28日の取引終了後、医師の転職支援サービス「リクルートドクターズキャリア」を運営するリクルートメディカルキャリア(東京都港区)と業務提携契約を締結すると発表したことが好感されている。今回の提携は、医師のスポット求人に特化した紹介事業を共同展開することが目的。今秋の開始をメドに「MedPeer」内に、医師のスポット求人専用サイトを新たに構築し、医療機関におけるスポット求人情報をまとめて掲載することで、医師が自分の希望にあったアルバイト先を効率的に探すことができるようにする。また、スポット求人情報の提供や求人へ応募した医師と医療機関とのマッチングサポートはリクルートメディカルキャリアが行うとしている。なお、19年9月期業績への影響は軽微と見込む。

■ユーザーローカル <3984>  6,050円  +320 円 (+5.6%)  11:30現在
 ユーザーローカル<3984>が4日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊「好調中堅企業の素顔」コーナーで紹介されており、これが好材料視されているようだ。同社は主に、ビックデータを収集、解析し活用するためのプラットフォームをインターネット経由で提供しているが「ソフトの売り切りではなく、使用期間に応じて料金を支払う継続従量課金型のビジネスで安定収益を稼ぐ」と紹介している。

●ストップ高銘柄
 ホープ <6195>  1,615円  +300 円 (+22.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 やまねメディカル <2144>  625円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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