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【市況】東京株式(大引け)=65円高、主力株中心に買い戻されるも全体商いは超閑散

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は売り物薄のなか終始買い優勢で、日経平均は反発。ただ売買代金が記録的に低調で上値を買う動きも限定的だった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比65円36銭高の2万1182円58銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は9億164万株、売買代金概算は1兆4713億6000万円。値上がり銘柄数は1293、対して値下がり銘柄数は734、変わらずは114銘柄だった。

 きょうの東京市場は、米中貿易摩擦への警戒感は拭えないものの、前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合指数ともに堅調な動きをみせたこともあって、主力株中心に買い戻しが入った。しかし、日経平均は朝方に100円高強に買われた後は薄商いのなか伸び悩み、前場後半以降は狭いレンジで小幅の値動きに終始した。日米首脳会談についてはトランプ米大統領が貿易交渉の合意を急がない姿勢を示していたこともあり、事前予想通りに無難な形で通過、相場に与える影響は軽微だった。業種別には原油市況の反発を受け、資源開発や石油関連株が買われた。27日の米国株市場がメモリアルデーに伴い休場となることもあって、海外投資家の参戦が少なく商いは超閑散。売買代金は1兆4000億円台と急減し、4年5カ月ぶりの低水準となった。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が堅調、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>なども買いが優勢だった。トヨタ自動車<7203>、武田薬品工業<4502>も買われた。北の達人コーポレーション<2930>がストップ高、シード<7743>、ヨコオ<6800>なども値を飛ばした。アイドママーケティングコミュニケーション<9466>が物色人気、低位株ではTATERU<1435>が値を飛ばし、日本エンタープライズ<4829>も買いを集めた。

 半面、売買代金トップの任天堂<7974>が軟調、ZOZO<3092>も売られた。ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>も冴えない。クックパッド<2193>が売られ、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>、メディカル・データ・ビジョン<3902>、RPAホールディングス<6572>なども安い。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も下落した。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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