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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):朝日インテク、ソフトバンクG、三浦工

朝日インテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■朝日インテック <7747>  6,090円  +100 円 (+1.7%)  本日終値
 24日、朝日インテック <7747> が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,465円  +170 円 (+1.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は続伸。市場では「米政府によるファーウェイへの輸出禁止措置が、ソフトバンクグループ傘下で英国企業であるアームにも影響を与えているが、ソフトバンクグループ業績への悪影響という点ではそれほど大きくはない。株価1万円大台を割り込んで更に売り込む材料としては力不足で、目先は実需の押し目買いというより売り方の買い戻しが利いている」(国内ネット証券)という。

■三浦工業 <6005>  3,365円  +50 円 (+1.5%)  本日終値
 三浦工業<6005>が反発し、年初来高値を更新。東海東京調査センターが24日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ引き上げ、目標株価を3040円から3860円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、当面は堅調な業績が続くと予想していることや、国内メンテナンス事業で採算改善が期待できること、更に株式市場のリスク要因である米中貿易摩擦の影響が小さいと思われることなどを評価。現在の株価は堅調な業績動向を織り込み始めているものの、依然として割安感が残っているとしている。

■モリタホールディングス <6455>  1,973円  +19 円 (+1.0%)  本日終値
 モリタホールディングス <6455> が高い。24日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の60億円→73億円に21.7%上方修正。従来の6.1%減益予想から一転して14.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。旧東京本社の土地建物の売却に伴い、売却益が発生することが最終利益を押し上げる。

■日産自動車 <7201>  747.8円  +7.2 円 (+1.0%)  本日終値
 日産自動車<7201>は4日ぶり反発。27日付の日本経済新聞は「欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が仏ルノーに対して経営統合を提案することが26日、明らかになった」と報じた。欧米FCAとルノーが経営統合し、さらにルノーと連合を組む日産・三菱自動車<7211>の販売台数を加えると、世界トップの企業連合となる可能性がある。ただ、ルノーと日産自の間での経営統合の先行きに不透明感が残るなか、この日の日産自の株価の上値は限定的となっている。

■富士ソフト <9749>  4,780円  +45 円 (+1.0%)  本日終値
 富士ソフト<9749>が4日続伸、年初来高値更新を視界に入れてきた。制御系ソフトで実績の高いシステム開発会社で業績は好調、自動運転向けなどで高水準の需要を取り込むことに成功している。また、省人化投資拡大の流れを受けてFA機器向けも伸びており、19年1~3月期営業利益は39億4400万円と前年同期比で3割以上の伸びを示している。市場では19年12月期通期営業利益について会社側計画の117億円を上振れる可能性が指摘されている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,554円  +52 円 (+0.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が3日続伸。きょう午前に開催される日米首脳会談の結果が注目されるが、トランプ米大統領は日本との貿易交渉を無理に急がず論議を進める意向を表明していることから、自動車関税の引き上げや為替の円高誘導などに対するマーケットの警戒感は和らいでいる。ドル円相場はやや円高含みながら、足もとは109円台半ばで落ち着いた動きとなっていることで、株価には中立要因。また、先日の駐日大使公邸での夕食会では、トランプ大統領自らトヨタの豊田社長を探し「あなたに勝る人はいない」と友好的な姿勢を示したことが伝わっており、これも株価にポジティブに働いたもようだ。

■ZOZO <3092>  1,774円  -71 円 (-3.9%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 ZOZO<3092>は売りに押される展開で一時5%近い下落をみせる場面もあったが、押し目買いも観測され、1700円台後半で売り買い交錯。市場では「売買代金は主力大型株に交じって東証1部上位に常に食い込んでいる。商いが高水準でなおかつ株価のボラティリティが高いことが特長で、きょうあたりは個人投資家の短期資金が下値で買い向かっている」(国内ネット証券)という。また、「同社株は寄り付きに上か下のどちらかに大きく振れ、あとは狭いレンジでもみ合うというケースが多い。これはアルゴリズム売買のターゲットとなっていることをうかがわせる値動き」(同)とも指摘されている。

■住友大阪セメント <5232>  4,510円  -95 円 (-2.1%)  本日終値
 住友大阪セメント<5232>が8日ぶりに反落。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は5800円から4800円に見直した。国内セメント販売価格の値上げが一定程度浸透し、同事業の利益成長期待は株価に織り込まれたとみている。特に、非セメント事業の不振が懸念材料と指摘。20年3月期の連結営業利益を200億円から160億円(前期比12.9%増)、21年3月期の同利益を224億円から205億円に下方修正している。

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