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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

アルバック <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルバック <6728>  3,640円 (+285円、+8.5%)

 アルバック <6728> が急反発。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年6月期第3四半期累計(18年7月-19年3月)の連結最終利益は前年同期比31.8%減の172億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の160億円→175億円(前期は359億円)に9.4%上方修正し、減益率が55.4%減→51.3%減に縮小する見通しとなった。

■藤森工業 <7917>  2,992円 (+214円、+7.7%)

 藤森工業 <7917> が6日ぶりに急反発。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比2.8%減の85.1億円になったが、20年3月期は前期比8.0%増の92億円に伸びを見込み、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収になる。

■GセブンHD <7508>  2,599円 (+184円、+7.6%)

 G-7ホールディングス <7508> が急反発。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比9.9%増の50.1億円になり、20年3月期も前期比9.6%増の55億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。22期連続増収、5期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を70円→78円(前の期は66円)に増額し、今期も前期比8円増の86円に増配する方針とした。

■アイコム <6820>  2,135円 (+145円、+7.3%)

 無線機大手のアイコム <6820> が急反発。同社は14日午前11時40分頃に、20年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しは31億3000万円(前期比28.1%増)とし、年間配当計画を前期比5円増配の50円としていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は315億円(同6.1%増)を予想している。陸上業務用無線通信機器ではIP無線機の市場シェア拡大や利便性の高いデジタル機への移行促進を行うとともに、新商材として危機管理市場などをターゲットとした衛星通信トランシーバーを発売する計画。アマチュア用無線通信機器はブランド力を生かした販売促進の充実を図り、海上用無線通信機器は航行安全貢献への提案強化やコストパフォーマンスの高い製品を投入するとしている。

■Ciメディカ <3540>  3,530円 (+235円、+7.1%)

 歯愛メディカル <3540> [JQ] が3日続伸。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比18.1%増の5.3億円に伸び、通期計画の20.9億円に対する進捗率は25.5%となり、前年同期の22.9%とほぼ同水準だった。

■帝国繊維 <3302>  2,468円 (+143円、+6.2%)

 帝国繊維 <3302> が続急伸。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比43.1%増の29.8億円に拡大し、通期計画の50億円に対する進捗率は59.6%に達し、5年平均の44.5%も上回った。

■高松グループ <1762>  2,315円 (+119円、+5.4%)

 高松コンストラクショングループ <1762> が7日ぶりに急反発。同社は5月13日大引け後に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比9.3%減の124億円になったが、20年3月期は前期比7.0%増の133億円に伸びる見通しとなった。8期連続増収になる。

■太陽誘電 <6976>  2,268円 (+113円、+5.2%)

 太陽誘電 <6976> が急反発。同社が13日取引終了後に発表した19年3月期決算は営業利益が前の期比74.3%増の352億3700万円と大幅な伸びを示し、20年3月期についても前期比7.8%増の380億円と続伸する見込み。年間配当も19年3月期が前の期比1円増配の21円、20年3月期も1円増配して22円を計画している。更に同日、発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる250万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施することを発表、これも株価の評価材料となった。14日は全般相場が大きく値を崩しており、前日の米国株市場でアップル株が急落したこともあって、東京市場でも電子部品株全般は売り圧力の強い展開となっている。同社株はそのなかで異彩を放った。

■オンコリス <4588>  2,298円 (+107円、+4.9%)

 オンコリスバイオファーマ <4588> [東証M]が大幅反発。13日の取引終了後、米コーネル大学で進めている、がんのウイルス療法テロメライシン(OBP-301)と抗PD-1抗体ペムブロリズマブ併用の米国フェーズ2医師主導治験で、第1例目の被験者への投与が開始されたと発表しており、順調な進捗を好感した買いが入った。同治験は、胃がん及び胃食道接合部がんを対象としたもので、有効性及び安全性の評価を行う。なお、テロメライシンと抗PD-1抗体ペムブロリズマブを併用した治験は、既に国立がん研究センター東病院を中心に、食道がんを含む各種固形がんを対象に実施しているという。

■ショーボンド <1414>  7,380円 (+210円、+2.9%)

 ショーボンドホールディングス <1414> が続伸。13日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図るのを目的としている。また、同時に発表した第3四半期累計(18年7月-19年3月)連結決算は、売上高462億9100万円(前年同期比2.9%増)、営業利益98億7300万円(同7.3%増)、純利益67億7100万円(同8.3%増)だった。地方自治体及び高速道路各社からの大型工事の受注が順調に推移したほか、手持ち工事が順調に進捗したことで増収となった。また、好採算の変更工事により工事粗利率が向上し営業増益を確保した。なお、19年6月期通期業績予想は売上高615億円(前期比3.0%増)、営業利益114億円(同5.7%増)、純利益78億円(同6.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■NTT <9432>  4,870円 (+95円、+2.0%)

 NTT <9432> 、KDDI <9433> がいずれも4日続伸、ソフトバンク <9434> は5日続伸と通信メガキャリア3社が全体相場とは軌道を異に上値指向を強めた。主力輸出株は米中摩擦問題に伴う収益へのデメリットや為替の円高進行などに対する警戒感が強く売りに押される一方、内需系で成長期待は小さくても安定的な収益基盤を持つ情報通信セクター大手が投資資金の逃避先となっている。3銘柄とも配当利回りの高さが際立っており、NTTが3.9%、KDDIが3.7%、ソフトバンクは5.9%に達している。なお、ソフトバンクは1月7日につけた年初来高値1450円にツラ合わせした。

■未来工業 <7931>  2,171円 (+42円、+2.0%)

 未来工業 <7931> が続伸。13日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の23.4%にあたる600万株(金額で127億7400万円)を上限に、5月14日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ガンホー <3765>  347円 (+6円、+1.8%)

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が反発。13日大引け後に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の130億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。リリース7周年記念イベント効果で「パズル&ドラゴンズ」の課金収入が伸びたことが寄与。子会社GRAVITYが運営するスマートフォン向けゲーム「ラグナロックM」の世界展開が進んだことも業績拡大に貢献した。昨年10月に東南アジア、今年1月から北米・南米・オセアニアでサービスを開始している。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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